【PF01】失われた財宝

担当カランコエ
タイプグランド 授業(島内)
舞台Celticflute
難度普通
SLvC(紛争地域、島内)
オプ
出発2017/08/28
結果大成功
MDP宍倉静(pa0201)
準MDP大神隼人(pa0137)
石泥鈍(pa0186)
エルフ・プレシス(pa1173)

オープニング

◆学生会長選挙と委員会招致
 会長に立候補した者は下記の9名。

 リラ・ミルン(pa0389)
 棋流山デス男(pa0049)
 ヴェロニカ・ラプシア(pa0222)

登場キャラ

リプレイ

◆秘匿されし財宝
 私掠船の船長にして海軍提督、そして冒険者。
 事実は小説よりも奇なりを地で行った男、フランシス・ドレーク率いる五隻の艦隊は西回りの航路で世界をぐるりと一周した。スペイン植民地を襲撃し、スペイン王の財宝を山と積んだカカフエゴ号を略奪し。荒れ狂う世界で最も凶悪な海の果てを征った彼が旗艦ゴールデン・ハインド号の船倉に収めて帰った財宝は、それだけでイングランドの国家歳入を上回っていたという。
 ‥‥表向きの事実では。
 彼の率いた艦隊には、記録に残されていない一隻があった。それを憶えているのはネイサン・ウィンスターの握る古ぼけた『宝の地図』。そして――
 無法に憤る、現代の怪盗たち。
 いざや銀の幕を切って落とせ。現を彷徨う亡霊がごとく法の網目を抜け、悪を許さぬ悪の活劇のはじまり、はじまり‥‥

◆ここは任せて、先に行け
 煙幕が薄れつつある洞窟を、傭兵たちの放つ銃弾が飛び交う。
 石灰質の濡れた壁面が弾けて無数の弾痕を刻み、数百年の時をかけて成長してきた石筍の百年分ほどがポッキリと折れた。置くに据えられた機関銃から伸びる曳光弾の線をちらりと横目にデスパード・サイリンは溜息をつく。
「やれやれ‥‥怪盗と軍隊は違うんだ。伯爵のやり方につきあわされたな」
「いいじゃないか、こういう方が性に合ってる」
 ごちるデスパードに、李紅花は陽気で嗜虐的な笑みを浮かべて応える。
「ようやく愉しめそうだね‥‥ワクワクだ」
「殺し合い反対、っていうのには同意だね。デスパードの言うとおり。足止めくらいなら‥‥いや、できないはずがない。僕ならば」
 『黒き疾風』へと姿を変えたユベール・ヴィエルヌからはいつのも自信なさげな態度は窺えず、その声からは自負と自信が溢れる。
「ただ、問題はあの機関銃かな。アレをなんとかしないと」
 ユベールが顎をしゃくってみせる先、防御陣地の奧で睨みを利かせる機関銃をなんとかしないことには進むも退くもままならない。
「‥‥そうだな、たまたま手に入った対物銃がある。これで破壊できないか試してみる」
 バーレット対物ライフルを抱えたテオ・ギャラックスラーは、弾幕が途切れるタイミングを計って位置関係を確認する。距離はおおよそ50m前後、弾道低伸性に優れたこの銃であれば狙うことさえできれば命中させることに不安はない。問題は、その狙いをつける余裕があるか否かだ。顔を出せば敵は火線を集中してくるだろう。
「照準をつける時間さえあれば当てられるだろう。という訳で――」
「相手の注意を引けばいいわけだ」
 開けた場所での狙撃戦ならいざしらず、狭い洞窟内で自動小銃相手に狙撃銃でやり合うのはなかなかにしんどい。一発撃とうとして十数発を打ち返される状況に閉口したシグナ・ガントレットが手に握ったモノをテオに見せる。
 破片手榴弾だった。

 暗闇に身を潜めた紅嵐斗は、銃撃を避けながら敵の陣取るホール状の陣地を注意深く観察する。敵の陣地は通路を可能な限り射線に収めるよう弧を描くように作られており、死角らしい死角は見当たらなかった。PMSCに代表される現代の傭兵は高度な軍事知識と戦力を提供するサービス業のようなものであり、AK47とRPGを持たせれば完成の民兵やゲリラなどと比べればやはり練度が違う。だから、彼は視線を『別な死角』へと転じた。サルが棒っきれを握りしめ、二足歩行を始める前からずっと変わらぬ死角へと。
 丁度、具合のよさそうな石筍が陣地の側面に伸びている。持参した鉤爪つきのワイヤーは20m。奥までは届かないが、横を取るだけなら十分足りる。必要なのは――

「先に行け、すぐに追いつく‥‥ってセリフ、格好いいよね。一度言ってみたかったんだ♪」
「私は今ここに残ってる事を後悔しはじめたところ。なんでこんな銃弾の雨を浴びなきゃいけないんだか‥‥」
 ぶつくさと言う陸真影虎に向かってにっこり笑うと、催涙手榴弾のピンを抜いたナタク・ルシフェラーゼは遮蔽物の向こうへと肩越しに投擲する。こつんと固い洞窟の床に手榴弾の跳ねる音と、傭兵たちが一斉に遮蔽物へと身を伏せる気配。
「ここが札の切りどころでしょうね」
 アガーフィヤ・コスィフもまた、用意してきた催涙手榴弾を投げる。クラッカーのような破裂音と共に白煙が広がり、駄目押しとばかりにシグナの手榴弾がホールに危険な破片をバラ撒いた。傭兵たちは防壁の向こうに伏せてやり過ごす。時間にして10秒かそこらだが、現代の怪盗たちはその僅か10秒の間に行動を起こしていた。
「華龍、出番だよ!」
「私を顎で使うとは‥‥紅花め、楽しませてくれる」
 ポリカーボネイト製の防弾シールドを担ぎ出した陳華龍が地面にそれを叩きつけるようにして壁とする。華龍はそれを支えとして対物ライフルを構え、背筋を駆け上るサディスティックな悦びに舌で朱唇を濡らす。
「掟だから殺しはしないけど、タップリ恐がってもらうよ」
 狙いは傭兵ではない。邪魔な機銃と防壁だ。引き金が引かれるたびに化学繊維のバンドが弾け、バラバラになったガンケースが洞窟に散る。ガラス繊維と強化プラスチックで成形されたバリケードといえど、12.7mm弾が相手では段ボールみたいなものだ。逆に貫通弾が命中しないように気を遣う。
「さぁ怯えろ竦め! 頭を出したら粉々だよ!」
「くそっ、全員ガスマスクはつけたな? まずは重火器持ちからだ!」
 相手も訓練された傭兵らしく体勢を立て直して反撃に出た。衝撃と共に華龍が構えたシールドに蜘蛛の巣状のヒビが走る。
「7.62mm弾に何発も耐えられると思うなよ‥‥!」
 AK47を構えた傭兵がトリガーを絞ろうとした瞬間、その視界が白く染まった。狼狽えて照準から顔を離し、状況を確認しようとした傭兵の手から銃が弾け飛ぶ。
「よし。機関銃のことは頼むよ」
 硝煙たなびかせるリボルバーで軽く敬礼したユベール。嵐斗が指ではじいたもう一枚のコインが洞窟の壁面に弾け、もうもうと白煙を吐く。煙を巻いて走る彼の手からワイヤーが緩やかな弧を描いて飛び、目当てとしていた石筍に絡みつく手応え。小さく破顔した彼はケービングの要領で障害物を乗り越えるために足を壁面にかける。
「嵐斗君をフォローしますわよ!」
「わたしが前、あなたが後ろ。出過ぎないようにね」
 無防備な嵐斗をサポートするべく、影虎の掲げた盾の後ろに身を隠した周立夏イザヤ・エリが牽制をかけるが、暗器のようなカードと刃物で銃と正面からやり合うのは分が悪い。硝煙の匂いがきつく立ちこめる遮蔽物の影に追いやられたイザヤが、怪我がないか確認しながら言う。
「立夏、あなたの祖国のお祭りと、どっちが派手かしら?」
「春節なら、私の国の方が賑やかかもしれないですわね」
 祝祭節日のたび戦争のごとく爆竹を炸裂させるお国柄である。
「こいつら、一体なんなんだ!?」
「構うな、まずはサイドに回った奴から片付けろ!」
 側面に回った嵐斗に遅まきながら気付いた傭兵たちの意識がそちらに向く中、怪盗『スリーピース』へと姿を変えたテオがいがらっぽい空気を細く吸う。
「ワイヤーで障害を越えて来やがったのか、ご苦労さんなこった! お駄賃をくれてやるよ!」
 狙うは最初からただ一つ。機関銃が正面を向いている状態で対物ライフルを撃ち込めば射手は原形を留めないだろう。嵐斗を狙うため通路を睨んでいた機関銃はよそ見をし、連射によって赤く焼けた銃身と機関部を彼の目前に露わにする。意識を絞り込んだ視界の中、傭兵が射撃姿勢を取る姿がやけにゆっくりと感じられる――狙いは銃の機関部と銃身の中間。機関部に当てて、装填された銃弾の暴発によって傭兵が命を落とすようなことがないよう心を配りながら、対物ライフルのトリガーを引く。
 轟音。エジェクションポートから弾き出された真鍮の薬莢が洞窟の空気に青い煙を引き、12.7mm弾は数十分の一秒の飛翔の後、怪盗たちにとって脅威であった機関銃を熱いガラクタへと変えて壁へと叩きつけた。
「好機到来! 行くぞシグナ!」
 待機していたエルフ・プレシスが、バイクの後席にシグナが飛び乗ったのを確認するが早いかアクセルを開く。傭兵たちを轢かんばかりの勢いで突進していくバイクを狙おうとした男の銃をユベールが狙い撃ち、匍匐前進で間合いを詰めていたアガーフィヤが遮蔽物を飛び越えて銃床で傭兵の顎を突き上げ、紅花の銃弾が隠れるべき遮蔽物を打ち砕く。
「‥‥頃合いか」
 制圧火力を失い、斬り込みを受けて算を乱した傭兵たちへ降伏を呼びかけるべく影虎は立ち上がる。
 彼女の説得を切っ掛けに、勝ち目を失った傭兵は武装解除に同意。金と契約に従う現代の傭兵はドライに現実を受け入れ、彼女もまたその結果に満足してAiフォンを手に取る。
「さて、治療班を呼ばねば」

◆はらぺこと鍵盤
「ピアノ弾くとお腹がすくよねぇ」
 ポケットから取り出したチョコバーをもぐもぐしていたリンダ・エンゲルバーグが、緊張感を感じさせない笑顔で言う。
「謎が解けたらご飯食べに帰っていい?」
「そう言うと思って、郷土料理ケータリングしておいたよ。ほら」
 こんなこともあろうかと、あらかじめデリバリーしておいた料理をリンダの口元に運ぶサーシャ・ドラゴミノフ
「あたしは応援しかできないけど、ご飯たべさせるぐらいはするから」
「わーい、大盛りでお願いしますよう」
 その言葉を最後に、リンダは急に静かになる。急にシリアスになったわけではなく、もちろん口いっぱいに肉汁たっぷりのミートパイとフィッシュ&チップスとドライフルーツを詰めたペイストリーズを頬張っているからだが。
 壁に描かれたメッセージはリンダも覚えがある。有名なイギリスの童謡、グリーンスリーブスの歌詞だ。彼女もロースクールで習った。ああ、私の愛した人はなんて残酷な人、私の愛を非情にも投げ捨ててしまった――もぐもぐごくん。
「一説では、ヘンリー八世がソデにされた女性のために作った曲だと言われてますねぇ。でも‥‥」
「壁に描かれてるのは逆だな」
 壁面に描かれているのは去って行く男と追いすがる女。ならば‥‥
 ピアノに向かい合ったリンダの指が鍵盤を弾く。ただ、それは逆再生のように逆さまの演奏だ。本来最初に演奏されるべき音符を最後に叩いたリンダは雛鳥のように口を開き、サーシャは無言でグレイビーソースであえられたベーコンとエンドウ豆たっぷりのマッシュポテトを山盛りにしたスプーンを突っ込む。
 やがて地鳴りのような音が響き、壁の一角がスライドして奧へと続く道を開く。悪漢とエリザベトを追って足早に駆けていく仲間の背中を見送ったリンダは、呑気に言う。
「お宝獲得できたらご飯いっぱい食べられますねぇ」
「十人前はあるんだが‥‥これでは不服か」

◆称えよ、その名を
 並び立つ騎士たち。床に配置されたアルファベットの石畳。それらを前にしてエイプリル・レモンは口元に手を当て、じっとしたまま視線のみを巡らせる。
 状況から考えて、この床の仕掛けを使ってキーワードを入力することで先に進むことができるに違いない。
「‥‥やっぱり、回答を間違えるとお仕置きだよね」
 帽子を押さえながら片手で騎士像に飛びついた彼女は、弩に仕掛けられたカラクリを確認して呟く。床の汚れは、あるいは解答を誤った先人の血かもしれないが、借りにそうだったとしても時間はその痕跡を他の汚れと見分けがつかないほどに掠れさせている。
 次に彼女は床に這いつくばるようにして体積した埃を確かめ、口元をほころばせた。やはり埃の積もったタイルとそうでないタイルがある。先を行ったネイサンとエリザベトが仕掛けを解く時に散らしたものだろう。
「埃を被ったままなのはC、D、F、G、J‥‥Zは踏まれた形跡があるんだ。不人気アルファベット御三家を含むキーワードで、埃のつもったままのものを使わないとなると、やっぱり‥‥」
 入り口に戻ったエイプリルは、手順を確認して足を踏み出す。最初はE。次はL。その次はI。がこん、がこんと音を立てる仕掛け。矢はまだ飛んでこない。
 推薦人になってくれないか、と声をかけてくれた槍剣のためにも躓いてはいられない。誰かのために頑張るというのは、これで気持ちがいいものだ。
 Zを踏んだ彼女の袖口から飛び出したワイヤーが騎士像の兜に絡みつき、唸るウィンチに引っ張られながら一足で離れたAへと跳ぶ。
 答えはそう、『ELIZABETH』。称えるべきは我らの女王、ドレーク船長のエリザベス一世に他ならない。
 ゴリゴリと音を立てて一際立派な騎士像が動き、その下に隠していた階段を露わにする。それを確認して、彼女は満足そうにズレた帽子を被り直した。

◆戴冠
 青銅で作られた模造の宝飾品に溢れた宝物庫、その玉座に座る女性像。それらをぐるりと見回して久留宮与は肩を落とし、一方で十石珠瑛瑠は瞳を輝かせる。
「謁見の間っぽい場所ー‥‥かな? こんなにお宝があるのに偽物ばっかりかー」
「おー、宝物いっぱいだー。偽物でも、貴重な資料だよねー」
 模造品とはいえ16世紀に作られたものには違いない。デザインや加工の手法。そういったものは専門家にとって本物の宝飾品と変わらぬ価値を持つ。
「まずは、本当にドレークの時代のものかまず確かめよう。今回のこと自体、なにか仕組まれたような気がしなくもないんだよね」
「どうあれ、謎こそ最も人の心を躍らせるもの。昔の人が知恵を凝らして生み出した謎こそが宝なんです、じっくり味わいましょう」
 山と積まれた偽りの宝を前にして慎重な姿勢でケン・サトウは臨み、呑気な意見を口にするのは石泥鈍。どうもその他もろもろよりも目前の謎の方が気にかかるらしい。
「あたし、美術品ならちょっと詳しいよー。美術部員だよー。宝物委員にどうかなー?」
 招致のチャンスとばかりにアピールする珠瑛瑠と共に、真珠を模したと思われる数珠状のネックレスを手に取る。バリを整える手間も省いた素朴な仕事ぶりは、とにかく数を揃えることを優先したことが窺える。もし現代の技術を使って量産するなら、逆にこんな古風な手抜きっぷりを再現するのに手間がかかりそうだ。それに、緑青を吹いたそれはなんらかの企てで手早く用意されたとは思えない。少なくとも十数年以上はそこにあったのは間違いなく、ゆえにケンの疑いの一部は晴れた。
「歴史は不得手でゴザルが、先の謎解きからしてフランシス・ドレークの女王というのは処女王エリザベス一世でゴザルな」
「えっ、ネット繋がってるの? 洞窟の中なのに?」
「どうやらネイサン一味との立ち回りを公開放送しようとしている仲間たちがいるようで、それにあやかっているでゴザル」
 インターネットを頼りににエリザベス一世の情報を集めるスティーヴ・カラサワのAiフォンを覗き込んだ与が驚きの声を上げる。本来なら洞窟の中からネットに繋ぐのは無理だろうが、他の仲間たちによって中継が繋がっていることが幸いした。
「‥‥いいのかなぁ、それ」
「そこのところはミーにはなんとも」
 それはさておき。
「肖像画を見る限り、目立つのは頭のティアラと首の首飾りや襞衿、耳飾りは見えぬでゴザル」
「エリザベス一世といったら真珠だよねえ。真珠のネックレスとかどうだろう?」
 ケンが肖像画の通りにネックレスを身につけさせ、一つだけあるピンを首の後ろの窪みに刺す。反応がない。幸い、罠が発動するようなこともなかったが。
「エリザベスっちの一番有名な、真珠じゃらじゃらで地球儀手にした画は、時代がちょっと違うかなー。座ってるのが『エドワード王の椅子』っぽいなら、戴冠宝器のほうかなー? 戴冠の肖像に描いてあるのはねー、笏と宝玉と、首飾りと王冠とー‥‥」
「それです」
 肖像画に似たアクセサリーを探しては再現しようと試みる珠瑛瑠に、銘板をじっと見つめていた桜葉千歳が立ち上がり、背筋を伸ばして目当てのものを探す。
「銘板の文句は『与えよ。女王陛下に相応しき輝ける誉れを』。ドレークさんにとっての女王、つまり王が王たるに必要なもの。つまり王冠ですね」
「輝ける、という文言は象徴的な意味も持つのかもしれません」
「女王陛下の誉っていったら王冠、か。なんだか式典みたいだね」
 千歳の言葉に鈍はなるほどと手を打ち、与も頷く。
 解錠のための鍵として使われたなら(すでに先行されていることもあり)底に埋まっているとは考えづらい。千歳の説明に従って、怪盗たちは部屋のあちこちから王冠を集めてきた。
「王冠はエリザベス一世の時代ならテューダー朝のものを。王冠が複数あれば優先しましょう」
「肖像画そっくりの冠はないみたいだねー、もうちょっと探してみる?」
「‥‥ドレーク船長が財宝を隠したのはイングランドに戻る前です。つまり、私たちの知る有名な肖像画をもとに仕掛けを作ったかどうかは‥‥」
 地球を一周している間にも故郷の時間は過ぎる。彼らがそういったものを頼りに仕掛けを作ったかというと疑問符がつく。で、あるならば象徴として確たるものを用いたと考えた千歳と珠瑛瑠の考えは正しかった。候補の中からどれを選ぶべきか。頭を悩ませる仲間たちの中で、最初に動いたのは鈍だった。
「偽物の中に紛れ込ませた『輝ける』本物を見つければいいわけですよね?」
「どうやって見分けるでゴザル?」
「比重で」
 カラサワの問いに、鈍は転がっていた容器に水を張って袖をまくり上げる。
 アルキメデスの知恵を借り、水に沈めた王冠の体積と重量を比べる。王冠の形状は様々だったが、体積はいずれも同じ――ドレーク船長は手の込んだ謎を仕掛けたものだ。
 体積が異なった王冠は一つだけ。しかし重さは他の王冠と同じ。つまりこれだけ他の王冠に比べて比重が高いということになる。つまり‥‥
「おそらく、この王冠には青銅の被せものがしてあるのではないでしょうか」
「王冠の中身は金、なのでしょうね」
 千歳の言葉に鈍は頷く。
 水を拭き取り、女性像の頭に鍵となる本物を戴冠させると、鈍い音を立てて奧へと続く通路が姿を現す。風と共に潮の匂いが鼻腔をくすぐる。ゴールはもう近いに違いない。

 駆けていく仲間を見送り、ローゼンナハトが回収すべき美術品がないか探していた千歳がぽつりと呟く。
「‥‥仕掛けを見て思いましたが、当時生きてた女王の像を仕掛けの為に作るって不敬じゃ‥‥」
「ドレーク船長は海賊でゴザルし、そういうの気にするタイプではなかったんでござろう」
 果たして、真相は闇の中である。

◆決着
 曲がりくねった洞窟を抜けた先は、地底湖だった。
 迎撃のために残置された傭兵とエリザベト派がやり合う中、神崎真比呂‥‥怪盗『不破のコーイヌール』は、お留守番を言い渡されたモブーノに傷薬を投げ渡す。
「‥‥こいつぁ‥‥」
「同窓の誼だよ! 代わりと言っちゃなんだけど、傭兵の制圧、手伝って欲しいんだよね。ダメ?」
「へへっ、女の子のお願いを断ったとなっちゃイタリア男の名が廃るってもんだ。こいつの借りは別としてもな!」
 手早く傷の手当てをして立ち上がったモブーノが、エリザベト派をまとめて傭兵たちを制圧にかかる。闘いの中で異彩を放つのは怪盗『イェーガー』ことティアナ・ディートリヒ。二本の刀を手に携え、傭兵たちへと襲いかかる。
「ククク、カカ、カッハハハァァ! いいねェ、パレードの始まりだッてかァ!? 銃撃と剣戟の行進曲たァ洒落が利いてるじゃねェかァ!」
 唯野満仲の投じたコインから展開された煙幕に紛れてティアナが跳ぶ。向けられた銃口を払いのけるように刃が走り、逆の一太刀が腕を斬る。腱まで断たずとも血を流させれば握力が失われる。防弾防刃のベストで身を守っている傭兵たちではあるが現代戦において(突入・制圧を主とする特殊部隊でもなければ)近接戦に重きを置く理由は薄い。グローブは避け、銃身をねじ曲げ、あるいは内腕を狙って走る刃は命ではなく戦闘力を確実に奪っていく。
「面倒くせェが殺すわけにはいかねぇンだわコイツが。頼むから死んでくれンなよォ!」
 投擲されたダガーナイフを銃で受けた傭兵に強烈な峰打ちを叩き込んだ彼女の勢いに背を押され、エリザベト派も一気に制圧にかかる。
「よし、こっちの準備はいいよ!」
「助太刀に来たぜ、乗っていきな!」
「ッしゃあ!」
 気合い一発、『見習い義賊』棋流山ですゑと『キャプテン・ジーク』ことジークフリート・ピレスが用意した水上バイクに飛び乗った『天翔ける紅き狼』に変身した大神隼人がキーを回し、エンジンをかける。
「報酬は女子寮から盗んだ下着の横流しな!」
「‥‥待ちな」
 イイ笑顔でとんでもねぇことを言うジークに、白い歯を見せてビッと親指を立てる隼人。そのまま悪党どもの待つ海賊船へと飛び出そうとした彼の襟首をですゑが掴む。危うくジェットの力で絞首刑に処されかけた隼人は抗議の声を上げようとするが、目の前の笑顔に文句は喉の奥に引っ込んだ。
「あたしの報酬は、あんたらが今まで盗んだ下着でいいよなぁ‥‥?」
 安全指導の鬼は、今や別の意味で鬼だった。
 あわや地底湖を(同士討ちで)血に染めかけた隼人は、軽快に水面を切り裂きながら首回りを撫でる。ここは孤立した地底湖だ。外に繋がるようなものは見当たらない(あれば誰かに発見されていただろうが)。
「あの野郎、どうやってお宝を持ち出して逃げるつもりだったんだ‥‥?」

「よし、だいたいこんなとこか」
 傭兵をヘッドロックで絞め落としたモブーノがボートの準備を終えたエリザベトの元へと向かおうとする‥‥が、それは巨躯の男の一刀に阻まれた。
 ファントムフラッツによる加速からの一太刀。エリザベトが乗り込もうとしていたボートが切り裂かれ、空気が漏れる。
「無礼ね、名を名乗りなさい」
「怪盗『不動』‥‥またつまらぬものを斬っちまった」
「邪魔をなさるつもり? ネイサンが先行していることを理解しておいでかしら」
「アンタに渡す気もねぇし、あんな三下に盗られねぇよ。俺は追った連中を信じてる」
 冷ややかなエリザベトの言葉を、その名の通り不動心で受ける斧箭槍剣。その前に立ちはだかったのは、銃創を応急手当したモブーノ。
「行ってくださいエリザベト様!」
「モブーノ、あなた」
「ここは‥‥この、モブーノ・ダメリーノにお預けを」
「エリザベト様! お早く!」
 パッチを当てて応急修理したボートが押し出される。槍剣は今度こそ使用不能に追い込もうと刀を振りかぶるが、塩辛い空気を割いて顎を狙ったカミソリのようなフックからのコンビネーションに二歩後退を強いられる。
「ボクサースタイルか。ダメリーノ(伊達男)のわりにゃガチだな」
「ちょっと、モブーノさんエリザベトさんと行き損なっちゃったじゃない! あと、私が決闘する予定だったんだけど!」
「えっ、決闘?」
 とん、とんとリズミカルにステップを踏んでいたモブーノが真比呂の思わぬ発言に問い返し、その隙を突いて刃を返した槍剣の峰打ちが肩口を狙う。応急手当てしてあるとはいえ片腕は満足に動かないだろう。容赦なく弱みを突いて無力化を図る――と見せかけた男の手から打ち刀がすっぽ抜け、代わりにファントムフラッツで加速した巌の如き鉄拳がモブーノの視界一杯に広がる。
「エリザベトにゃ会長を任せられねえ。止めさせてもらう」

 明神小夜がロープでボートを牽引し、座礁した船を目指す。だが、湖面を走ってくる怪盗たちを悪党どもも見落とさない。
「来るな! これは俺が見つけた宝だぞ! リオのカーニバルだかコミックフェスティバルだか仮装大賞から抜け出してきたような連中に横取りされてたまるか!」
 ネイサンが怒鳴り、舷側に並んだ傭兵たちが発砲を開始する。
「正直、俺ぁ宝には大して興味ねぇんだわ。まーUNICOとしてーとかってのはわかるが、ただ、宝まで辿り着いたのはネイサンのオッサンだしなぁ」
 水面に小さな水柱が走る。唸りを上げて耳元を飛びすぎる銃弾を恐れることなく、宍倉静は決意を込めて呟く。
「‥‥って言いてぇ所だがな。そうもいかねぇんだ。理由はあるかもしれねぇ。事情もあるんだろう。だがなオッサン‥‥命を蔑ろにするようなヤツを、許す訳にはいかねぇんだよ‥‥!」
「もうっ、危ないよっ! アイザック!」
「失礼します、サイレンサー様」
 銃撃を避けるためボートの床に身を投げたイザベル・クロイツァーが見かねてアイザック・ブライトンに命じ、執事は見事な払い腰で静をボートの底に引き倒した。バスバスバス、と不気味な音を立ててボートを銃弾が貫く中、舳先に立ち上がるものがいた。怪盗『皇龍』へと姿を変えた劉文が、挑発するように叫ぶ。
「ネイサン! そんな脆弱さでこの皇龍を倒せはしないぞ!」
 防弾装備で身を固めた彼がなかなか倒れないことに業を煮やしたネイサンが苛立たしげに命ずる。
「なにをしている、早く撃ち殺せ! おい、そこのとそこのはこっちに来い、ドレークの財宝は俺のものだ!」
「‥‥了解」
 部下に指示を飛ばしたネイサンは、バラクラバで顔を隠した傭兵を伴って船倉へと降りていく。
 怪盗『ヴィントシュティレ』の投じた煙幕に紛れ、『天翔ける紅き狼』、『サイレンサー』、『真夜中の紅茶党』、『皇龍』らが甲板に雪崩れ込んだのはその直後のことだ。
「招! 貼山靠!」
 鋭い踏み込みから背を当てるような一撃を受けて吹き飛んだ傭兵の後を追うように飛び出した『天翔ける紅き狼』の強烈な上段蹴りがボディースーツを避けて顎を割り、大男を昏倒させる。
 次々と仲間を倒していく怪盗たちから距離を取り、安全な間合いから射殺しようと引き金を絞った傭兵の撃鉄が虚しい音を立てる。煙幕を利用して仲間たちと逆側に回り込んだ『ヴィントシュティレ』の投じたブラッディカードが挟まり、発砲不能に追い込んでいたのに気付いた時には、首筋に刃物きらめくステッキが突きつけられていた。
「降参してくださいね。でないと、痛いですよ」
「‥‥クソッ」
 自動小銃を落とし、両手を挙げた男が最後のネイサン一味だった。
 甲板を制圧した怪盗たちは、そのままネイサンを追って船倉へと向かう。

「ナタク君、バイクお願いします。あの船を動かせたら、怪盗らしくて楽しそうじゃありません? 座礁した岩を爆薬で砕いて、爆風で風を起こして、波も起こして! そして動いたら、岸か出る場所があったら外洋へ!」
 エリザベトのことは気にかかるが、まずは船をなんとかしたいと考えたリラ・ミルンは、エリカ・ヴラドの操る水上バイクは座礁した岩を爆薬で砕いてもう一度動かせないかと考える。
「座礁状態から復帰させられないかと思ったけど‥‥ふむ‥‥」
 船体の状況を確認した九曜光が一声唸る。五世紀も昔に座礁した船が航行できるかどうかとなると‥‥座礁した船首には大きな穴が開いており、放置されていた船はフナクイムシの集合住宅と化している。むしろバラバラになっていないのがある種の奇跡だ。
「よしなさいっ、美術品ごと海に沈める気ですかっ」
 決行するか、否か。迷う三人の頭上から怒声が響く。
「船体はボロボロ、座礁しているおかげで辛うじて原形を保っているほど。船が崩壊していないのが驚くほどです。航行どころか浮くことだってできません!」
 烈火のごとく怒るルーカス・ヘルキャット。手が届いたなら平手打ちぐらいされたかもしれないが、幸い海の上と甲板では到底届かない。
「やはり、無理か」
 船体の喫水線より下は完全に浸水しており、船としての機能は失われている。残念ながら名作映画のようにはいかないという事実を認め、三人はプランを返上してサポートに回った。

 船倉は、まるで某遺跡破壊TPSシリーズ四作目決着の舞台となった隠された財宝船のごとしだった。
 腐食して破れた麻袋から溢れかえるソボレン・ドール金貨、見事な細工を施された宝剣、大小様々な宝石に彩られたネックレス‥‥足で隠せる面積だけで家が建っただろう高価な絨毯や貴重な絵画は湿気と塩気と虫にやられて台無しになっていたが、ドレーク船長が秘匿した財宝の一部はいまだ輝きを失うことなく眠っていた。
 そして、目を血走らせた悪党も。
「ドーモ、ファントム・サワタリです」
 両手を合わせてオジギをした澤渡龍兵こと怪盗『ファントム・サワタリ』はアイサツを済ませるとシノビブレードを抜き放つ。そう、ニンジャのイクサにおいてアイサツは絶対の礼儀。古事記にもそう書かれている(と彼は学んで育った)。たとえ悪党であってもアイサツを欠かすことはスゴイ・シツレイにあたるのだ(と彼は学んで育った)。
「どこでどうやって宝の地図を手に入れたかは知らないが、お前らみたいな悪党に横取りされてたまるかってんだよ!」
「俺の宝を横取りしようとしてるのはお前らだろうが!」
 宝の地図を手に入れ、謎を解いて失われたドレーク艦隊最後の一隻を発見したネイサンの視点からすると彼らの方が『横から出てきて宝を掻っ攫っていこうという悪党』なのだが、こちらは怪盗。ワルから盗むのも怪盗の本分である。
「俺は勧善懲悪好きなので。お前たちの勝ちなど許せるわけがありません」
 『怪盗クク』へと姿を変えた今井天が、普段とは違う丁寧な口調で言う。
「森の賢者、クク。その智はハッピーエンドをもたらすもの。さぁ、かかってきなさい」
「ネイサンさんは、どうして財宝を手に入れようと?」
 優しく問いかける怪盗『ウンディーネ』ことフィーア・シュヴァルツに、ネイサンは乱れた髪を撫でつけながら歯を剥く。
「決まってるだろ、金だ。金だよ。金が必要なんだ。だからお前ら‥‥」
 袖の下に隠していたソードオフショットガンの銃口が怪盗たちを睨む。
「くたば――」
 だがしかし、飛び出した傭兵の一人が背後から肘を蹴り上げる。暴発したショットガンから放たれた散弾が天井を傷つける。敵の一人にすり替わっていたイリヤの奇襲。そのまま制圧しようとした彼の側頭部を裏拳が掠める。殺しも辞さない悪党集団のボスだけあって、ただふんぞり返っているだけの男ではなさそうだ。
「遅れて申し訳ありませんわね。出発前に少々トラブルがありましたの」
「よぉエリザベト様。わりぃが宝は渡したくねぇな。誰が会長でも面白そうだが、おたくは一度落ちといた方が、もっといい女になると思うぜ俺は!」
「生憎と今はお宝や学生会長のポストはお呼びではありませんの。まずケジメをつけませんと。私の取り巻きに怪我をさせたケジメをね!」
 ぴしり、と鞭を鳴らしたエリザベトはサイレンサーの言葉にそう応えると、ネイサンと向き合う。
「悪いが、悪党は譲らねぇぞ。ブン殴ってやりたいほど腹立ててるのはお前だけじゃないからな」
「力を合わせて捕らえてもいいのでは?」
 ファントム・サワタリとククでスタンスは異なるが、ネイサンを逃がすつもりがないという点では共通している。一方でネイサンは金銀で飾られた旗竿を棍の代わりに構え、怪盗たちの頭部を薙ぎ払うように打点の高い薙ぎ払いを見舞う。
 身を低くしたところに半回転したネイサンからの掬い上げるような一撃を、背を逸らして避けたファントム・サワタリ。追撃しようとするネイサンの足下を絡め取ろうとククの鞭が伸びる。迎え撃った旗竿に巻き付いた鞭を力任せに引いたネイサンの蹴りがククを襲い、それを避けるために鞭は手放さざるを得なかった。
「なかなか、やる」
 取り囲み、生け捕りを狙う怪盗と違いネイサンは手負いの獣のごとく荒れ狂う。エリザベトの鞭がしたたかに打ち、仕立てのよさそうなスーツを引き裂いても。ウンディーネの舞うような蹴りで左腕が上がらなくなり、ククの極め技を積み上げられた突起だらけの冠の山に一緒に倒れ込むことで外してもなお。
「いい加減に、諦めやがれ!」
 ファントム・サワタリが投じた棒手裏剣を旗竿を振り回して叩き落としたネイサンだが、それは囮。サワタリの背に隠れていたサイレンサーの手に握る信号拳銃のようなものの引き金を引く。
「こいつで仕舞いだ!」
 ネットガンから放たれた網が開き、目を見開いたネイサンはそれでも旗竿で振り払おうと試みた。それは成功していただろう――両腕が活きていたのなら。
 投網は往生際の悪い男を捕らえ、床に引き倒す。
 その床が腐っていたのはついに悪運も品切れしたからか、あるいは悪行の報いか‥‥
 いずれにせよ、決着がついたことに変わりはない、とは言える。

◆秘匿の終焉
 水から引き上げられた濡れ鼠のネイサンが連行される中、ルーカスとフロウティア・モリスンが先頭に立って回収された宝の保全、回収、分類といった作業に打ち込む。実のところフロウティアは大世宮典人のヘリで輸送しようと考えていたのだが、なにぶん貴重な闇に埋もれた歴史の品々であり、さらに言うなら点数で数えるより目方で量った方が楽なぐらいの量があるとなっては空輸で迅速に、よりも安全確実に少しずつでも運び出した方が賢明だとローゼンナハト上層部が判断しても致し方ないところであった。
 ネイサンのボディプレスでひしゃげ、血で余計な色彩を加えられてしまった冠を交通事故に遭った子猫を見るような瞳で見つめていたルーカスの肩を、梱包に精を出していたフロウティアが叩く。
 地底湖の壁面に張りつくようにして調査をしていたアリス・クラークが、シャロン・ミシェーレに身振り手振りでなにかを伝えている様子が見て取れた。
「なにをしているんです?」
「私たちの大切な貴重品の搬出口を用意してくれるそうですよ」

 ネイサン一味の残したボートに乗って地底湖を巡っていたアリスは、ついに目的の場所を発見して破顔した。
 今でこそ地底湖ではあるが、キャプテンドレークが秘密の一隻をこの場所に座礁させたときはまだ海食洞であったはずだ。そうでなければ大型帆船をどうやって持ち込めるだろう。しかる後に彼は故意的に入り口を崩落させて宝を地の底へと隠したに違いない。事実、この地底湖の水は塩っ辛い。おそらくまだ海と繋がっているのだ。
 つまり、逆のことだってできるはずだ。そう彼女は考えていた。ドリルで岩に放射状の穴を開け、C4をたっぷり詰め込む。そうして作った窪みに今度はありったけの爆薬を仕掛けた。
「マジカル‥‥発破!」
 気合い一発。
 がらがらと崩落が起きた気配が土煙の向こうから響き、美術品を保護しようとルーカスとフロウティアがブルーシートを広げて梱包品に掛けて回る。
 最初に感じたのは風。そして、まだ納まらない塵の合間から射す陽光のきらめき。
 かくして、キャプテンドレークによって数百年の封印をされてきた秘密の宝島は秘匿のヴェールを失い、再び世界へと触れたのだった。たとえそれが薔薇の闇に覆い隠される運命だったとしても、今は。

◆補足
 マクシム・ヴェッカー、イリヤらが撮影した映像はというと‥‥加工編集を経て、自主製作映画としてクイーンマリー号にて公開された。
 但し、
「構図が悪い。活躍はもっと近くから見せないと」
「あのボス役って客船に乗ってなかったっけ。そこから仕込み?」
「カメラの数をもっと増やすべきだ。あと、キャストが物陰に隠れたり煙幕を張ったりで全然見えない。もっと堂々としろ」
「あっちの女の子もっと映せよ。筋肉はいいから」
 映画やドラマのようにべったりキャストに張りついて撮影できるわけでもなく、ちゃんとした映画に比べると「アマチュア以上、プロ未満」と評価されたとか。



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参加者

a.よろしくお願いします。
テオ・ギャラックスラー(pa0052)
♂ 21歳 弾乗
f.足止めで残ってる傭兵達に対処した後エリ様一派との対決?って考えてるよ!
神崎真比呂(pa0056)
♀ 21歳 刃乗
サポート
a.今できる最善のことをやるだけさ。
シグナ・ガントレット(pa0058)
♂ 18歳 弾知
e.【竜宝】さて、日々の鍛練を活かす時。悪党どもの好きにはさせない
今井天(pa0066)
♂ 19歳 英探
d.ちょっと細かく内容指定してみましょうか。多分、これだと思うので。
桜葉千歳(pa0088)
♀ 18歳 英弾
z.【招致】財宝の梱包・輸送の手伝いを。
フロウティア・モリスン(pa0099)
♀ 20歳 忍知
a.【活撃】奴らを引っ掻き回して隙を作るよ。怪盗らしく、派手に、破天荒に。
紅嵐斗(pa0102)
♂ 19歳 英忍
f.行くか
斧箭槍剣(pa0114)
♂ 20歳 刃乗
e.【竜宝】さ~て、んじゃまぁいっちょやったろーぜ!!
大神隼人(pa0137)
♂ 21歳 刃忍
サポート
a.なぁにすぐに追いつく …って格好良いよね♪
ナタク・ルシフェラーゼ(pa0155)
♀ 23歳 乗魅
d.ここはこれをこうしてこう……ではないでしょうか?
石泥鈍(pa0186)
♂ 25歳 探知
e.【竜宝】悪党どもにやる宝はない。てなわけで、俺も混ぜてくれないか?
澤渡龍兵(pa0190)
♂ 21歳 乗忍
e.【竜宝】さて、やれるだけやってみますかねぇ。
宍倉静(pa0201)
♂ 19歳 忍探
e.皆で戦うよっ。ヨロシクねー!
イザベル・クロイツァー(pa0268)
♀ 20歳 弾忍
d.像の謎を解いてみたいな
ケン・サトウ(pa0314)
♂ 19歳 乗探
a.よろしくお願いします。
陸真影虎(pa0315)
♀ 19歳 刃知
e.皆さま、よろしくお願いいたします
アイザック・ブライトン(pa0348)
♂ 25歳 探魅
サポート
a.足止めくらいなら、僕にでも何とかなるかな。
ユベール・ヴィエルヌ(pa0356)
♂ 23歳 弾探
f.仲間と一緒にエリザベト君と対決します。
リラ・ミルン(pa0389)
♀ 19歳 弾魅
サポート
e.俺の八極、今こそ役立てる時!
劉文(pa0392)
♂ 21歳 英刃
f.謎の解析その他、やることが沢山あります。私は、私の戦場で戦いますよ。
マクシム・ヴェッカー(pa0436)
♂ 26歳 探知
e.何者か知らんが、土足で荒らされるのも困るんでな。島の秘密も保持したい。
イリヤ・ヴォエヴォーダ(pa0440)
♂ 23歳 刃乗
d.ドレイク殿の女王について電子の海から情報を探り回答を導くでゴザル。
スティーヴ・カラサワ(pa0450)
♂ 20歳 忍知
f.僕のテクニックを披露させてもらうよ。
九曜光(pa0455)
♀ 21歳 乗魅
z.あたしの科学でビッグウェイブを呼び込んでみせる。
アリス・クラーク(pa0456)
♀ 19歳 刃知
c.行きどまりの部屋~謁見の間まで、謎は全て解けちゃった。とりあえず此処
エイプリル・レモン(pa0679)
♀ 25歳 探知
d.よろしくお願いします。
久留宮与(pa0853)
♀ 19歳 探知
z.【招致】美術同好会でPRのお手伝いをしますね。
シャロン・ミシェーレ(pa0888)
♂ 18歳 知魅
z.【招致】財宝の状態確認、及び梱包のお手伝いをさせて頂ければ、と。
ルーカス・ヘルキャット(pa0899)
♂ 19歳 探知
z.【招致】……美術同好会に協力。ヘリを出す。
大世宮典人(pa0940)
♂ 21歳 刃乗
a.どうなるものかな……。
デスパード・サイリン(pa0964)
♂ 18歳 忍魅
a.付き従う相手を間違えましたね。存分に後悔して下さい。
アガーフィヤ・コスィフ(pa0970)
♀ 19歳 英弾
e.よろしくお願いします。
フィーア・シュヴァルツ(pa0971)
♀ 21歳 英刃
b.ぷぷー。ピアノひいたらお腹すくよね。
リンダ・エンゲルバーグ(pa0980)
♀ 19歳 英魅
サポート
e.対決かァ、こりゃあヤるっきゃねェわなァ、カッハハァ♪
ティアナ・ディートリヒ(pa1012)
♀ 20歳 英刃
a.よろしくお願いします。
周立夏(pa1061)
♀ 22歳 忍魅
サポート
a.ようやく愉しめそうだね。
李紅花(pa1128)
♀ 20歳 弾乗
サポート
d.宝物が見放題ときいてー。偽物?問題なーし。
十石珠瑛瑠(pa1150)
♀ 24歳 英知
a.行こう、薔薇は散る為に!
エルフ・プレシス(pa1173)
♀ 26歳 刃乗