【SE01】小屋とかが必要だ

担当北野旅人
出発2019/08/07
種類ショート 冒険(他)
結果成功
MVPリーリエ・アルベール(da0816)
準MVPシャルル・ムーフォウ(da1600)
エルノ・ライネ(da1581)

オープニング

◆シー・ハウス建設計画
 寄せては返す波のように――襲われては撃退し、しかしまたやってくる脅威や困難の数々。
 そんな常夏の浜。次から次に問題が噴出するからこそ、ここらで少し、違った対策をとる必要があるだろう――

 ということで今、浜には、馬車で運ばれた建設用資材が並べられていた。
「途中報告を聞いたローレック王が送らせたものですよ」

登場キャラ

リプレイ

◆計画開始
「シー・ハウスかあ。うん、いい案かもね」
 エルノ・ライネがウンウンとうなずく周りでは、シフールのレネットフラールが楽しげに飛んでいた。
「みんなで遊んだり休んだりする小屋を建てますのねっ!」
「わーい、作ろー!」
「‥‥ちょっと勘違いしてそうだけど」
 サーシャ・エラーギナが苦笑するも、セヴラン・ランベールは「いえ」と真面目に受け止めて。
「休憩所やいざという時の待機所とするなら、遊びの余地は必要かもしれません」
「そういうのも考えないとね。よーし、素敵な小屋を作るぞー!」
 エルノは握りこぶしをググっと掲げ、「さて」と腰に手を当てる、ものの。
「‥‥何から始めようか」
「それを打ち合わせて決めるところから、でしょうね」
 そう指摘するシャルル・ムーフォウは、この常夏の場にあっても、肌の露出がほとんどない修道僧のような格好であったが(生地は夏仕様)。
「そういう難しいのは任せたぜ! 俺は食糧ゲットしてくる!」
 そう言って駆け出したハヤト・アステールは、締め込んだ腰巻き一枚で、風のように海へと向かっていく。ゴンスケ・アステールはその背中を苦笑して見やると、自分は周囲の警戒へと動き出した。

◆小屋作り開始
「まず決めるべきは、やはり小屋の概要というか、設計だろうな」
 ディオン・ガヴラスがそう言うと、これに携わる者が顔を揃えた。シチャカ・メチャカ、エルノ、セヴラン、そしてフラール。
「‥‥大丈夫なのですか?」
 シチャカが不安げにフラールを見るが、「意見は多いほうがいいよー」と言い返されると、たしかに、と返すしかなく。
「住み易い小屋にするには立地や家の向きも考慮に入れないとな。採光口は南向きが良いだろう。それから――」
 ディオンは土地勘技能を活かし、建設場所の選定を請け負う。
「小屋は少し高い位置がいいでしょう。見張るのも守るの有利です。形状は半円にできれば――」
 シチャカの意見も参考に、ディオンは、羊皮紙に羽根ペンを走らせる。
「守るなら頑丈さも大事だよね。そして、広さ。狭いとくつろげないよねー。あと犬さんや鳥さん、馬さんの場所もあった方がいいよね?」
 フラールの意見も、ディオンはしっかり書き留めていく。
「あいにく私は建築には詳しくないのですが、資材をどの様に配分するかは管理した方が良いと思われます」
 セヴランは、それを率先して行なうと申し出る。エルノは「ありがとう」とその背を叩く。
 やがて、おおよその方向性が決まり、設計イメージが固まると、やれることから、というかたちで実作業が始まった。

 資材が運ばれ、削られ、整っていく。トン、カン、トン、カン――リズミカルな人工音が、青い空に吸い込まれていく。
「が、頑張る‥‥!」
 ふらふらフラール、その身にとっては大きなハンマーで、必死に釘を打つ。
「私もお手伝いしますの! 重い物は持てないですけど、飛べますから高い場所での作業とかをしますわねっ」
 レネットもやってきたが、ディオンは「うーん」と腕を組んで。
「まだ、そこまで組み上がってないからな‥‥」
「じゃあ、ひもを結んだりとか、そういう事は出来ると思いますのっ」
「あ、じゃあ手伝ってくれる?」
 エルノは、先んじて家具の製作に取り掛かっていた。手先の器用さが問われる作業では、レネットは、少しの練習だけでかなり上達し、貴重な戦力に。
「喉が乾いてなくても、水分は定期的に取るように。キツイと思ったら大人しく休んでください。倒れられたら面倒ですから」
 シャルルは無愛想にそう声をかけて回る。と、セヴランが空を見上げているので、様子を見にいく。
「何してるんです?」
「ああ、シャルルさん。サボっているわけではないですよ、ラプター(ガーゴイル)に空からの偵察を頼んだんです。手の空いた時間に、少しでも警備の足しになればと思って」
「あれか‥‥」
 シャルルは、空を舞う鷲人間のゴーレムを見上げる。
「でも、いくら術者がじっとしていても、そして日陰でも、この暑さにやられる可能性はあります。セヴランも気をつけてください」
「ああ、ありがとう‥‥おや?」
 セヴランは、戻ってくるラプターを怪訝に見やる。ラプターは主の周囲を飛び回るや、再び先ほどのほうへ向かい、円を描くように飛び始めた。
「何か見つけたのか‥‥?」

◆その頃、森側では
 砂浜から内陸へ向かえば、木々の生い茂るエリアだ。
「こう、しとけば‥‥なにか襲ってきたら、わかるはず‥‥」
 リーリエ・アルベールは、そこにロープと貝殻、木板を用いて、触れれば音が鳴る警報トラップを仕掛けていた。
「本番は夜だけど、備えは大事だよね」
 ロザリー・アルベールはその出来を確かめていたが、ふいに、気になる音を感じて、浜のほうを振り返った。
「? どうしたの、ロズ‥‥?」
「何か起こってるみたい‥‥行こう、リリィ!」

◆その頃、羽妖精は
「‥‥? どうかした?」
 エルノはレネットに問いかけた。つい先ほどまで、ふんふんと上機嫌に作業中だったのに、ふいに、その手を止めたからだ。
「なにかしら‥‥なにかが迫ってる気がしますの‥‥」

◆その頃、海では
 ハヤトは竜牙製のドラゴンアローを銛代わりに海に潜り、ついに初の獲物をゲットしたところだった。
「っしゃあ! 獲ったどーーー! ‥‥サーディンくらいしかいねーけど、サーディンの中ではデカいほうだろ、うん」
 と、一人納得していると、ふいに背筋が奮い立ち、無意識に陸を見やっていた。
「戦いの気配がするぜ‥‥!」

◆謎のカニゴーレム
 それと最初に遭遇したのは、サーシャだった。
「な、なにか変な気配‥‥なんだカニか、脅かさないで‥‥って、カニ!?」
 今後数日、警備をするうえでの、環境の把握。そのために浜を調べ回っていたのだが、皆から離れた位置で、そいつは海からやってきたのだ。
「青銅製のカニね‥‥ゴーレムかしら」
 滑々饅頭蟹、と書かれているが、むろんサーシャにはグリーヴァ語は読めない。数は2体。こちらは一人だけだが――
「大丈夫、危なくなればすぐ応援がくるはず‥‥最優先は皆を守ること! 硬そうな相手だけど、私が抑えてみせるわ!」
 サーシャのショーテルがカニに突き刺さるも、硬い。さすがは青銅製か。
 カニが爪を振り上げる。速い! その一撃は硬い革鎧の、もろい紐部分を切り裂き、ぶらん、と装着不可能な状態にさせてしまった。
「まさか、鎧を壊すなんて‥‥油断できないわね」
 サーシャは鎧を捨てると、盾を構え、じりじり後退しながら隙を窺う。カニ2体も、じりじりと慎重に迫ってくる。むやみに挑めばたたでは済まないだろう、とサーシャはひたいの汗をぬぐう。
 と、そこへ援軍が。
「サーシャー! 無事か!?」
 ハヤトがズドドドと駆けてきた。そのまま合流。
「ハヤト、助かったわ!」
「一人より二人の方がいいだろ? それに傭兵団・闘犬嵐武の団員のピンチを見過ごせるかっての!」
 ハヤトはオフシフトを成就し、回避の構えを見せる。
「気をつけて、そいつの攻撃は鋭いわよ」
「なあに、俺の脚さばきのが鋭いって」
 カニのジャンピングアタックを冷静にかわし、ハヤトはグリーヴァナガマキを叩きつける。
「オラオラァ! どっから沸いて来やがんだ?」
「このまま押し切る!」
 そこへサーシャもショーテルで追撃。ベキッ、と鈍い音がして、カニはひしゃげ、動かなくなる。
 残る1体は、ハヤトがサンダーマンモスの牙製ナイフでアタック。カニは感電し、行動を停止したため、二人で一気に破壊した。
「っしゃあ! 軽い軽い!」
「でも‥‥なんなの、コレ、本当に‥‥」

 離れた場所では、レナ・アルバスティが1体の襲撃を受けていたが、そこにはロザリーとリーリエが駆けつけていた。
「攻撃は鋭いけど、かわせないほどじゃない‥‥っ!」
 オフシフトにマルチパーリングを扱える彼女は、そつなく攻撃をしのぎ続け、そこへロザリーがポセイドンの三叉槍を突き刺し、さらにリーリエのサンダーアローがその動きを止める。
 3対1で危なげなく破壊。一件落着のところへ、セヴランとシャルルも駆けつけた。
「よかった、すでに終わったのですね」
 セヴランの言に、ロザリーは「なんとかね」とうなずく、も。
「なんて書いてあるのかな、このゴーレム。セヴランさん、わかる?」
「いえ‥‥グリーヴァ語なのは間違いないでしょうが、意味はまったく‥‥」
「背中に貝が付着している‥‥海から来たゴーレム、ですか。厄介ですね」
 シャルルがため息をつくと、リーリエは、不安げに海を見やった。
「も、もう来ないといいんですけど‥‥」
 でも、そうはいかないんだろうな――リーリエはロザリーと見つめ合い、そしてお互い無言のまま、かすかに肩をすくめ合った。

◆ハウンドたちのキャンプ
 最初の夜――たき火を囲むハウンド達。
「シャルルさん、食事の用意を有難うございます。補給が無ければ作業も滞りますからね」
 セヴランに礼を言われるも、
「大したものは作ってませんよ。保存食中心なので」
 シャルルは顔も上げずに、最後の仕上げにかかる。
「ったく、こーんな大物を仕留めたのによ、サーシャを助けに行ったばかりに海に落としちまって‥‥」
 ハヤトは、磔にされた人より必死の形相で両腕をウーンと広げて見せたが、逃がした魚の大きさを信じているのはシフールばかり(フンフンとうなずくレネット&フラール&コー)。結局、小さなサーディン3匹しか戦果はなかったとか。
「こっちも収穫なしですよ。こんな場所じゃはなから期待してなかったですけどね」
 シャルルもトラップピットで落とし穴を仕掛けはしたものの、それにイノシシやらウサギやらが運良くかかる可能性は低いと見ていた。
「私の罠は防御用ですし、食べられるものはかからないかもしれませんね」
 シチャカも仲間に落とし穴を掘らせていたが、これはキャンプ地の背後を守るためのものだ。
「こっちもちょっとバタバタしちゃってね」
 ロザリーは、リーリエと共に少しばかり釣りをするも成果なし。
「残念だったね‥‥お魚、届けてもらえたらよかったのですが‥‥」
 リーリエの鮮魚飛脚のコネは、こんな僻地までは届かなかった、が。
「でも、これだけのテントやたき火を仲間が用意してくれたもんね」
 レナの言葉に、
「そ、備えあれば憂い無しだと思って‥‥」
 リーリエは頬を赤らめる。
「このぶんだと、スピード感をもって作業しないとまずいかもな」
 ディオンはあらためて準備状況を確認する。最初からある各々2日分の保存食、サーシャやフラールやロザリーが持ち寄った保存食、シャルルの食材や料理キットで、とりあえず3日は問題ない。もう1~2日滞在するには、狩りや釣り、採集の成果が必要だ。
「備えといえば、これはありがたかったですね」
 シャルルは、リーリエから借りたアルテイラの聖杯を掲げる。そのガラス製の魔法の杯は、海水でもなんでも、たちまち清水に変えるのだから、飲料水は無尽蔵になったといっていい。
「たぶん明日には、食べられる野草や果物が見つかります。多少は飽きの来ない食卓になると思いますよ」
 シャルルがそう言うと、セヴランはあらためて頭を下げて。
「助かります‥‥料理は出来ませんが、配膳くらいはお手伝いします」
「じゃあ、これを並べてください」
 食べやすいサイズに切り分けたパンとチーズ。毎日凝ったものは難しいのでシンプルに。行き渡るやいなや、サーシャはガツガツと食べ始め、フラールはお供のシェパードに少し分けてやり、レネットは木の実を頬張り、コーは豆をもぐもぐ、セヴランも干しぶどうを口にし、ゴンスケは弟の獲ったサーディンを骨ごとかじった。
「あーくつろぐ‥‥あ、くつろぐといえば、小屋にどんな家具がほしいかな? テーブルに椅子、棚、簡易なベッドとか‥‥?」
 エルノがそう言うと、あれだこれだ、としばらく会話が盛り上がり、そうして夜は更けていき――

◆夜の襲撃
 リナのそばで、ハヤブサが、レネットが、フラールが、コーがぐっすり眠る頃。
 ロザリーとリーリエは、それぞれ別の方向へと夜警に出ていた。もともと2人は、夜の警備を担当するつもりであり、明日以降は、昼寝て夜起きるような生活スタイルを予定していた。
 自分で仕掛けた鳴る子や、シチャカの落とし穴だけでなく、ディオンのライトニングトラップもまだ発揮されている。それにははまらぬよう注意しつつ、周囲を警戒する。
 と、リーリエのイヤリングが声を発した。これはムーンカムなのだ。
「リリィ、カニだよ」
 ロザリーからだ。彼女はルミナリィによって視野を確保している。そのロザリーが掲げるランタンの灯りを頼りに、リーリエは静かに駆け出す。

「1体だけか、さて‥‥」
 ロザリーは槍を構えながら、慎重に考える。大した強さじゃないことはすでにわかっているが、装備をあっさり破壊する危険な相手だとも聞いている。うかつなマネをするより、仲間を待つほうがいい。
 やがて、風切り音がして、矢がカニに突き刺さった。そして、痺れて動きを止める。
「リリィ、さすが!」
 振り返るより早く、彼女だとわかっていた。リーリエは少し向こうで、手を振っていた。
 と、そこへゴンスケも駆けてきた。彼も別方向を警戒していたのだが、見回りの相棒、オーディアホワイトフクロウのホーが、異変をテレパシーで教えてくれたのである。
「やったか。被害も、なさそうだな」
「うん、こうしてポツポツ現れるだけなら、脅威にはならないと思うけど」
 ロザリーはそう言ってから、思わずあくびをする。それを見たリーリエも、目をこすって、ぼやく。
「で、でも‥‥昼も夜もなく、いつ来るかわからないって‥‥けっこう大変ですよね‥‥」
「そうだな‥‥長い戦いになりそうだ」
 ゴンスケは首を回すと、のそのそと持ち場へ戻る。夜明けは、まだまだ先だった。

◆2日目、そして3日4日
 翌日以降も、見回りと建築と戦いの日々が続いた。

「また来たか‥‥このカニめ! ううん、食べられないカニはカニに在らず!」
 レナがナガマキを突き出す横では、サーシャがショーテルで足止めし。
「ふう、まだいけるけど‥‥あの人たち、手伝ってくれないかなあ」
 サーシャの言う『あの人たち』とは、浜辺でビキニ姿で寝っ転がっているナイスバディ3人美女『KKKエンジェル』で。それはシチャカが援軍に呼んだものの、たいてい、日光浴しかしておらず。
「ああやって囮になるわ、という割に、あんまり狙われないんですよ。いかにもエサになりそうなのに‥‥」
 シチャカがそうため息をつくと、ちょうどハヤトが、3人娘に向かって激しくダイブし、激しく三連キックを受けて撃退されるのだった。
「‥‥カニではなく雑魚ばかり釣るんです、あの連中は」

 もちろん、夜も。
「そりゃあああ!」
 ロザリーが突進し突き刺したカニに、
「二人で精一杯守るから‥‥!」
 リーリエの矢が刺さり、また1体を退治。リーリエはキュアティブで相棒の傷を癒すと。
「あ、足の部分が切られてる‥‥」
「うわっ、こんなとこ見せられないな。どうしよう‥‥」
「エルノさんが、服とか修繕してくれるって言ってたけど‥‥」
「じゃあ、直してもらおうかな」

 シチャカが運搬し、セヴランが管理し、ディオンが現場を指揮し、フラールが高い所で作業し、エルノが内装を行い、レネットがそれを手伝い、サーシャも力仕事に手を貸し、ロザリーとリーリエも仮眠の合間に手伝い――
「高い所の作業なら、これも使って」
 エルノはタンデム箒を用意していたので、ディオンがこれに乗り、屋根の取り付けに。
「うーん、力持ちだねー」
 フラールがそう言うと、
「こう見えても力に自信はあるのよ!」
 サーシャは腕をまくって見せ、ロザリーも胸を叩き、リーリエもはにかむ。

「わあ、野菜とお肉!」
 レナが具だくさんスープを飲んで、頬を緩ませる。
「ついに大物をゲットしたかあ」
 ゴンスケは白身魚の半身をモリモリ。この日は、シャルルの採集もはかどり、罠にウサギもかかり、そしてハヤトがなかなかの魚を突いてきたうえ、ロザリーもサーディンを釣ってきたのだ。
「最後の夜が一番豪華になりましたね」
 セヴランがシャルルにそう言い、レネットとフラールに「ごちそうさま」と言われても、シャルルはキャンプファイアを見つめたまま、ちらりと視線を返すだけだった――それが、この和やかな空気を味わっているのか、あるいは疎ましく思っているのかは、揺れる金の瞳からは、なんとも判別しがたかった。
(不思議な人ですね‥‥)
 シチャカは、甘酸っぱい魚ソテーを食べながら、思う。料理の手がこんでいるのはわかる。これが愛情や優しさでないとしたら、打算か、あるいは趣味なのか――いずれにせよ、それは、食べると疲れの取れる味がした。

◆最終日
 そしてついに、それは完成した。
 浜のちょうど中央、もちろん潮のこない位置で、かつ、小高い岩場で、雨水も流れてこない場所。
 資材や時間の関係で、シンプルな平屋をベースにしたが、中央に見張り台が突き出ていて、そこから2階部分にあたるバルコニーに出てくつろぐこともできる。
 中は南国風の貝飾りやカーテンで彩られ、テーブルと椅子、棚だけでなく、ベッドも完備。さらにちょっとしたクッションまで、エルノは用意していた。
「すごいわね。この短時間で」
 サーシャは見張り台から海を眺める。
「いい景色‥‥バカンスにも拠点にも使えそうだね!」
 レナがバルコニーで空を見上げると、「みんなで遊びましょうですわっ!」とレネットが飛んできて、コーもつられて追いかけてきて、そしてフラールもやってきて「いい景色ー!」とレナの横に座る。
「なんか、さっそく満喫されてますけど‥‥」
 シチャカは、バルコニーで肌を焼くKKKエンジェルを眺め、またため息。
「1階の内装もいいな。これなら貴族を迎えても問題なさそうだ」
 ディオンはエルノの肩を叩く。

 任務は果たした。帰還の刻だが、ゴンスケは、眉をしかめて、再度海を振り返る。
「なんでまたカニゴーレムは僕らを狙ってきたんだろーな? 僕の尻尾までちょん切られたら大変じゃねぇか」
「ったく、海の中まで調べてみたが、狙いも巣もわかんなかったぜ‥‥」
 ハヤトも渋い顔で腕を組む。
「ひとまずはいなくなったと思いたいけどね‥‥」
 ロザリーが言うように、最後の1日は襲撃がなかった。ゴーレムは打ち止め、なのかもしれない。
「でも、どんな脅威がきても、またみなさんで立ち向かえばきっと‥‥!」
 リーリエがそう宣言すると、周りの皆がうなずいた。
「脅威、ですか。今後、このシー・ハウスはハウンドが常駐する可能性が高そうですね」
 セヴランはあらためて小屋を見る。少人数が常駐するにも、いい施設になっている、と思いながら。
 そこへシャルルが戻ってきた。罠を無害化していたらしい。これで平和な浜辺になったはずだ、とりあえず今は。
 しかし、本当に楽しめるリゾートにするのは、まだ多くの、そして継続的な苦労が待っている。それは皆にもわかっていた――だがそれでもいいのかもしれない。すでにここには、ハウンドが憩える明確な場所が存在するのだから。



 18

参加者

a.高い所での作業とか頑張りますのっ!
レネット(da0035)
♀ ?歳 シ
c.警備メインで、力仕事もできれば手伝うわ。
サーシャ・エラーギナ(da0168)
♀ 16歳 人
b.んじゃ、皆の分の食料調達でもしてくんぜ!!
ハヤト・アステール(da0375)
♂ 19歳 カ
c.そこら辺の警戒に回るぞー
ゴンスケ・アステール(da0465)
♂ 21歳 カ
a.設計して、しっかりとした物を建てるよー!
フラール(da0547)
♂ ?歳 シ
c.対応手段を多く用意できるので、夜間警備を担当するね。
ロザリー・アルベール(da0704)
♀ 17歳 人
a.俺は立地の調査と設計に取り組むことにしよう。
ディオン・ガヴラス(da0724)
♂ 21歳 ダ
c.や、夜間警備を担当します…そ、その分日中は少しお休みもらいますけど…
リーリエ・アルベール(da0816)
♀ 17歳 人
b.資材の数量の管理なども必要でしょうか。ガーゴイルでの偵察も考えています
セヴラン・ランベール(da1424)
♂ 25歳 ラ
a.内装とか細々したとこできればなーって考えてるよ。
エルノ・ライネ(da1581)
♂ 18歳 人
b.食事類と、一応体調不良に備えるくらいはしておきます。罠は余裕があれば。
シャルル・ムーフォウ(da1600)
♂ 29歳 ダ
c.カニ!! ううん、食べられないカニはカニに在らず!
レナ・アルバスティ(da1615)
♀ 16歳 人
a.建築、主にガワの方を手掛けようと考えています
シチャカ・メチャカ(da1737)
♀ 22歳 人
 コーはサポートしますね、ファイトファイトって言ったり。
コー(dz0021)
♀ ?歳 シフール


拠点、それは男のロマン

男のロマンはわかりませんけど、私も羽根を休められるゆったりとした場所は欲しいと思っていました。できたらのんびり眠れて、ごはんも用意できるような‥‥