【SE02】ハロウィン919!

担当北野旅人
出発2019/11/03
種類イベント 日常
結果成功
MVPソル・ラティアス(da0018)
準MVPドミニク・レノー(da1716)
ドール・ジョーカー(da1041)

オープニング

◆ハロウィン本番の日
 10月31日。いよいよ、鎮魂祭、すなわちハロウィンの当日となる。日が沈めば、ローレックの街はハロウィン一色だ。
 そう、ハロウィンナイトは一大イベントである。仮装を楽しむ者、それを眺める者、イタズラしたりお菓子をもらいたい子供――正式なパレードというわけではないが、仮装して練り歩くその集団は、やがて表通りを一団となって流れ、豪華なパレードさながらになることだろう。
 そして、ハウンドらもそこへ参加している。正式な依頼を受けて。
 仕事内容は警備か? おイタの過ぎる者の摘発か? ‥‥それも、あるにはあるが、実は依頼のメインは、「この祭りを最大限盛り上げてほしい」なのであった。


登場キャラ

リプレイ

◆夜はすぐそこ
「ガハハッ、始まるのう!」
 ソーン・イワオは早くも上機嫌だった。
 空が赤く染まっている。冬の足音が聞こえてもおかしくない気候。でも今は誰も、夕陽が美しいとか、秋の遠のきを悲しみなどしない。
 なぜなら。
「お菓子がもらえるお祭りですの! もちろん参加してお菓子いっぱいもらうですのっ!」
 レネットにとり、あの沈む太陽はリンゴの飴なのだ。
「こういうのって初めてだから楽しみだぜ! ハナはどうだ?」
 ソレイユ・ソルディアスがいだくのは、夏祭りにも負けぬ高揚なのだ。
「うん、楽しみ! 行こうよソラ!」
 ハナ・サルタバルタが待ち望むのは、長い長い夜なのだ。
「子供達にお菓子をあげるのですね。リザもすっかり大人になって‥‥と思う訳が無いですよね」
 ベドウィール・ブランウェンに話をふられ、リザ・アレクサンデルはジロリと見返すと。
「おや、そんなにイタズラをご所望かな?」
「いえいえ、悪ふざけが過ぎたリザを物理的に止めるのも私のツトメにござりますれば」
「やれるものなら、ござりまくってみるんだねー」
 2人は目だけで、バチバチと相手の狙いを窺う。立ち会う直前の剣闘士(グラディエーター)さながらに。
「さて、良い女は‥‥」
 と、女性を物色し始めたのはシレン・ホムラだ。酒と女に目がない彼は、人ごみの中、吸血鬼(ヴァンパイア)の貴族のような仮装者とぶつかってしまう。
「おっとすまぬ! お、にいさん粋な仮装でござるな。どこかで良い女を見なかったかな?」
「おや、ナンパ目当てかい? ならライバルということになるかな、そう簡単には教えられないね」
「なんてこった、可愛い子の血をホンキで吸ったら容赦せぬぞ?」
 シレンは吸血鬼くんをヒジでグリグリすると、「拙者はシレン、お互い頑張るでござるよ」と、ウィンクして去っていった。
「残念だけど、キミには女を見る目はなさそうだね」
 吸血鬼、いや、ドミニク・レノーはひとりニヤリとした。もっとも、男装に魔物の仮装も加わったドミニクを女性だと認識するのはなかなか難しいものだが。

「わふぅ! パレードですよー!」
 アレックス・パーリィが犬のようにはしゃぐのを、アキ・フィッセルは少し冷めた目で眺めていた、が。
「アキ、誰に悪戯する?」
 ショウ・ジョーカーにこう言われると、ふと、自分の役目を勘違いされていることに気付く。
「ショウ、勘違いしてないか? 俺は警備に行くところなんだが‥‥」
「わふっ!? そうなのです?」
 アレックスがとたんに寂しそうな目をする。アキは、参ったな、と後頭部に手を当てる。
「えー、警備よりお菓子のほうが子供が喜ぶよ? もちろん、コレも」
 ショウはアレックスを「コレ」呼ばわりして誘う。
「‥‥ふむ。それもそうか‥‥今回ばかりは賛成しよう。俺も同行する」
 アキがうなずくと、アレックスはやったーと跳び跳ねた。

「さて、俺は警備を担当するとして‥‥」
 アイン・クロービスは、ふと、依頼者らのハウンド評を思い出す。
 ある種のトリックスター。霊的に強いとかなんとか。
「‥‥しかしハウンドの認識が酷いな。ま、あいつらの浮かれ具合を見てると否定もしづらいが」
 アインはパレードの先頭に立って浮かれるハウンド連中を眺めて、苦笑した。と、そばにいたアシュラス・オボロが、「まったくである」と、小さくぼやき、
「皆、騒がしいな‥‥どうも馴染めん‥‥」
 すたすたと、裏路地へ消えていく。
「おや、どこへ行く? なんなら一緒に警備するか?」
「やめておく。KillerQueenででも飲んでるとするさ‥‥」
「そうか。じゃあ酒場を警備していたってことにしといてやるか」
 アインがそう言うと、アシュラスは背を向けたまま手を振って、そのまま消えていった。
「じゃあ、僕らは真面目に警備といこうか」
 ロザリー・アルベールだ。もちろん相棒のリーリエ・アルベールを伴って。
「お、お祭を心から楽しんでもらえるようにしたいね、ロズ‥‥!」
「そうだね、リリィ。安心できてこそ、騒ぐ方も気にせずできるだろうし」
「お前さんらも回ってくれるなら心強い。じゃ、手分けして頑張ろう」
 アインが言うと、ロザリーとリーリエは同時にうなずいて、そして誰が言うでもなく、3人は握りこぶしを構え合った。

◆宴の始まり
 太陽がその支配域を極限まで狭め、不吉な夜が天を占めていく。
 だが、今夜は鎮魂祭。不吉は貴方の隣人であり、友である。
 そう、ここにいる2匹の黒猫も、この夜の宴の伴奏者なのだ。
「ハッピーハロウィンにゃ! 素敵なハロウィンを過ごしてにゃ!」
 セース・エイソーア。黒猫の仮装で、無邪気な笑顔を振りまく。
「ハ、ハッピーハロウィンにゃ! 素敵な、ハロ、ハロ‥‥」
 シース・エイソーア。そっくり同じ黒猫に見える。だが、まったく同じ猫など存在するだろうか?
「さあ、どうぞっ!」
 セースが子供に手作りクッキーを手渡す。素朴な出来。子供は満面の笑みを返す。ローレックの街にあっても、お菓子はごちそう中のごちそうだ、子供にとっては。
「もっとちょうだーい!」
「イタズラしちゃうぞー!」
 大勢の幼子に迫られ、シースはたじたじ。慌てて手作りのクッキーを取り出す。奪われる。
「やったー!」
「ありがとー!」
 奪うなり、それを掲げて走っていく子供たち。シースは、その背に向かって叫ぶ。
「べ、別に皆に楽しく喜んでもらおうとか考えていないんだからね!」
「だったらなんで作ったの、あんなに一生懸命‥‥」
 セースのツッコミに答える余裕は、今のシースには、なかった。

「私は果物の妖精ですのよっ」
 レネットは、ブドウやイチゴをあしらった可愛らしい衣装で、パレードの周りを飛んでいた。
「とりっくおあとりーとですの! お菓子をくれないといたずらしちゃいますのっ!」
「ガハハッ、なんとも楽しそうな羽妖精じゃのう。ほれ、お菓子をあげるぞい」
 ソーンが飴玉をあげようとすると、コーが「わーい」とかすめ取る。
「あっ、それは私のですのよっ」
「いえいえ、私も『楽しそうな羽妖精』ですからねー。では、いっただっきまっ――」
「えーいっ、マジカルショック!」
 レネットの魔法でペチンと衝撃を受け、コーは、今まさに口に入れようとしていた飴をポロリ。
 が、それは「おっと」と、ドミニクが受け止めた。
「こらこら、お菓子は仲良く分けるんだよ。ほら、マジパンをレネットにあげるから」
「わー、素敵な薔薇のお菓子ですのっ」
「ふふ、じゃあ続けて、吟遊詩人の本領発揮といこうかな」
「おはなしですのっ? 聞きたいですのっ!」
 レネットとコーがグイグイ来たので、ドミニクなヴァンパイアは、シャアと歯を剥き出しにして。
「では、ハロウィンらしい物語をね‥‥私は長い時を生きる吸血鬼、これは昔、この目で見た、本当にあった話だ‥‥」
「「きゃーー!!」」
 なにか怖いモノだと察したらしく、レネットとコーは逃げ出した。
「おやおや、効果てきめんすぎたね」
 ドミニクがにんまりすると、ソーンもガハハと笑い転げるのだった。

 ヴィルヘルム・レオンハートアリアドネ・ウィステリアアレッタ・レヴナントの仲良し3人は、仲良くパレードに混ざっていた。が、万事楽しく、というわけでもないようで‥‥?
「ヴィル、今夜は楽しもうじゃあないか!」
 アレッタは金色の長髪ウィッグと、魔女なローブで、実に魔女な格好だった――が、魔女にしてはちょっと明るく陽気すぎるかもしれない。
「魔法使いの衣装でもそれなりに仮装っぽく見えるね。アレッタも衣装可愛いよ」
 ヴィルヘルムも魔法使い系だ。アレッタは「へへへ」と否定しない。
 いっぽうアリアドネは、おばけな仮装で、足元まで白い布でずっぽしだったが、その声は「へへへ」じゃなくて「ひひひ」だった。
「アリーは‥‥大丈夫かい? ひひひって言ってるけど」
 アレッタがアリアドネの目(つまり白布の穴)を覗き込むと、案の定、テンパっていた。
「ひひひひひとが多いですマジで。むり。もうむり」
「えーっと‥‥アリアドネ、大丈夫? 行けそう?」
 ヴィルヘルムも気遣うが。
「いいい行けそうじゃないですだいじょばないです」
 と、ぷるぷるする白いカタマリ。
「仕方ないので‥‥ヴィルヘルム、テメー壁になるですよ!」
 アリアドネ、ガシィとその背にひっついた。
「いや、いいけど‥‥また前みたいに押しちゃだめだよ」
 ヴィルヘルムはそう言いながら歩いてみた。アリアドネは寸分の狂いもなく背中にひっついてきた。
「キャパ越えしそうなら一旦離れるか。ハイ帽子」
 アレッタが大きな黒い帽子を、白いオバケにかぶせた。視界が完全に塞がれたが、すでにヴィルヘルムと融合しているアリアドネにとって、それは障害ではなかった。

 リザは、カボチャと小悪魔のテイストを盛り込んだ王子様風の仮装。
 ベドウィールは、黒い羽根が立派なデュルガー貴族風の仮装。
 どちらもひょうきんであり、同時に格を感じさせるものであった、のだが。
「あ、ウィールは僕の下僕ね?」
 リザのこんな一言が、発端で。
「えっ、下僕?」
 ベドウィールは、心の底から心外という顔をしたので、リザは。
「いや、どう考えても僕が主人でしょ‥‥」
「リザがどうしてもと言うのでしたらやぶさかではありませんが‥‥で、具体的にどのような?」
「具体的? 具体的とは?」
「具体的とは、形や内容を備え、はっきり知ることができるさまのことですが」
「いやそうじゃなくて、仮装ってそこまで厳密に設定求められるものなの‥‥?」
「ネコー!」
 突然の乱入。2人の間にリムランドブルーの猫を突き出したのは、ドール・ジョーカーである。
「ネコ!?」
「ネコ、ナンデ!?」
 のけぞるリザとベドウィール。魔女姿のドールは「ふぇっふぇっふぇ」と笑うと。
「いや、今ここで脅かさないと一生後悔するかな、って思って」
「一生後悔してればよかったのに‥‥」
 リザがぶつぶつ言うと、ドールはさらにふぇふぇふぇと笑った。

◆闇の中の怪宴
 陽が沈み、天が黒く染まると、界隈には闇が溢れ、その質量を増す。
 その闇にいるのが、悪戯好きの妖精や善良な死者だけであればよいのだが。より厄介なのは、酔って暴れる不届き者やもしれぬ。
 だがその被害を防ぐのも、ハウンドの務め。セヴラン・ランベールシャルル・ムーフォウは、ギルドの一室で一緒に仮装をしながら、語り合う。
「いつものことですが、祭りで羽目を外しすぎる輩(やから)もいますからね」
 大仰なマントをはおるセヴラン。
「この祭りは本来、子供と、死者の為のものでしょうから。それを邪魔しかねない人を、放置したくはないです」
 シャルルは死神っぽい大鎌を肩にのせる。木製だが、パッと見は恐るべき武器にしか見えない。
「ええ、事故を起こさせないためにも‥‥しかしシャルルさん、それ‥‥」
 セヴランが口元を緩ませながら口ごもるので、シャルルは「なにか?」と。
「祭りの雰囲気を邪魔しないためとはいえ、その死神の仮装は‥‥まるで死刑執行人ですよ」
「それは‥‥お互い様でしょう。そちらのヴァンパイアも、暗がりでは絶対出会いたくないですよ。それになんですか、ガーゴイルにまで仮装をさせて」
 そう、セヴランはラプターガーゴイルを、まるで下僕のコウモリのごとく仮装させていた。2人はにやりとすると、繁華街の闇を目指して闊歩を始めた。死神達のおでましである。

「楽しい祭りは安心できる環境から! だね、頑張ろう」
「うん、威圧しすぎない程度に‥‥」
 ロザリーとリーリエは、パレードやメインルートに近い界隈を警備していた。
 武装しているが、ほどほどに、そしてちょっと派手に。仮装のようにも、警備兵のようにも見えるかたちで、抑止力にならんとしていた。
「今のところ、大きな事件はないみたいだね‥‥あれ、ロズ?」
 リーリエは、ロザリーが急に険しい顔で立ち止まったので、とっさに察し、自身も耳を澄ます。
「なにか異質な騒ぎが‥‥ええと、場所は‥‥」
「とりあえず飛んでみよう、リリィ!」
 2人は箒にまたがり、ふわりと浮いた。
「おおっ、すげえな!」
 大衆の歓声がそれを追いかけたが、2人が手を振り返すこともなく、任務を全うせんとする。

 最初にそれを見つけたのはアインだった。乱闘、いや、リンチのようなものか。酔った4人組が、寄ってたかって、うずくまるドワーフの青年を蹴ったり脅したりしている。
「適度に羽目を外すのは構わんが、結局こういうのが出てくるんだよなぁ‥‥おーいよせ、何があったか知らんが、いったんやめろって」
 アインがたしなめるも、連中は「あぁ!?」と、完全に血が昇っている。
「俺はオバケ、もとい、ハウンドだ。もうそのへんにしておけ」
 アインは白布を脱ぎ捨て、グリーヴァブレードの柄に手をかける。
(これで引いてくれればいいんだがね)
 が、そうはいかず、相手もナイフを次々と抜いた。チッ、とアインは舌打ちする。
 と、そこへ、
「羽目を外しすぎる人間は痛い目を見ますよ」
 セシリオ・レヴナントが加勢にきた。全身をローブで覆い、悪魔のような仮面をつけての登場に、悪漢どもはやや動揺する。
「な、なんだあ? けったいな仮装しやがって」
「仮装? いえ、仮装ではないのですが‥‥」
 セシリオの返事に、アインは苦笑する。たしかに、いつも通りだし、そのオベロンの仮面も実用的なものだが。
「少しは恰好を気にしたほうがいいかもな」
「えっ、なんです?」
「なに勝手にゴチャゴチャしゃべってやがんだ、やっちまえ!」
 誰かが叫んだ。一斉にきた。だがアインもセシリオも冷静だった。アインは手裏剣で1人の戦意を削ぎ、セシリオはサンダーマンモスのナイフで気絶させる。アインはナイフをかわして鞭で絡めとり、それもまたセシリオがダウンさせるや、残る2人は「げえっ」とUターンして逃げようとする。しかし。
「よっと」
 そこへロザリーが、リーリエが降下して道を塞ぐ。2人は同時に投げ縄を飛ばし、絡んだチンピラ1名が無様に転ぶ。
 さらにロザリーが、トルネイダーと呼ばれる渦巻き状のレイピアを向けると、最後の1人はへなへなと腰を抜かした。

「怪我がひどいですね‥‥リーリエ、頼めますか?」
 セシリオに言われ、リーリエはキュアティブで、ドワーフの傷を癒した。聞けば、ぶつかっただけなのに難癖をつけられ、抵抗をしたら寄ってたかって殴打してきたという。
「気をつけな、酔っ払いに理屈は通用しないからな」
 アインはそう言って、もっと明るい所で楽しむよう促す。セシリオは4人の酔っ払いをすっかり縛り上げたところだ。
「ど、どうしようか、この人たち」
 リーリエがそう言うと、ロザリーは。
「うーん、騎士団に突き出すほどでもないよね。朝まで、倉庫にでもつっこんどく?」
「それはいいな。じゃ、少々荒っぽく運搬するぜ」
 アインはロープを持って、ずりずりと引ったてるのだった。

◆鎮魂の音階
 パレードから歓喜の音色が湧き起こる。
 鎮魂祭なのだが、それらはとても鎮魂歌には聴こえない。それらは、死体さえ踊りだすかのような、無数の旋律で編み上げたタータンの如し。
 ソレイユのリュートもまた、熱く熱く夜の空気を揺らす。その陽気さに、子供らが続々と集まってくる。
「はいはい、あわてないで! まだまだあるからね」
 ハナは一生懸命、お菓子を配る。遅れればイタズラされてしまうかもしれない。ソレイユも器用に、演奏の合間に飴を取り出し、ほうり投げる。
「っと、お菓子はまだまだあるからイタズラは勘弁な?」
「賑やかだよねー。すっごく楽しい!」
 ハナのはしゃぎようも、子供らと変わらないな、とソレイユは思う。
「ところでハナ、どうだ、俺の仮装は。似合うか?」
「うん、なかなかたくましいワンちゃんだね!」
「‥‥いちおう、狼なんだけどな‥‥」

 羽根飾りが優美な魔法使いに、その耽美なる使い魔。アレックスとショウである。
「わふぅ! アキ先輩、ショウ、楽しいですねえ!」
 ハイテンションなアレックスに、アキは「そうだな」と控えめに答える――無理やり着けられた猫耳を気にしながら。
「使い魔とご主人様の構図ですが、いつもは執事の私がご主人とは、面白いですね」
 アレックスがそう言うと、パンの笛を演奏中のアキは、
「自分が何を守ってるのか知ることも大事だと思うな!」
 と、合間にそう叫び、アレックスも「わふぅ!」。
「俺は笛で忙しいからアキ、お菓子持って配って!」
 ショウがクッキーを投げてよこす。アキは「お、おう」と受け取り、子供らに向かって、なんとか、ニコォ‥‥(ぎこちない)。
「アル、さあ魔法を掛けて、ご主人様。絶頂まで昂らせてやりましょう!」
「はい、では魔法をかけましょうね――ルミナパワー!」
 アレックスの掲げた剣が、黄色く輝きだす。僕もー、という子供の棒切れにも、アレックスは不思議な光を灯してやるのだった。

「あいよ、んじゃよしなに!」
 ソル・ラティアスのリュートに合わせ、サース・エイソーアは子供らにお菓子を配る。
 ソルは、いつもの旅芸人の服を、少々ヤンチャにつぎはぎして。サースも猫感マシマシで可愛らしく。
「俺の芸をご所望とあっちゃあ断る由もなし。派手に弾いていきやしょうや」
 ソルの演奏は、基本的には楽しく賑やかだが、どこか不穏で、異質な、背筋が震えるような不気味さも備えていた。それは彼なりの悪戯だったのかもしれない、あえて不安にさせる旋律を、奏法を、無音を、怪声を織り込むそのやり方は。
「ハッピーハロウィン‥‥お菓子をどうぞ‥‥!」
 その間にサースが、次々とお菓子を手渡していく。子どもも大人も、受け取り方がすんなりすぎるのは、ソルの音と歌に気を取られているせいか。
「鎮魂祭ってのは、元より霊と人を見分けづらくするもんでさぁ‥‥隣も、自分すら、本当に生きてるかわかりやせんぜ? なんてなぁ‥‥さぁさ叫震が奏でるような一幕といきやしょう!」
 ソルの世界に取り込まれ、人々はわずか、黄泉へと足を踏み入れる。

◆夜を噛み締めて
 夜が更けていく――と、自覚している者がどれだけいただろう?
 時の流れなど感じられる夜ではなかったのかもしれぬ。死者の世と繋がった状態で、過去も未来もありはしない。
 それでもふいに、我に返る瞬間が、人にはあるものだ。たとえば、シースのように。
「あれ、どうかした?」
 セースは、もじもじし始めたシースに訊ねる。
「な、なんか急に仮装が恥ずかしくなってきた気がして‥‥」
「うーん、猫耳のせいかな? たしかに変な目で見ている人もいるような‥‥」
「そ、そうだよね、どうしよう‥‥」
「それは‥‥気にしない!」
「えっ、気にしない!?」
「そう、気にしない気にしない! ガンガンお菓子を配ってくよ!」
「そ、そうなの? えーっと‥‥よし、気にしない気にしない!」
 シースも吹っ切れた。それも鎮魂祭というもの。
「ハッピーハロウィーン! どんどん楽しんでにゃ!」
 セースがそう言うと、そこへシレンがやってきて。
「おや、可愛らしい猫ちゃんが2匹‥‥うー、ど、どちらにすべきか‥‥」
「ばあーっ!」
 と、おもむろに脅かしてきたのはドールだ。しかも幽霊パンの効果で、足も消えていたので、シレンは、
「うわーっ!? うわうわーっ!?」
 と、二度驚き、ドールはキャハハと逃げていき、ふと気づけばシースとセースもすでに先の方で――がっくし、と肩を落とすシレンに、幼い少女が、チョンチョンとして。
「おじちゃんどうしたの? よしよしする?」
「う、うむむ‥‥あと10年くらいしたら、頼むでござるよ」

「いい子にはお菓子あげるよ! イイ子にはお仕置きだよ! イイおっさんはお菓子代払って、ほら」
 リザはノリノリでパレードを楽しんでいた。が、ふと気づけばベドウィールがいない。
「どこいった‥‥あ、あんなとこからまろび出てきた」
 暗い裏通りから戻ってくるベドウィールは、手をパンパンとはたいていた。
「何してたの?」
「イイおっさんが出してはいけないモノを出してるのが見えたので、少々修正を」
「さすが目ざといね、ウィールは」
「そんなやらしそうな目で見られると褒められている気がまったくしませんね」
「俺はおっさんより子供の相手がいいもんね。さあそこのお嬢ちゃん、お菓子だけじゃなく、このリボンをどうだい?」

 アリアドネは、ヴィルヘルムの背に相変わらずドッキングしたまま、まるで食虫植物のように手近な子供を白布の中に引きずりこむ。
「おおおおおお化けですよおおおお」
 めちゃくちゃ震える声(緊張)を出すソレは、布でぐるぐる巻きのミイラの仮装。つまりオバケの中身はミイラという、なんとも凝った二重仮装なのだ。それがグリグリとお菓子を口にねじこんでくる。
「ぶわあああん!」
 それをされた子はギャン泣きで布を飛び出し、そのままドミニクの足にぶつかった。
「よしよし、大丈夫だからね‥‥やれやれ、アリアドネかい? めちゃくちゃ怖がってたよ」
「もももちろんメチャクチャ怖いんですよおおおお」
「いやキミのことじゃなくて‥‥」
「あ、このマジカルトーチでぼおっと照らしてやれば、もっと雰囲気出せるかも‥‥」
「いや、ボオっと燃えるよ、その布が」
 ドミニクがやれやれと首を振ると、アレッタは苦笑し、ヴィルヘルムは疲れたような笑みを見せた。
「ううう、このままでは情けない‥‥とりっくあんどとりーと、です!」
 アリアドネは決断ひとつして、がおーとアレッタを脅かしにかかった。が、アレッタは華麗な仕草で、その口にポイとクモ型のクッキーをほうりこむ。
「んがっ? これは‥‥」
「クモだよ、クモ」
「ぶはーっ!」
「‥‥のクッキーだよ、はは」
「んがー!」
 諸手をあげて猛るアリアドネに、3人とも爆笑。
「あはは、じゃあこれ、これはちゃんとした味だよ」
 ヴィルヘルムが麻袋を開けると、中にある豆のスナックが、ピョンピョンと飛び出し跳ねまわり始めた。
「うわっ? やったなー」
 アレッタは錬金悪戯菓子に驚くも、必死につまんで果敢に食べる。美味しい。
「これは面白い余興だね」
 ドミニクもヒョイヒョイつまんで、パクリ。いっぽうアリアドネはギャーと腰を抜かしていた。

 アシュラスは喧騒を逃れるように、酒場KillerQueenで飲んでいた。
 ドラゴングラスのおかげで、その表情はよくわからない。酒場は静かだった。普段はハウンドの多い酒場だが、今夜は多くのハウンドが出払っているためだろう。
 と、そこへ水をもらいに、レネットが入ってきた。
「あれ‥‥おそとに行かないんですの?」
「他の連中に任せる。ほうっておいてくれないか」
「じゃあ、かぼちゃパイを置いといてあげますのよっ」
 レネットがそれをカウンターに置くと、水を飲んで、さようならーと出て行った。アシュラスはそれを一口かじると。
「マスター、これに合う酒はあるか?」

◆甘く辛いトリック
 演奏にも変化が表れる。
 ますます高揚する奏者がいれば、徐々に内面へと問いかけ始めるような詩人も。
 鎮魂の形はそれぞれだ。しかしやはり、ハロウィンの夜は、こんな賑やかな混沌がふさわしい。
「あー小腹がすいてきたね‥‥猫パイでもどう?」
 ショウが、見た目は普通の堅焼きパイを、アレックスとアキに勧める。だが、明らかに錬金菓子のたぐいだろう。
「猫パイ‥‥?」
 眉をしかめるアキ。だがショウは挑発する。
「ハロウィンの夜に、この程度も食べられないのかな?」
「‥‥いいだろう、こういう場だしな」
 アキがもぐりとやると、アレックスももぐもぐ。
「味は普通のパイのようだが、猫というのは一体何なんだニャン、 ‥‥!?」
 アキは、語尾が勝手に変化したので、「あっ」と理解。
「美味しいパイをありがとうにゃん。わふぅ!」
「はははアレックス、犬だか猫だかわからなくなってるよ。じゃあ俺はサラマンダーキャンディで!」
 ショウは激辛錬金菓子を口にほうりこみ、がおー、と炎(の幻影)を吐きまくりながら、激しいダンスを披露する。
「ガハハッ、なんと激しくひょうきんな集団じゃ! どれ、我が輩も!」
 見ていたソーンが飛び入りし、槍を2本も掲げて演武を始める。ウオオ、と観客が熱を帯びるなか、アレックスも楽しくニャンニャン、アキは気恥ずかしげにニャンニャンするのだった。

「さあさ、自由にノッてくれて構いやせんぜ」
 ソルの周りの人だかりは増える一方だった。理解はできずとも、なぜか、引き込まれてしまう人が多いようだ。
「ソルさんの演奏はすごいな‥‥素敵、私も好き‥‥」
 そこでサースはハッと我に返り、手が止まってしまっていたお菓子配りを再開する。そしてソルを再び見やると。
「ソルさん、大繁盛だね‥‥さすがソルさん」
「いやあ、サース嬢がお菓子配ってくれるんで、怖さもちょうどいい加減になんでしょ」
「あ、お菓子、ソルさんもどうぞ」
「俺にも? オタクも物好きだねぇ‥‥じゃ有り難く」
 受け取り、口にくわえて、そのまま演奏を続けるのだった。

 トリックオアトリート、その言葉を何度聞き、どれだけお菓子を配ったろうか。
 ソレイユはそこでふと、ハナに向かって。
「ハロウィンってイタズラしてもいい日なんだよな? 俺もハナにイタズラしていいんだよな?」
「そりゃあもちろん。だーけーどー‥‥やられる前にやる! トリックオアトリート!」
 ハナが両手を差し出す。ソレイユは「じゃあ、お菓子」と、その手に麻袋を置いてやる。
「あらっもらえちゃった。中身は‥‥『ハズレ』!?」
 なんとハズレの木片しか入っておらず。あはは、と笑うソレイユ。
「やったなー、じゃあトリックだー!」
「おう、どんと来い!」
「はい、どうぞ!」
 ハナは、あらかじめ作っておいた錬金飴を手渡した。それはグラニの蹄鉄をアースアルケミーで錬金したもので、手の上で自主的にぶるぶる震える飴――のはずだったが。
「ん、アメ? どれどれ」
 ソレイユは振動に気づく間もなく、ひょい、パク、ゴクン。飲み込んでしまったのは、それが激しく振動したからであり。
「う、うおおおおおお? なななんんんじゃじゃじゃこここりゃりゃりゃ」
 ソレイユは全身がぶるぶると震えだした。痙攣というより局所地震。
「うわー大丈夫!?」
 結論からいうとやがて振動は収まったのだが、ハナのトリックは、お互いをビビらせるのに十分だったようだ。

◆暴力の終わりに
 朝が近づいても、気分の高揚はそうそう収まらない。
 しかし、肉体は確実に疲れるものだ。そうなれば、自然と犯罪行為も終息していく。
 とはいえ、なかなかゼロとはいかない。だからシャルルとセヴランは、疲労を脇へ押しやって、そのスリを路地で挟み討ちにしたのだ。
「チッ、ならこの脇道を‥‥うわーっ!?」
 狭い狭い路地に逃げたスリは、落とし穴にずっぽしはまった。シャルルのトラップピットだ。シャルルはすぐに穴をせり上げ、2人でそいつをふんじばった。
「間もなく夜明けでしょうか」
 セヴランは、屋根と屋根の隙間が明るみを帯びてるのに気づく。
「なら、こいつを詰所に送り届けて、おしまいにしましょうか」
 シャルルがよいせとスリを立たせると、セヴランはその肩を軽く叩いて、滲んで見えるその疲れをねぎらった。

 アインはおばけ布を被ったまま、警備の合間にお菓子を配っていたが、いまや、そちらが本業になりつつあった。
「もう不届き者は出ないかな‥‥俺も少しは、祭を楽しんでくるかな‥‥」
「エンジョーイッ!」
 と、いきなり背後から抱きつかれ、アインはよろよろと前にのめった。それはドールだった。
「うっ、なんだドールか、油断したな‥‥しかしよく俺だとわかったな」
「うふふ、布を被るとこ見てたの。運よくそこにいたのよ‥‥そして今、運よくあなたを見つけたの」
「そうか、俺もまだ未熟ってことかな」
「お手紙したでしょ。悪戯は取っておくって。つまり今日が取っておきってことね! 空だってウェザーコントロールで曇らせちゃう」
「おいおい、もうすぐ朝日が出るんだぞ」
 アインはずっとドールに押されっぱなしだった。

 セシリオは裏路地に、怪しげな薬草屋を見つけた。しかも開店している。
「祭だからか? ‥‥おや、この草は‥‥」
「いらっしゃい」
 乾燥ハーブみたいな老人が出迎えた。
「ご主人、怪しい者を見ませんでしたか?」
「こんな時間に毒草を楽しげに眺める不審者なら、よおく見えとるよ」
 そう言われ、セシリオは思わず苦笑する。そして老人の陰で、子供が覗き込んでいるのに気づく。
 セシリオは無言で、モンスタークッキーを差し出す。子供は無言で、だが笑顔でそれを受け取る。セシリオは軽く礼をすると、そっと店を出る。その背中で、「また来なさい」という声を聞きながら。

「空が白んできたね‥‥」
 リーリエが天を仰いでいる。ロザリーはそこで「よし」と手を打ち。
「そろそろ警備もお開きにしようか」
「ねぇロズ、よかったらこのまま、魔騎士の仮装で一緒に踊らない‥‥?」
「いいね、終わりかけの、パレードの最後に、混ざろうか、リリィ」
 身体はくたびれていた。だが、2人は今日一番の軽やかさで歩いていった。

◆鎮魂の祈りを空へ
 パレードがお開きになっても、すぐに帰宅する者ばかりではなかった。明るくなる空を見上げながら、思い思いの場所に座りこむ者も多い。
 ソレイユとハナも、背中同士をもたれかけて、だらしなく地面に座り込んでいた。すると。
「だいぶお疲れ? 家帰って寝たら?」
 アレッタが手を差し出す。合わせてヴィルヘルムも。ハナとソレイユはありがたくその手を掴んで立ち上がる。
「そうしようかな。で、アリアドネはどうしたの? 全身が震える錬金飴でも食べた?」
 ソレイユの視線の先では、アリアドネが相変わらず布をかぶってぶるぶるしていた。
「いやあ、一時期、慣れたかなと思ったんだけど‥‥」
 ヴィルヘルムはぽりぽりと頭を掻く。
「なんか、急に堰が切れちゃったみたいでね。あれはナチュラル錬金」
 アレッタはよしよしとアリアドネの肩に手を回し、「じゃあねー」と送ってやるのだった。

 レネットはほくほくした顔で『戦利品』を広げていた。
「お菓子いっぱいで嬉しいですのっ。みんなで一緒に食べましょうですのー♪」
「わー、くださーい」
 コーはパイをはむはむ。と、酒場を出たらしいアシュラスが通りかかると。
「これはさっきの礼だ」
 と、レネットに、籠いっぱいのクッキーを渡して、手を振って去っていった。
「あれ、さらに増えちゃいましたの‥‥」
「じゃあ、少し分けてもらえません? 他の子にあげちゃいまして」
 シャルルがそう言うと、レネットは「どうぞ♪」と快く分けた。それをシャルルはさらに、セヴランにも手渡す。
「お疲れさまでした。どうぞ」
「ああ、ありがとうございます‥‥お菓子、全部あげてたんですね」
 セヴランは、思わず口元がほころんでしまう。それを見たシャルルは「どうしました?」と聞くが、セヴランは「いえ」としか言わない。
 シャルルの、子供の祭を大事にし、死者を尊重する優しさ。セヴランはそれを感じ、それによって、自分をも温めてもらっている気がしたのだ。

「ああ10分はキツイな、こんなに辛いと思わなかった!」
 ショウは、激辛錬金飴を思い出し、ヒーとベロを出すと、ふいに。
「ねえ、二人の生まれはいつ?」
「誕生日は7月18日だ、それがどうかしたのか?」
 アキの答えには、ショウは「ちょっと遠いなあ」と。
「誕生日は11月3日ですね‥‥わふっ! これは、プレゼントもらえるてきなあれですか?!」
 アレックスの尻尾がゆらゆら。しかしショウは。
「お、近いね。じゃあキスしてあげようか」
「わふっ!?」
「ちなみに俺、今日が誕生日なんだ。何かちょうだい」
「ほんとか? 急に言われてもな‥‥」
 アキが腕を組むと。
「キスでいいよ、激しいやつ」
 ショウがぐぐいと迫る。
「なんで3人でキスしなきゃいけないんだ‥‥!」
 アキがぐいーっとショウを遠ざけていると、ニヤニヤしたベドウィールがやってきて。
「誕生日ですか、ではお祝いに一杯、どうぞ」
 と、酒を注いでやった。
「お、じゃあ遠慮なく‥‥」
 ぐびー、とショウ。しかし。
「あばばばばっ、ベロにしみる!」
 とっても強い酒でしたとさ。
「あっウィール、俺もちょっとほしいな‥‥強すぎないやつ‥‥」
 リザが肩に手を回すと、ベドウィールはにこりとして。
「では優しいキスを差し上げましょう」
「男同士でキス流行らすのやめよう!?」

「ハッピーハロウィン‥‥今日はご一緒してくれてありがとう‥‥また何か一緒に楽しもうね」
 サースは、綺麗に包装した特別なクッキーをソルに手渡した。ソルはそれが、それなりの想いをもって用意されていたものだと察すると。
「こんなご立派なモノをいただいちゃあ、もう悪戯はできねぇなぁ」
「えっ?」
「なに、冗談でさぁ。じゃ屋台でもいきやす? まだ開いてるとこもチラホラあるみたいでね」
「う‥‥うん、行こう!」
 そんな様子を見ていたドールは。
「いいねえ、鎮魂祭いいよねえ。アイン、私たちもどこかにしけこむ?」
「言い方、言い方気を付けてな」
 と言いつつもアインは、強引に腕を引かれて店のほうへ。
 そしてそしてそれを見ていたセースとシースは。
「ふふっ、ハロウィンはまだまだ続くんだね! 行こう、シース!」
「うん‥‥あの、もうこの猫耳、取っていい‥‥?」
「もうちょい」
 と、そこへシレンが駆けてきて。
「おーい拙者も拙者も! ハロウィンは‥‥まだ終わらせぬ‥‥!」
 シレンの戦いは続く!
「そうか、まだ楽しめるのかあ。なら僕らも‥‥ん?」
 ロザリーは、ドミニクが胸に手を当てて、静かに立っているので、気になって声をかけてみる。
「どうかした‥‥?」
「いや‥‥今回は、ハウンド中心の祭なんて言ってたみたいけど‥‥」
「うん‥‥」
「今日の主役は子供たちと、死者たちなんだからさ。少なくとも俺は、そう思ってるし、そうしたいんでね。皆が去った今こそ、少しばかり、祈っておこうと思って」
「そっか‥‥」
 ロザリーは、かたわらのリーリエを見やった。リーリエも聞いていて、もうわかっていた。2人は無言で、胸に拳を当てて、空を見上げた。
「これからを担う者たちと、これまでを担ってきた者たちに、感謝と願いを」
 セシリオもそう言って、静かに目を閉じた。そしてソーンは静かに、鎮魂の舞を踊るのだった。



 13

参加者

a.あいよ、んじゃよしなに。おぅ?そりゃあ当たり前でさぁ。
ソル・ラティアス(da0018)
♂ 24歳 人
c.どうせ祭りを回るなら兼ねるかな。
アイン・クロービス(da0025)
♂ 28歳 人
b.お菓子いっぱいもらうですのっ!(どきどきわくわく)
レネット(da0035)
♀ ?歳 シ
a.アレッタもアリアドネも今日は楽しもうね!・・・・アリアドネは、大丈夫?
ヴィルヘルム・レオンハート(da0050)
♂ 21歳 ラ
a.いいい行けそうじゃないですだいじょばないです(ぷるぷる
アリアドネ・ウィステリア(da0387)
♀ 18歳 ラ
a.わふぅ!パレードですよー!
アレックス・パーリィ(da0506)
♂ 24歳 カ
c.そうですね、私はこちらで…仮装?いえ、仮装ではないのですが…
セシリオ・レヴナント(da0545)
♂ 27歳 ダ
a.アキ、誰に悪戯する?…冗談だって!警備よりお菓子のほうが子供が喜ぶよ?
ショウ・ジョーカー(da0595)
♂ 16歳 人
a.ヴィル、楽しもうじゃあないか!アリーは…行けそうかい?
アレッタ・レヴナント(da0637)
♀ 20歳 人
c.楽しい祭りは安心できる環境から! だね、頑張ろう。
ロザリー・アルベール(da0704)
♀ 17歳 人
b.よろしくな、ハナ!
ソレイユ・ソルディアス(da0740)
♂ 17歳 人
c.あ、安心して鎮魂祭を楽しんでもらえるように、しっかり警備したいね……!
リーリエ・アルベール(da0816)
♀ 17歳 人
b.(がおー)
リザ・アレクサンデル(da0911)
♂ 19歳 人
a.ふふ、そうだね、当たり前だね…ありがとう。
サース・エイソーア(da0923)
♀ 15歳 ラ
a.ハッピーハロウィンにゃ!
セース・エイソーア(da0925)
♀ 15歳 ラ
a.は、はっぴーはろうぃんにゃ!
シース・エイソーア(da0926)
♀ 15歳 ダ
b.いつもは踊りや曲芸を見せるけれど、こういうのも必要よね。鎮魂祭だもの!
ドール・ジョーカー(da1041)
♀ 20歳 人
a.節度は…ええ、大事ですとも。ええ。
ベドウィール・ブランウェン(da1124)
♂ 22歳 人
c.祭りで羽目を外しすぎる輩もいるでしょうからね。警備に当たりましょう。
セヴラン・ランベール(da1424)
♂ 25歳 ラ
a.ふむ……、それもそうだな。今回ばかりはお前に賛成だ。
アキ・フィッセル(da1584)
♂ 20歳 人
c.……子供たちが、ちゃんと楽しめるようにはしたいですね。
シャルル・ムーフォウ(da1600)
♂ 29歳 ダ
b.よろしくお願いします。
ハナ・サルタバルタ(da1701)
♀ 18歳 人
a.盛り上げろって? ふふ、いいね、そういうのは好きだよ、俺。
ドミニク・レノー(da1716)
♀ 21歳 ラ
z.周りは皆、騒がしいな…どうも馴染めん…。
アシュラス・オボロ(da1803)
♂ 42歳 ダ
a.ガハハッ、皆楽しそうじゃのう。そこの羽妖精や、お菓子をあげるぞい。
ソーン・イワオ(da1804)
♂ 35歳 カ
b.さて、良い女は…(おっと、拙者には、愛しのリュヌ嬢が…いや、しかし!)
シレン・ホムラ(da1805)
♂ 21歳 ラ
 これが最後通牒でーす。お菓子をよこしなさーい。さもなくばー
コー(dz0021)
♀ ?歳 シフール


ハロウィン当日は大盛り上がり!

これも正式な依頼ですからね、精いっぱいやらなきゃですよー。では、トリック・オア・トリートーゥ!(←もちろん子供枠のつもり)