【PF02】夢の防波堤

担当野間崎 天
タイプグランド 事件
舞台Celticflute
難度やや難しい
SLvC(紛争地域、島内)
オプ
出発2017/10/30
結果大成功
MDPジェームズ・ワース(pa0279)
準MDPアルカ・アルジェント(pa0217)
ディルク・ベルヴァルド(pa0112)
澤渡龍兵(pa0190)
李紅花(pa1128)
シャロン・コーエン(pa1290)
トゥーリ・コイヴ(pa0587)
ニコライ・ホーキンズ(pa0879)
アガーフィヤ・コスィフ(pa0970)

オープニング

◆学園祭の裏で
 UNICOで初の学園祭が行われた。
 初代学生会長が決まって初の行事でもあり、多くの学生が目まぐるしいスケジュールの中で準備に励んだ一大イベントだ。
 開催直前に当の学生会長が深刻なトラブルに見舞われ、執務続行が不可能になるなどの事件もあったが、学生達の努力の甲斐あって学園祭そのものは概ね無事に進行したのだった。

 ところで、学生達の中には疑問を抱いた者もいたのでは無いだろうか。

登場キャラ

リプレイ

◆救助最前線
 悪趣味なオブジェ・KKKパビリオンがそびえ立つUNICOのグラウンドに、様々なドロイドやドローンが溢れ出さんばかりに蠢き、悲鳴と銃声、エロエロな機械音が鳴り響く。
 溢れ出しそうな悪夢の光景。
 これらの悪夢を押し留めるべく、学生達は動き出した。
「バーリケード、バリケード♪」
 頭の猫耳をピコピコさせて楽しそうに歌いながら、莫水鏡がグラウンドにポール等を利用して即席のバリケードを作って行く。材料は、厩舎やクラブハウスから拝借だ。
 俄に騒々しくなった周囲の状況に落ち着かない馬達に軽く謝りながら、莫は農業用のフォークも持っていく。
 防衛線を張るなら、敵を逃さない為にも味方の安全圏を作る為にも、バリケードは有効だ。
 一人で作業する為、範囲や強度は心許ないが、必要な場所から順に固めて広げていくしかあるまい。
 水鏡がどこぞの部室から拝借した得点板を抱えて走る脇を、大型ロードバイクで神崎真比呂が駆け抜けていく。
 不破のコーイヌールとしてCBR1000RRを大胆に駆る真比呂は、グラウンドへ飛び出すと砂煙を上げてドロイドの隙間を抜けて助けを呼ぶ声の元へと駆けつけた。
 サドの鞭に打たれ、目をイケない感じに輝かせる男子学生が捕まる前に、コーイヌールがかっ攫っていく。
「しっかりして!自分を強く持つんだよ!」
 バリケードの内側まで運ぶと、すぐに次の犠牲者を救うべくアクセルを捻った。
 コーイヌールが視界の端に捉えたのは、後少しでKKKパビリオンに連れ込まれそうになっていた女学生。
 パンクな女型の鎖に巻かれた女学生の制服は艶かしく肌蹴、傷跡が生々しい。
 すぐに駆けつけようとするが、コーイヌールからは距離があり、多くの邪魔者を避けていては間に合わない。
 だが、救助に駆け回っていたのは、彼女だけではなかった。
 石動詩郎……黒き剣が寸でのところでパンクな女型を切り伏せた。
「背中がガラ空きだぜ、ロボさんよ。ほら、シヴ」
「オッケー!フェンも運ぶの手伝って、フレスも見つけてくれてありがとう見回り続けて」
 詩郎が鎖で巻かれていた女学生を助け出してシヴ・ゲイルドッティルに預けると、シヴは狼や白頭鷲にも指示を出して急いで撤退の準備に入る。
「怪我なら治せるけど、まずは安全地帯に運ばないとね」
 鎖の跡やトーチで叩かれた打撲痕。傷の手当はしたいが、戦場の真っ只中ではやっていられない。傷を隠す様に簡単に衣服を整えると、戦場の外への最短距離を探る。
 黒き剣は持ち替えた拳銃で寄ってくる人型を至近距離から撃ち抜き、シヴの離脱を援護する。
「1人も連れて行かせやしねェぞ!」
 渾身の力でもう一体貴族風の男に斬りつけようとしたその時、殺気を感じ取って飛び退くと弾丸の雨が降り注がれた。
 射線を逆に辿れば、戦車型の右手の機関銃が火を吹いていた。
 動きは鈍重、発射されているのはゴム弾。それでも威力は馬鹿にできずまともに当たれば意識が飛びかねない。
 鉄の処女の眼なき目が詩郎を恨めしそうに向き、左手も持ち上げられて銃口が詩郎を捉えようと……する直前に鉄の処女の背中が大きくひしゃげ、キャタピラの脚が宙に浮いた。
 詩郎が爆音のした方をチラリと確認すれば、戦場の端、バリケードから僅かに覗く紅い影。
「流石の腕だな、炎の剣よ」
 次弾を淀みなく装填している炎の剣ことトゥーリ・コイヴを側で型を構える劉文が褒め称えた。
 組み上げられたバリケードにバイポッドを置いて固定した対物銃での一撃だった。
 対人兵器を物ともしない戦車型も、対物兵器の一撃は効いたようで、ただでさえ遅かった動きが更に鈍る。
(危険な時ほどよく狙う必要がありますが、今は心配しないでじっくり狙えますね)
 ドットサイトを覗く紅い瞳が、ショートして破損箇所から火花を散らす戦車型を捉え、引き金を引いた。
 違わず撃ち抜かれた戦車型は両腕をだらりとぶら下げ、動きを止めた。
 持ったまま移動するのも辛い、設置しなければ撃てたものではない対物銃。ほぼ固定大砲化するこの銃を安心して撃つ事。
 それを可能としていたのは、恋人の皇龍だ。
 動かぬ相手、戦場となるグラウンドに出てこない相手を捕まえに来た貴族風の人型に対し、額、顎、鳩尾、腹部と正中線を連続で打ち抜き、トドメとばかりに中段蹴りで凹んだ身体を打ち砕く。
 戦闘を回避してバリケードを越えようとする学者風の者も、ひっ捕まえて、グラウンドへと投げ返す。
 防衛線の最後の砦を守る龍として、劉文は君臨していた。

◆防空最前線
 だが、龍の護るバリケードを軽く越え得る者達がいた。
 太陽の塔だの、マーライオンだのの姿をした飛行型のドローン達だ。敵は地上だけでなく、空にも溢れていた。
 シヴのフレスは空からの偵察を任務としていたが、脳みそオブジェが奇声を発すると、たまらずに転進した。
 違法ドローン対策に鷹等の猛禽類を使う研究も進んでいるというが、こんなおかしなドローン達の相手は想定していない事だろう。
 制空権を奪ったKKKドローン達は、地上のドロイド達を援護するべく、その特殊能力を発揮しようとする。
 UFOが、2体の人型と対峙する崎森瀧の首筋へと麻酔銃の銃口を向けた。
 瀧はドローンを警戒する素振りも見せない。武器は刀剣故、気づいたところで対処はできまい。
 けれども――
「上官、危ないですよ。ここは戦場なんですから、気を抜かないでくださいね。それとも、腕がなまりましたか?」
 集推スイヤ――ティタヌスがUFOを狙撃銃で撃ち抜き、ジト目で元上官を見た。が、元上官……ナーガは素知らぬ顔だ。
「飛行型はおまえが撃ち落とすだろ?そちらは任せるぞ」
 言うや襲いかかってきた貴族をファントムブレードで返り討ちにし、逃げる学者を捕まえてナイフで首を掻っ切った。
 人相手でなくとも、人の形をしていればある程度は弱点は似通うもの。地面に倒れた学者は体をビクつかせるものの、意味のある動きにはできないようであった。
 元上官に期待をかけられれば、ティタヌスも納得して標的に弾丸をぶち込むしかなくなる。
 バリケードの裏で構えたティタヌスは、上空の様子をじっくり観察し、元上官を援護する為に狙撃を続ける。
 戦場の勇気としてユウキ・ヴァルトラウテも敵航空部隊殲滅を狙う。
 38口径オートマチック銃を構えて、脳オブジェをロックオン。トリガーを引けば、弾丸の代わりに打ち出されるのはレーザー。
 光線が真っ直ぐ脳オブジェに届き、奇声の代わりに断末魔の叫びを上げて墜ちていく。
 次はフラッシュが厄介な太陽の塔。お次はマーライオン――狙い通り空中の敵を次々減らしていった。
「とりあえず、ステラ。あまり引き付けるなよ?ある程度の距離で敵を撃つだけで良い」
「はい!大丈夫なのです!」
 戦場の勇気の警告へ元気に返事をしたステラ・ワード=ケアフリーは、対空砲と化したユウキを止めようと詰め寄る人型達をまとめてアサルトライフルで撃ち払う。
 だが、流れ弾を計算しながらバラ撒くと、なかなか全ての敵の接近を防ぐのは難しい。
 最悪身代わりになるつもりだったステラだったが、他にも前線で戦う仲間達はいた。
「皆の盾と剣になるヨ」
 戦場の勇気とケアフリーにKKKパビリオンからまっすぐ突撃してくる貴族をエラ・ウォーカー――風魔玉響が暗殺者のリボンで捕まえ、忍者刀で胴を貫く。
 学生達が互いで互いの死角を補い合えば、地上の戦いは均衡を保てていた。

 されど、既に述べたように、飛行型のドローン達は、グラウンド内での地上の援護だけでなく、バリケードを超えてグラウンドの外へと飛び去ろうとする。
 物理的な地上のバリケードは軽く飛び越えられるドローン達。その先はまず、UNICOの寮だ。
 しかしながら、そこにはドローン達には見えない壁が存在していた。
 強烈な爆音と共に12.7mm口径の対物銃が火を吹いた。
 体の半分を吹き飛ばされた太陽の塔がグラウンドの外へとフラフラと墜ちていく。
「ちょっと、大丈夫なの」
「問題ない」
 バリケードを作りながら水鏡が問えば、撃った本人のアルフォンス・サインツ――スパローホークが淡々と次の獲物に狙いを定める。
「落とす場所は計算に入れている。幸い四方は海だ。海に落とすのが妥当だろう」
 幸い、UNICOのグラウンドは街から少し外れた位置にある。外に向かって撃ち落とせば、海や森等の人的被害が出ないところに落とす事も出来るということだ。
(ここは昔とは違うけれど戦場と同じだ)
 ティタヌスもファントムガンに持ち替えて、バリケードを越えそうになる飛行型を、踏み込まれる前に片っ端から撃ち抜いていった。
 臨機応変な対応、戦場で必要な状況判断ではあったが――

◆情報最前線
 戦場の裏で、武力を伴わぬ別の戦いが繰り広げられていた。
「おにーさんに、まだ何か用があるのかなー?」
 厩舎の裏で、KKK教授が学生達に囲まれていた。正確には、教授の精密なドロイドだが。
 水鏡の為にリーリヤ・クライネフが、KKK教授ドロイドを通して本物の教授へ呼びかける。
「敵ドロイドの基礎思考パターンはどうなってるの?元になった思考とかあるの?」
「責任を感じるなら、敵の情報を開示してほしいんだよ」
 救助した人を救護所に預けたコーイヌールも、一緒になってKKK教授に問い詰める。だが、帰ってくる答えはすげない。
「おにーさんが作ったわけじゃないから、しらないのだよ~」
 KKKドロイド・ドローンは、元々はパビリオンの機能を維持する為のドロイドではあったが、HALCOが独自に改良しており、詳細はわからないらしい。
 まあ、思考パターンに関しては、観察する限りはKKK寄りな気もするが。
「うん。おにーさんのオリジナルのものにちかいのだよー」
 エロエローな部分はオリジナルのものを色濃く残していると、認めた。

 そんな教授を心の中で称える男がいた。
(構成の余地がなく殺すわけにいかない犯罪者を無力化したうえで拘束できる、新しい『牢獄』になりうるでしょう)
 自由と夢の牢獄。
 マクシム・ヴェッカーは、教授の能力の高さやパビリオンの有用性を認識していた。
(私は、いいと思いますけどね。場所さえ選べば)
 白衣を棚引かせ、うんうんと頷くマクシムとは逆に、教授をけなすのはエヴァ・マルタン
「教授め…これはナンセンスだ、統制されぬドロイドなど…」
 物語の魔女の様な姿へとなったプロヴィデンスは、元はどうであろうとも、制御できずに他者に迷惑をかけている時点で認められないのだろう。
 KKKパビリオンを肯定する者と否定する者。
 技術者めいた白衣と物語の魔女服。
 考えも姿も対象的な二人だが、同じようにトランクPCを立ち上げると、キーを目にも留まらぬ速さで叩きながら、瞳とメガネを光らせる。
「電脳の魔女が葬ってくれる!」
(電脳の魔術師の本領を発揮させていただきますよ)
 電脳の魔女と魔術師の共演。
 相手が機械ならば、電子的に介入することができる。という彼らの狙いは一部成功した。
 電源供給源はKKKパビリオン内部にあるようで、外部から電源を落とす事はできなかったし、KKKパビリオン本体へのハッキングは、防御機構が強固過ぎて弾かれた。
 だが、KKKドロイド・ドローン達のシステムへの侵入は上手くいった。
「ドロイドに対する命令システムがあるなら!」
(ドローンの制御権を奪うこともできるでしょう)
 貴族の鞭が毛皮を着た者を打ち、学者が振り上げた本をパンクな女神が鎖で叩き落とす。こうして一部のドロイド達が同士討ちを始めたのだ。
 おかげで、戦場で戦う者達にも幾ばくかの余裕が生まれ初めていたが、敵味方が分かりにくくなり、なお戦場は混沌としていくのであった。

◆治療最前線
「連れてきたよ」
「怪我した人はこちらに…」
「大丈夫!?今治療するからね!」
 シヴが助けてきた怪我人を、栄相サイスの誘導でイスに座らせると、栄相セイスが駆けつけて怪我の具合を見る。
 痛みに呻く男の全身を確認すると、骨折していた腕に素早く当て木をし、的確に三角布で固定した。
 これでも衛生委員会。医療の知識は十分だ。
 ここは、バリケードの先、厩舎・クラブハウスの陰に仮設された、救護所だ。
 仮設されたと言っても、クラブハウスの部室から拝借したビニールシートを敷いて、幾つかのテーブルやイスを並べたくらいのもの。応急手当を済ませれば、すぐに戦線に復帰するか、保健室に送られる。
 戦場から離れていないため、戦いの音は響いて来る。また近くで手榴弾の爆発音が聞こえた。
「ここは絶対通さないよ!」
 水鏡の放ったパイナップルがバリケードの方を向きかけた戦車型の行動を阻害する。
 リーリヤが集めて解析した情報を元に、バリケードを強化しながらも、味方の支援も忘れない。

「次の方は…じょ、上官!」
「全く、学園内が戦場になるとは。何処であろうとも油断するなと言うことか。いい勉強になったと教授に嫌味の一つでも言ってやりたいところだ」
 集推スイホが次の怪我人を案内しようとすれば、よく見知った顔。戦場の奥でパビリオンを背にしながら戦っていたナーガだ。
 ナーガ程の腕でも、流石に無傷と言う訳にはいかなかったようだ。
 一時撤退出来る場所があるのなら、無理をせずに下がる。
 エロエローなワーム型に対してすら油断しない、ナーガの賢明さだ。
 エロエローなワーム型もその気になれば、目や耳から頭部から体内に入り込んで致命的な損害を与える事だって有り得る。
 そうなった者はまだいないが、最初の一人が自分でない保証は戦場にはない。
「上官、気をつけて下さいね。何かありましたら、スイヤが泣きますから」
 治療しながらの小言を、ナーガは神妙な表情で聞いていた。はて、負傷からの一時撤退を支援してくれたスイヤはどんな顔をしていたか。
 治療を済ませたナーガは再び元部下の護る戦場へと戻っていき、スイホはほっと一つ息を吐いた。
「シャロンさん、シャロンさんも気をつけて下さいね。何かありましたら、守りますから」
 スイホは治療を手伝ってくれているシャロン・ミシェーレ(pa0888)に決意を込めて言った。
 シスターシャロンは優しく微笑むと次の患者への対応の準備を始めた。
 シスターシャロンにスイホのような突出した技術はない。少なくとも本人はそう思っている。
 だが、負傷を癒やす術は持っている。
「私も、少しでもスイホ様の負担が減るように努力します」
 体勢立て直して行きましょう。という言葉にスイホも応えた。
 この後も、綺麗どころ二人に治療された者は、元気に戦場へ復帰していく事だろう。

「ありがとうネ。これでまたがんばれますヨ」
 腕に包帯を巻いたエラが元気いっぱいに戦場へと飛び出していった。
 またひとり治療者の手当を終え、セイスとサイスの姉妹は同時に額の汗を拭う。
「私は直接の戦いは出来ないけれど…これもまた戦いの一つだよね!」
「楽しい学園祭…怪我や苦しい思い出にしたくないの…!」

◆防衛最前線
 戦闘は多くの怪我人を出しながら、いつ終わるとも知れずに続いていく。
 KKKパビリオンの中の状況がわからず、作戦が上手くいっているのかどうかさえわからなければ、不安も広がりそうなところであったが。
「絶対に皆で帰るネ!」
 それでも風魔玉響が元気な声を出しながら積極的に敵に切り込み、麻酔銃で狙う空中のUFOも手裏剣で撃ち落とす。
 そして、UFOが爆散するかのような爆音が戦場に響いた。
「これで、最後」
 トゥーリがラストの一射で戦車型を一台弾き飛ばした。スパローホークも対物銃は撃ち尽くし、戦場の勇気もレイガンのエネルギーが切れている為、これで対物兵器は底をついた。
「無敵はありえないネ。戦車型もどこか弱点があるはずネ」
 エラが味方を鼓舞して残る戦車型へ突撃する。
 ゴム弾の雨霰を掻い潜って鉄の体に斬りかかるが、やはり鉄の体は引っかき傷が出来るくらいだ。
 悔しさで顔をしかめた風魔玉響は、それでも果敢に攻め続けた。

 さて、ここまで戦場でもっとも数の多いタイプのはずなのに、ほとんど話題に登らなかったドロイドがいる。
 後に、(意図せず実際に動くサナダさんが見られるとは、不思議な気分だ)とニコライ・ホーキンズを満足させた、ワーム型だ。
 一々絡まれると鬱陶しい彼(?)らを仲間から引き剥がすべく、健闘していた者がいたのだ。
 露出が多く、ワームが潜り込みたくなるような穴の多いボディスーツにMNで変身し直した不破のコーイヌール。
 ドロイドの思考がエロエローだと再確認した彼女は、エロエロな衣装でワームを引き寄せながらバイクを走らせた。
 やはり数で押してくる相手に全て逃げ切る事はできず、何体か飛びつきまとわり付かれてしまう。
 都度都度ワームを払い除けるが、囮として完全に引き離すわけには行かず、ひっつけたまま8の字走行で敵を引き受け続けた。
 しかし、羞恥とイケない快感に頬を染める彼女以上にワーム型がわんさか集まって来たのがキラークィーンこと李紅花
(KKK製ならエロスには逆らえないはずさ)
 尻と脚を振り、誘う彼女に群がるのはワーム型に限らず。他のKKKドロイド達も彼女をターゲットにして集まってきた。
「さぁさぁ、私とイイコトしようよ!」
 誘蛾灯に集まる羽虫のようなKKKドロイド達を、彼女は誘い受け、散弾銃で蜂の巣にしていく。
 潰しても潰しても群がってくるドロイド達を相手に早々に弾丸が尽きた後は、
「私とヤリたいって?アヒャ…締め壊してあげるよ」
「アリガトウゴザイマス!」
 関節技で粉砕する。押し倒した毛皮の人型を逆エビ反りにして硬め、お礼の声を聞きながら関節を破壊した。
 だが、その間にワーム達に群がられたキラークィーンは、関節技が効かない彼らの全てを受け入れる事になった。
「アアン…もっとシテよ、まだまだ足りない…私を滅茶苦茶にしてイイからさぁ!」

 黒き剣を救護所で手当してきたシヴも、また二人で戦場を駆け回って要治療者の回収に精を出す。
 コーイヌールも試練に打ち勝ってワーム型を轢き潰してき、ナーガも元部下の援護を受けながら痛む腕でファントムブレードを振り続けた。
 戦車型も、エラがひきつけているうちに、なんとか電脳の魔術師と魔女が一体乗っ取りに成功し、沈黙させる事ができた。
 戦場の勇気の案で、敵の破片を回収しつつ、部品で莫がバリケードを補強していく。その前では、やはり皇龍が最後の砦として後方の学生達を守っていた。

 やがて、敵の補充が緩やかになり、乳房型一体すらでなくなると、しばらくしてKKKパビリオンから中で活躍した学生達が姿を表したのであった。

◆太陽の塔
「顔無いままはみっともないし、客もいつか飽きる」
「せやかて、星野さん!」
 大阪某ビルの会議室。隣席の者が思わず耳を塞ぐ程の大きな声を上げたのは、太陽の塔の耐震工事を請け負っていた業者からの代表者、塚原であった。
 周囲の目を思い出し、大げさな咳払いをした塚本は、ボリュームを少し落として続けた。
「そんな事、ほんまにできるんでっしゃろか?」
 林田組の新たな現場担当となった星野の事を穴が空くほど見つめるが、その顔は自信に満ちていた。
 あまりにも動じぬ姿に気圧された塚本に、星野と同じく林田組の哲阪が追撃した。
「このまま客が居なくなれば更に責任追及される」
 うっと呻き、座った塚本へ、星野は冷静に話した。
「接続部の保護も必要だ。何かしらの手が必要なのは確かなんじゃないか?」
 この場に集う他の関係者の顔を見回すが、全員頷き返した。
「日本中をあっと言わせるぞ」

 大阪万博公園は次の日から工事が再開された。
 再開された工事は注目され、観光客はますます増え、取材しようとマスコミも集まった。
 マスコミ向けに発表された内容では、耐震工事の継続の他に、接続部の保護の為に仮の顔を設置するというもの。
 実現するために、工事車両が入り込み、数日かけて足場が組まれ、設置作業が進められた。

「今度はケッタイなことに使われへんやろうな?」
 しかめっ面なレンタル会社の職員からレンタル車のキーを受け取った無愛想な大男は、ただコクンと頷いた。レンタルの為に見せた免許証の名義は「帯刃 轍」。
(……自前ので何とかなれば良かったが)
 巨大トラックの荷台に乗ったモンスターマシンを見上げ、仕方がないと悟る。
 ほとんどの工事はウニモビのクレーンで十分であったろう。されど、太陽の塔はその更に上まで伸びていた。
 だが、こうして盗み出す時に使用されたトラックとクレーンを借りられたのであれば問題ない。
 帯刃はインカムで仲間に連絡すると、更なる荷物を受け取る為にトラックの運転席へと乗り込んだ。

 そうして、工事は進められ、帯刃の操縦によって巨大クレーンで釣り上げられた偽の顔が、幕を掛けられたまま黄金の顔が元々嵌められていた位置に収まった。
 連結作業も滞りなく完了し、翌日には除幕式が執り行われた。
 他の工事は続いている為、ギャラリーは塔から離れた位置から観覧となり、望遠レンズやヘリコプターからの映像がお茶の間に、遠目の写メや動画がSNS上に流れる。
 日本中からの注目が集まる中、仮の顔に掛けられた幕が取り除かれ、仮の顔が白日の下に晒された。

 くまの顔をした太陽が。

 一瞬唖然となる観覧者達であったが、一部の者達が思い出したように歓声を上げて拍手すると、周りも釣られる様に拍手が広がっていった。
「せやけど、こんなん岡本先生が怒ったりしぃひんだろうか」
 関係者席から事態を見守っていた塚本が隣を向くとそこにいたはずの星野や哲阪の姿がない。
「どこ行きましてん」
 姿を探して周囲を見回すが、その間に先程までと比べ物にならない程の歓声が観客席からあがる。
 塔の上の方を指差す者も何人もおり、塚本も同じ方を向くと、くまの顔が真ん中からゆっくりと罅が入っていき、10mの顔を縦断すると、パッカリと割れた。

 ――中から現れたのは、黄金の輝きを持った本物の顔であった。

 黄金の顔が再び割れんばかりの大歓声に、観客に紛れ込んだ者達はほくそ笑んだ。
「大手品、憧れるよねぇ」
「どういう形であれ、無事に返せるのであれば、僕はそれで良いです」
「……俺も、借りた物を返せたなら、良かった」

◆不自由な女神
「君の頼みなら喜んでやるとも」
 金を数えながら胸の谷間を凝視するいやらしいマフィアのボスを、アガーフィヤ・コスィフは無視して、用意された物を確認していた。
 マフィア達に用意させたのは、車とジャッキ等の工具。「こんな物何に使うんだ?」と聞かれても答えず、今後の動きを確認した。
「まあ、お互い裏の探り合いはなしだ。きっちり働いてやる。おい!いくぞ!」
 下っ端どもに声をかけたマフィアが夜の街へと繰り出していった。これで、あとは時間になれば、各地で騒ぎを起こしてくれる手はずになっている。
「それまでに準備しますよ」
「しっかりやるしぃ」
 アヴローラと化したアガーフィヤが振り向けば、十石珠瑛瑠、怪盗トリカエがばっちり答えた。
 マフィアの用意した2台の軽トラックに、マフィアの用意した工具を用いて不自由な女神像をそれぞれ載せ、二人は見合う。
「運転大丈夫ですか?」
「考えてもなかったなー」
 空を自由に駆ける事が出来るアヴローラも、地上を走るライセンスはない。トリカエも、無理かと思っていた贋作作りの許可が出て、制作に夢中になるあまりその後の事は計画からすっかり抜け落ちていたらしい。
「どうするー?」
「……マフィアに下っ端二人回してもらいます」

 この夜、トビリシの街はいつもとは違う喧騒に包まれ、あちらこちらで警察と武侠対マフィアのいざこざが発生した。
 また、いざこざのうちの一つは、しばらく姿を消していた女神像を連れ回す車が発見されたのを、何人かが追いかけ回していたのもあった。
 トリカエは、土地勘のある武侠達に対抗して、鴉(ドロイド)クンとの2つの視点で逃げ道を探し、ワイヤーのトラップで追手を妨害。
 1時間ほど逃げ続けると、車を捨てて、マフィアの下っ端と別々に逃げ出した。
「こいつぁニセモノだよー」
 捨て台詞に反応した武侠達がすぐさま軽トラックの荷台に飛び乗り、縛り付けられた女神像を検めた。
「何言ってんだ、本物じゃねえか」
「いや、なんかこう、綺麗すぎないか?」
「まるで新品みてえな」

 その頃、待ち合わせスポットに一台の軽トラックが乗り捨てられていた。
 荷台に残された物は、荷物の固定に使っただろうロープと梱包材のみ。
「一時の自由は堪能できましたか? 不出来な女神様…」
 元の位置に帰ってきた女神へ最後に一言かけると、アヴローラも夜の街へと姿をくらましたのであった。

◆サド侯爵の鞭
(ここまで異常なし――)
 屋敷の中を慎重に進むジョー・プリンス、怪盗ナマ。彼……いや、彼女は事前調査通りにルートを辿り、罠がないか確認していく。
 だが、これも事前情報通りだが、玄関や塔の入り口の監視カメラや一部の部屋の鍵以外、罠と呼べる様な物は見当たらない。
(セキュリティ解除まで15分)
 監視カメラをやり過ごして尖塔の最上階、侯爵が娼婦達を集めた部屋の入り口まで来たが、まだ少し時間がある。
 中はどうなっているのか、気になって扉に耳をつけると、聞こえてきたのは――

「ママの言うことが聞けないの?」
「ば、ばぶーっ!」
 小柄で髪を結った真面目そうなメガネっ娘に、大の大人が縋り付いていた。
 娘は縋り付いてきた侯爵を優しく床に転がすとズボンを脱がし、持参したおむつに履き替えさせる。
 大きな子供はおとなしくされるがままにしている。他の娼婦達も、身を震わせながら、成り行きを見守っていた。
「こんなもの、あなたには必要ありません」
 娘は床に転がっていた鞭を拾い上げた。それに反応した侯爵が抗議するように啼くが、娘は表向きは冷静なものだった。
 鞭を自分の鞄に仕舞うと、
「言うこと聞いたら玩具を返してあげるわ。さあ、ベッドに行っておねんねしましょう」
 できないなら、お仕置きを、できたらご褒美をあげないといけないわね。
 ママの言葉に子供は光悦した顔で高速ハイハイで大きなベビーベッドに向かった。
「ふふっ。よく出来ました」
 スカートから鞭を取り出したママは、ご褒美として、子供の事を慈愛に満ちた態度で打つのであった。

 歓喜の悲鳴が塔から響く最中、プレイを台無しにするように、警報が響いた。
「ばぶーっ!(何事だ!)」
 途端に開く扉、入ってきた警備員が慌てて報告した。
「屋敷に賊が侵入したようです」
「なんてことなの。ママが様子を見てくるから、あなたはここに隠れていなさい」
 鞭を枕元に置くと、娘は警備員と共に部屋から飛び出していった。
 迫真の演技に、思わず侯爵も他の娼婦もその場で隠れ潜む事になったのであった。

 塔を駆け下りながら、警備員と娘は余裕で言葉を交わす。
「相手を傷つけて新たな癖に目覚めさせるのもありなのかもしれないけど、返却しないといけないのはこっちなんだし」
「借りたお礼です。新しい世界が開かれるのは良いものですよ」
 梟の眼によるセキュリティの誤作動によって、警備員達が倉庫に集められている間に、ナマと娘――変装したシャロン、ブラックロータスは玄関から堂々と逃げ出したのであった。
 入れ替えた本物の鞭と、新たな癖を土産に残して。

◆サナダムシ
「精が出ますね。お疲れ様です」
「……そちら…こそ」
 目黒寄生虫館の警備員が、設備の点検をしていた業者に挨拶して通り過ぎていった。
(巡回ルートに…変わりは…ないみたい…)
 業者……に化けたディルク・ベルヴァルド――銀の怒りは、館内の構造を確認したが、前回侵入したときから変化はないらしい。
 点検作業に見せたクラッキングの下準備を終えれば、外に待つ仲間達の元へ戻る。
「首尾はどう?」
「…うん…大丈夫…」
 GTに乗り込みバックドアを閉めたディルクに、ニコライが問いかけると、色よい返事が返された。
「よし…丁重に返しに行くとしようか」
 ニコライはちらりとテーブル代わりなっているガラスケースの中身をチラ見した。
 中身は、ご存知サナダさんことサナダムシの標本。
 GTの中はほとんどがガラスケースに占められており、太めなディルクが入るとかなり窮屈さを感じた。
「まぁ返さなきゃいけないものだしね…」
「あ……」
 サポートに来てくれていたアウラ・メルクーリが死んだ魚の目をしているのを見て、慌ててディルクはずれていた布を掛け直した。
 だが、狭い車内で慌てて動けば、色々と密着する事になり――
「なんか顔紅いけど大丈夫かな?」
「え……あ…うん…」
 少し挙動不審なディルクを心配しながらも、ニコライはクラッキングの準備を始めた。
 手元にある道具は、ノートPCとAiフォンだけだが、それぞれ高性能な機種だ。ニコライの実力なら十分役目を果たせるだろう。
「じゃあ、はじめよう」

 日が暮れた警備員室に、ノックの音が響いた。
「差し入れです」
「おお、ありがとう。丁度腹減ってたんだ」
 差し出された寿司を受けとった警備員の二人は、これから帰るという職員を見送って早速寿司にかぶりついた。
 数分後、盗聴器から漏れ聞こえてきた寝息を確認して、ニコライが変身したカレイドハックは銀の怒りに連絡した。
「用意してくれたお寿司、気に入ってくれたみたいだ」
「…それは…よかったよ…」
「それじゃ、運び入れるわよ」

 監視カメラと顔認証システムをクラックし、警備員を眠らせた後は、怪盗達の独壇場であった。
 アウラがなんとかサナダさんを直視しないように気をつける他は、何事もなくサナダさんは贋作と入れ替えられた。
「ふむ、やはりこの定位置にあるのが落ち着くな」
 元の位置に戻されたサナダさんの姿に、ニコライの表情筋が僅かに仕事をしたのだった。

◆ワンダの毛皮
 オーストリアの貴族と妖艶な怪盗との約束は、果たされることはなかった。
 だが、それは決して貴族が満足できなかった事を示さない。

「約束を果たしに来たわ。私の深愛を与えてアゲル」
 私室で書き物をしていた貴族の目の前に忽然と現れたのは、ワンダの毛皮を着て、片脚を露出した姿の怪盗。
 貴族が爛々と輝く眼差しを向けるのは、ワンダの毛皮を貸し出した、甘き死
 約束――期待に貴族の顔が緩むが、招かざる客の存在に気がつくと、険しいものへと変わる。
「彼女が気になる?クス…私の愛奴よ」
 甘き死は自分の陰に隠れるように立っていたヴルペスを、抱き寄せ、見せつけるように口付けた。
 されるがままのヴルペスも、もちろん満更でもない。
 約束が違うとでも言いたげな顔をした貴族へ、甘き死は優しく微笑んだ。
「あくまでプレイは2人きりよ。さぁ私に跪き、口付けをなさい」
 鞭を取り出した甘き死の言葉に反射的に貴族は跪く。左脚で肩を踏みつけ、太腿にキスをさせた。
 太腿から、段々と体の内側に登って行こうとして、鞭が飛んだ。
 短い悲鳴を上げて、貴族が見上げれば、甘き死はせせら笑い、ヴルペスは冷笑する。
「触れてイイのは私の脚だけよ?」
 ああ、なんということか。ヴルペスには体中を好きにさせているというのに、貴族は脚だけしか許されぬ。
 踏まれながら、露出した脚に縋り付き、しなやかな脚をしゃぶる様に舐め続ける。その間、何度もたわわな上半身を見上げるも、その神域は知らぬ愛奴のもの。
「女の脚に傅いて善がるなんて、酔狂な男ね。いえ、男と呼ぶことすら躊躇われてしまうわ。貴族の立場にありながら嘆かわしい…」
 届かぬ甘美な果実への想いに胸が締め付けられ、貴族の呼吸が荒れ狂い、心臓が早鐘を打つ。
 前回早々と果てられた貴族をより高みにつれて行く為に、甘き死は焦らして、焦らして、焦らす。
 たっぷりと時間を掛けた甘き死は、気が狂いそうになってきた貴族の顎を持ち上げた。
「口を開けなさい」
 その甘い言葉は、貴族と、ヴルペスへのもの。
 ヴルペスとの濃厚なキスの果て、滴る雫が貴族の口の中へ垂れ落ち、喉へ流れ込んだ。
「一度だけご褒美よ…私のココへ口付けを許すわ。それでイキなさい」
 飲み干した貴族の顔を引き寄せて口付けさせると、力一杯鞭で撃ち抜くと、貴族は今までないほどの快感の声を上げて果てたのであった。

「返すと言ってたわね。でも、果たして私以上にこの毛皮が似合う者がいる?」
「いいえ!そんな者はおりませんとも!」
 甘き死は、毛皮を羽織ったまま、貴族の前から立ち去った。

◆姦淫聖書
 ケン・サトウは図書館について、図書館のサイトや観光客のブログなどから、元あった本棚の目星をつけようと試みた。
 当日は、実際に館内を回って、他の棚との関係等も鑑みて、元あった場所に出来る限り忠実に密かに戻そうと考えていた。

 ケンの行動は怪盗として、今回の任務として、王道。本筋。本来あったはずの道だ。何も間違っていない。
 されど、そんな苦労をすっ飛ばし、本の返却は他の方法で簡潔に行われた。
 通常、借りた本を返すならどうする?
「ドウモ、ICPOの準捜査官です」
「はい?ICPOの?」
 澤渡龍兵が身分を明かして窓口に挨拶すると、困惑した表情を浮かべる受付嬢に、そのまま姦淫聖書を返却したのだ。
「え、これ、盗まれていた――至急確認して参ります」
 受付嬢の一人が姦淫聖書を持って奥へと消え、残った者達が龍兵を質問攻めにする。
「今までどこに?」
「黒百合教事件の証拠品として保管してました」
「なぜ今になって?」
「調査の方が一段落着きまして。もっと早く返却できれば良かったのですが」
「先に連絡いただければ」
「少しでも早くと、気が急いてしまいました」
 などなど龍兵は適当な理由を並べ立てていく。
 しばらくして、本物だと図書館側が確認できた頃には、野次馬や耳の早いマスコミ関係も集まり出しており、受付前はかなりの人だかりになっていた。
 しかし、反対に龍兵の姿は消えていた。
 英雄をもっと讃えたい、あるいは、話を聞きたい者達は、消えた準捜査官の姿を探した。
「ICPOの準捜査官って言ってた奴はどっち行った!?」
「あちらの方です」
 警備員に英雄の行方を尋ねた者達は、礼もそこそこに全力で追いかけていった。
「…貴重な本というのもわかりますから。できれば、人目につかない所で厳重に保管していて欲しいですね」
 一人の警備員が、呆れた様に喧騒を眺めて漏らす。
 警備員ことサラ・ハサン=愛らしき者が指したのはもちろんでたらめな方。
「さて、私も退散しますか」

◆夢の後
 こうして学園祭の後始末は紆余曲折を経て完了した。
 会長のダウンに始まり、KKKの暴走で終わった学園祭ではあったが、
「楽しい学園祭、怪我や苦しみで終わらなくてよかった!」
「せっかくの楽しい学園祭、何とかできて良かったです」
「これで一緒にまた来年も学園祭をやれますネ」
「まったく、来年はちゃんと学園祭を楽しみたいところだ!」

 学園祭を楽しんだ声、来年も期待する声が全てを物語っていた。



 19

参加者

a.ワームに包囲捕捉されても、それはそれで囮にはなるはずだから…(震え声)
神崎真比呂(pa0056)
♀ 21歳 刃乗
a.ドロイドか、遠慮は要らねェな!
石動詩朗(pa0059)
♂ 24歳 刃忍
a.怪盗らしく…隠れて遠距離から支援するよ。
アルフォンス・サインツ(pa0087)
♂ 23歳 弾忍
e.サナダさん…
ディルク・ベルヴァルド(pa0112)
♂ 22歳 乗知
サポート
g.俺はこっちに行くが、さて、どう言おうかねぇ・・・。
澤渡龍兵(pa0190)
♂ 21歳 乗忍
a.全軍前進!…とは言わないけど、搦め手で行こうかなって
莫水鏡(pa0196)
♀ 19歳 忍魅
サポート
f.約束を果たしにイクわ。
アルカ・アルジェント(pa0217)
♀ 23歳 弾魅
f.借りたものはきっちりと返さないとね。
ヴェロニカ・ラプシア(pa0222)
♀ 20歳 英忍
b.手を出した以上、最低限の事くらいはね。太陽の塔の顔、返却頑張るよ。
ジェームズ・ワース(pa0279)
♂ 27歳 弾魅
g.何とか元の状態にしたいね
ケン・サトウ(pa0314)
♂ 20歳 乗探
a.絡繰人形風情が、俺を止められと思うなよ?
劉文(pa0392)
♂ 21歳 英刃
a.私は、私の戦場で戦いますよ。
マクシム・ヴェッカー(pa0436)
♂ 26歳 探知
a.えっと、治療活動ならまかせてね!
栄相セイス(pa0459)
♀ 19歳 知魅
a.うーんと、避難や救護活動のお手伝いをするね・・・。
栄相サイス(pa0460)
♀ 19歳 英探
a.壊せばいい…とても簡単な理屈ですね。撃ち砕きましょう。
トゥーリ・コイヴ(pa0587)
♀ 19歳 刃弾
a.鞭は誰か行くのか…ならばドロイド共と遊んでやろう。
エヴァ・マルタン(pa0835)
♀ 26歳 知魅
e.よし…丁重に返しに行くとしようか。
ニコライ・ホーキンズ(pa0879)
♂ 21歳 忍知
b.顔の偽装と運搬の準備と……出来れば設置もお手伝い出来ればとは。
ルーカス・ヘルキャット(pa0899)
♂ 19歳 探知
b.……重機のレンタルは警戒されてるかもだな。自前ので何とかなればいいが。
大世宮典人(pa0940)
♂ 22歳 刃乗
c.筋は通しますとも
アガーフィヤ・コスィフ(pa0970)
♀ 19歳 英弾
a.やるっきゃないね!
シヴ・ゲイルドッティル(pa1004)
♀ 25歳 知魅
d.うまくすり替えたい
ジョー・プリンス(pa1047)
♀ 19歳 刃忍
a.前線で斬った張ったしつつ、負傷者の救出もするネ。さぁ、刀で一刀両断ヨ!
エラ・ウォーカー(pa1057)
♀ 23歳 刃忍
a.狙撃と射撃での援護を行うかな。
集推スイヤ(pa1090)
♀ 19歳 英弾
a.負傷者の救助を行う予定です。
集推スイホ(pa1091)
♀ 20歳 英魅
サポート
a.アヒャヒャヒャ!
李紅花(pa1128)
♀ 21歳 弾乗
c.うーん、いやいや、やっぱり初志貫徹……?(うろうろ)
十石珠瑛瑠(pa1150)
♀ 24歳 英知
a.よろしくお願いします。
崎森瀧(pa1178)
♂ 24歳 英刃
g.聖書をお返しにいきます。
サラ・ハサン(pa1214)
♀ 19歳 乗魅
a.こっち、だな。
ユウキ・ヴァルトラウテ(pa1243)
♂ 26歳 英弾
サポート
d.借りたものですし、返しに行きませんとね。次はどんな嗜好を追加するか。
シャロン・コーエン(pa1290)
♀ 20歳 探魅
サポート