【SH09】戦え!来世人

担当 灯弥
出発2017/01/25
タイプ グランド A(Lv250以下) 冒険
結果 大成功
MVP ミスト・カイザー(ka00645)
MVS 森住ブナ(ka00364)





オープニング

◆静寂をぶっ壊す者
 霜月祭も無事終えて、一息吐いた来世人達。
 相も変わらず小さな仕事や事件はあったものの、おおむねまったりとした平和な日々を送れていた。
 だが――そんな江戸の町の平和を脅かさんとする一つの巨大な影があった。
「モ……、モ、モォオオーーー!」
 全長およそ50メートルの巨体が放つ地を揺るがすような咆哮に、人々は戦慄する。

登場キャラ

リプレイ

◆大江戸混乱DAY
 町は混乱に満ち溢れていた。
 大暴れする巨大なツリーは勿論の事、あちこちで上がる火の手に加え、キジムナーの群れ達。
「これより、青キジムナーの成敗に入ります」
 奇声をあげる青い化身に狙いを定めるカミラ・ナンゴウ達。
 燃え広がる分火炎も厄介ではあるが、吹雪は吹雪で放っておいて良いわけはない。
「ヒャッハー、逃げる奴はキムジナーだ、逃げない奴は訓練されたキムジナーだ!! ってね☆」
「イィーー!!!」
 カミラの従姉妹であるミア・カイザーが符を解き放てば、風羽根と化した霊符が吹雪の中に舞う。
「容赦はしないぜ! カミラ、そっち行った!」
「お任せ下さい――」
 ミアのライフル射撃から逃れたキジムナーは、吹雪の射程外で構えていたカミラの手裏剣によって呆気なくも地に落ちた。
 青いキジムナーらは彼女らを脅威と見做したのか、ミアに向かって一斉に高く鳴いた。
「ちっ、……数が多い――」
 生まれる暴雪。到底避けきれるものではない、凍て付くような寒さに顔をしかめる彼女の首値を掴み、吹雪の射程外へ引っ張り逃がしたのはクリスタル・カイザーだった。
「べ、別に妹だからじゃ無いからね」
 お約束のツンデレ台詞をかましながら、和弓を構えて正確に敵を狙い撃つ。
 焼石に水――否、この場合は氷石に水だろうか。数の暴力は凄まじく、けれど一体ずつ対処していく他は無い。
「結界を張ります、お気をつけて!」
 五百田 衛が壺中天道術で結界を張り、被害を広げぬようキジムナーらを隔離するも、混乱し逃げ惑う大和人らを巻き込まぬようにするのは中々に難しく、思うような広範囲でキジムナーを捕える事が出来なかった。
「キリがありませんが……倒し続ければ道は開けるでしょうか」
 困難だからと、諦めるつもりは毛頭無い。
 衛はキジムナーを討つべく、地を蹴り舞いを始めたのだった。
「これは悪い夢、目を覚ましたらママが朝食の支度をしている筈……」
 壁に向かって何やらぶつぶつと現実逃避をしているのはアステ・カイザーだ。
 非現実的な光景に処理能力が追い付いていないようだ。来世でだって、動くツリーなんて見た事は無い。
「アステさん! 現実逃避している場合ではありませんわ! それは堕落です! さあ現実と敵と戦い華々しく散りましょう!」
 そんなアステを鼓舞するのはヒデコ・ルーラ。実際問題散ってしまうのは問題だがそんな彼女にツッコミを入れる者は残念ながら今はいない。
「フ、フフフフ、そう、あなた達が悪さしてるから、私まで引っ張り込まれたんだね。だったら……根こそぎ成敗してやら~!!」
 逃避の先でこんにちは。何かしらの終点が来たらしい思考回路の先で逆切れに至ったアステが、一心不乱に舞った。
 文字通り雷を落とし、符を飛ばしまくり、ショットガンをぶっ放す。
「おらかかってこいやぁ~!」
「イィーーー!!!」
 大体鳴き声変じゃない?
 イイーってどこの特撮物だよ今寛永だぞ誰だよ漫画見せたやつ!
 少女の主張が弾となり暴れ回る中――もう一方、火炎を撒き散らすキジムナーらの対処に向かっていた来世人達。
「目標火炎キジムナー、狙点固定、ヘルファイア対地矢発射!」
 一反木綿のろくまるに乗り、上空から敵を狙い撃つ小鳥遊 彩霞
 彼女が弦を絞る度、目標は妙な悲鳴をあげ散り散りに逃げて行く。
 一体一体は大した脅威では無い。けれど、如何せん数が多すぎた。
 ここが街中でなければ、逃げ惑う大和人がいなければもっと効率良く敵を狙えたのだろうが、障害物の弊害もあり中々帰巣するには至らない。
「あの炎が厄介だね。……魔法組には申し訳ないが、先に魔法を封じさせて貰うよ」
 この数の殲滅は骨が折れる。
 ――被害の減少が優先と判断した池袋 春子が、小反閇道術による結界を作る。
 なるべく大きな結界をとは思うのだが、混乱する者達が行き交う街中では中々思うような立地での結界成就は難しい。
 けれど、だから諦めるという選択はない。
 続いて壺中天道術を発動させ、範囲内の魔法を封じ、キジムナーらの炎や吹雪をひとまず禁じた。
「さて、退治は頼むよ。武闘派連中!」
 繰り返し、力が尽きるまで根競べするだけだ、と、彼女は無数のキジムナーらを見据える。
「合点☆ 一気にやるよー、野郎ども準備はいいかー!?」
 ミアの言葉にカミラも頷き、再度手裏剣を構え、泣き喚くキジムナーらとの激戦は続いた。

「沓ノ屋、見えっか?」
 大和人の避難にあたる平口 工助は、トランシーバーで沓ノ屋 颯樹と連絡を取りながら進んでいた。
「ああ、そちらの先に川がある。一先ずそちらに住人達を逃がそう」
 仏法僧の機巧を操り上空から工助の向かう先や安全の確保を行う颯樹のお蔭で、効率良く進む事が出来る。
 次々とあがる火の手、無数のキジムナーらの被害は今の間にも広がり、キリが無かった。
「獄炎、頼っぜ」
 町人や子供らに避難誘導を続けながら、工助は豹の獄炎と共に燃え盛る炎の対処へと向かう。
 燃え広がったものは対処の仕様がない――。けれど、これ以上燃え広がるのを防ぐ事は出来る。
 足場の悪い場所は獄炎が踏み締め、金槌を使い倒壊しかけた家屋や燃える障害物を破壊していった。
 けれど、火の手は早く、中々作業は難航していた。
 何より、力の無い大和人の人々は、工助が来世人だと知ると次々に助けを求めてくる。
「あっちの川までの道を拓ってっから、そっちに――」
 避難場所へ誘導する工助の指した先――道の端に、燃えた木片が転がり込んできた。
「危ねぇ!」
 木片の先には、避難しようとしていた大和人の親子がいる。
 咄嗟に叫んだ工助の向かいで、同じく避難誘導にあたっていた潤賀 清十郎が薙刀を振るい木片を防いだ。
「……祭りの記憶を塗り替えるなんて野暮な事するんやね」
 火の回りが早い。親子を無事誘導し逃がしてから、素戔嗚息吹迎えノ舞で辺りの火の鎮火と燃え広がりを防いでいく。
「モミモミモミィイイイイ」
 頭上では相変わらずモミの木が暴れ回り、仲間達が対処に走り回っているようだった。
「助かっぜ。元凶倒せても、被害がでかくっちゃめでたしめでたしとは行かねぇかっな」
 工助の言葉に、清十郎は苦く笑った。
 粗末に扱われ、悪の付喪神へと堕ちた祭りの象徴――。
 誰もがそんな事は望んでいなかった筈だ。
 そして、誰もがこんな巨大怪獣対決に発展するとは思っていなかっただろう。
「何とも言葉に困る光景やけど……これも後には楽しい思い出になるとええね。でもそれは帰る家話せる家族があってこそやから、次の年や祭り楽しむ為にも、街を守ろうか」
消火器を持ち、清十郎は引き続き大和人らの避難誘導に向かう。
 助けた者には片付けや他の動けぬ者の避難補助などの仕事を振り、不安に思う暇を作らせないようにと頭の中で考えながら。
「……火事とか起きたら安心して引き籠ってられない……仕方ないから仕事するか……」
 小冷 煌尚が土遁ノ術で地中に潜り、逃げ遅れた者や火元の情報を伝えると提案する。
「……情報……伝えるから後は頑張れ……。はい、応急セット。……終わったら早く帰ってぬくぬく引き籠りー……」
 応急セットを手渡し、土中に潜っていく彼に、手渡された側の清十郎は苦笑いを返した。
「煌尚君応急セットありがとうね。……ただみんな見とうのやし、もうちょっとこう……ね……胃が痛い……」
 あの正直な所は美徳だろうか、判断に迷うところである。
「まあまあ、とりあえず僕は人員誘導にあたるよ。子供女性優先ってことでいいよね?」
「せやね……。手分けしてまわろか」
 八十神 不動に肩を叩かれれば、清十郎もまた住民達の避難誘導に戻っていったのだった。
「江戸っ子が宵越しの金を持たないのは、火事で消える金ならば使ってしまえという……火事は切実な問題なのだ。火事は人を不幸に追い詰めるのだよー」
 藤 あきほは、炎の燃え広がりを防ぐ為、延焼している家屋の周囲を徹底的に破壊して回った。
 江戸の家屋は隣接している建物との隙間が非常に狭い為、一度火の手が上がれば大炎上する原因になるからだ。
「ボヤってるとこは消火器プシャー!」
 キジムナーの対処は他の来世人の仲間達に任せておく。
 これも重要な役割であった。
 いくら大元を退治したところで、帰る家を失くした町人達がどれだけ立ち直れるかどうかは今この対処にかかっているのだ。
「壊したところは、後で立て直すの手伝うのだよー!」
 気合いを籠めるあきほは、引き続き建物を壊していった。
「……酷い有様やわ」
 蓑下 海里の現代世界での職業は救急救命士の卵だった。
 人を救う為に目指した職業が、経験が、彼女の足を動かした。
「同じキムジンはんやのに何ちゅう事するんや。……キムジンはん、安全そうな場所探してくれへんか?」
 自分の相棒のキジムナーに協力して貰いながら、海里は怪我人の手当てに走り回っていた。
 癒しの真言で追いつかぬ者には応急処置を、骨折した者には枯れ木を切った添え木を、過去の知識を用いててきぱきと治療をこなしていく。
「……大丈夫やで。ほら、これ飲み」
 得体の知れぬものへの恐怖は時代を超えても等しく同じだ。
 戦う力を持たず、震える大和人の怪我人には、魔法瓶に入れた白湯を飲ませてやった。
「来世人のにーちゃんねーちゃんが頑張ってるんやし、何とかなると思うで。な、キジムンはん?」
 足元で跳ねる相棒と目を合わせ、海里は微笑む。
 なるべく彼らを安心させるように、明るく振る舞う彼女は、またすぐに怪我人の対処に戻っていった。
 元凶のツリーの事は、仲間達に任せた。
 今はただ、自分に出来る事をするだけだった。

◆ツリー攻略
 その日、人類は思い出した――、自らの儚さと弱さを。
「モォオオオオオオオ!!!!」
「だああ!うるせぇ!!」
 図体でかけりゃ声もでかい。咆哮を上げるモミの木に向かい思わず叫んだのは大文字 渚だった。
「このままじゃ霜月祭のイメージ台無しだ……、来年ツリー見て泣く奴出たら、放っとかれて寂しいどころかツリーの出番無くなっちまうぜ」
 暴れまわるツリーの原因を聞くに同情出来る余地もあるのだが、これでは完全に逆効果だ。何とか止めてやりたいと唸る鈴城 透哉に、溢田 純子が配られた金平糖を手渡した。
「なら私達が止めるしかないわね。夢と希望の力で勝利する――いいわね! 王道っぽくて!」
「だな。来年もツリー飾って子供が霜月祭楽しむ為にはツリー見て怖さじゃなく楽しさ思い出す位、派手ないい勝負にするしかねぇ!」
 金平糖の力で巨大幻影を纏った透哉が念じれば、小さかった剣が手の中で長さを取り戻す。
 猿神ハヌマーンの法力が宿るとされる不可思議な剣の力は、傍から見ていれば剣が召喚されたように見えるかもしれない。
「お前らはツリーの誘導頼むぜ」
 周りを浮遊する色とりどりの折鶴達に指示を出し、浮遊するそれらを使いツリーの視線をこちらに向ける。
 まずは一般人から目を逸らさせなければならない。地上の打撃組も、その方が攻撃しやすいだろう。
「そしたら、行くぜ!」
「スーパー機巧大戦! の始まりだ!」
 透哉の後に続いたのはマティルダ・モロアッチの鷹型機巧、ホー君であった。
 華麗に旋回し、上空からヒットアンドアウェイを繰り返す。が、まだこれは序の口だ。
 お化けモミの木と戦う為の作戦の一部だと解ってはいても、やはりワクワクは止まらない。こんな機会はめったにないのだ。
「デュワッ!」
 っと続いて飛び出したグレン・ギーガー。制限時間付きの某巨大ヒーローの事は知識として知っている。
 子供達を勇気づける為ならばと挑戦した彼の正義のヒーロー姿はというと。
 玄武と朱雀の力をフュージョンアップした後、鴉を模した漆黒の全身鎧に、朱雀の翼を広げた巨人――、番組によったら悪人である。でも、オッケーです!
 あっちを見たら、巨大な河童もいる事だし、ヒーローは見た目より振る舞いだ。うん。
 鴉天狗の化身とか、そういうのだと思って貰えたら響きは格好いいし。うん。
「分! 身!」
 デュワ!と分身する漆黒の巨大幻影――、その掛け声はアウトか……セーフか!?
「皆の力を合わせ、子供たちを守るのだ!!」
 このギーガー、ノリノリである。
 見れば子供達が指をさして見上げている。
 応援されているようだ! 頑張れグレトラマン(漆黒)!
「しーばわんだふる!!」
 金平糖の力でぴかっと光り変身(心の目で見て下さい)、現れたのはヤームル・アイマーヴィとらぶりーしばわんゴンスケである。
「行くぞビッグゴンスケ!! 一層大きくなったしばわんだふるを見せつけてくれるぞえ!」
 びしっとツリーを指差せば、ゴンスケが愛らしい尾をぴんと立てツリーに飛びかかる。
「柴パンチ! 柴しっぽローリングアタック!!」
「モッ、モミ!? モミィイイイ!??」
 勿論巨大化したのは幻影だ。実際攻撃は当たっていない。
 けれど、モミの木は攻撃のたびに痛がるふりをしていた。
 中々ノリがいいぞこのモミの木!
「……巨大機巧は夢なのです、女でもロマンなのです」
 不動明王とブシラの準備を済ませた藤枝 杏花だったが、巨大化する面々の中には加わらず、お茶をしながら面々を観戦する事にした。
 金平糖の効果には制限時間があるようだし、一気に皆で巨大化してしまうと後が大変だろうから。なのでこれは戦術的ティーなのだ。
 見ていると、大きすぎるせいか幻影の操作は中々難しそうだ。
 けれど、巨大ツリーは何だか楽しそうに見える――ともすればこのツリーは、人と楽しく遊びたいだけだったのではないだろうかとも思うが、それにしては被害も出ている。はた迷惑な話であった。
「やるからには、全力を尽くします――」
 近藤 彬が挑戦するのは、月の光が愛のメッセージの某戦士、ではなく、月の巫女戦士であった。
 巨大化するのはちょっと違う気もするが、特に小さな女の子はこの手の変身系ヒロインが大好きな筈だ。
「変身……!」
 変身と書いてメタモルなんたらと読む。
 金平糖の力で現れた巨大な巫女戦士の幻影が、黒き魔(ツリー)を見据えた。
「悪さをする子は――月の力でお仕置きです!」
「モミ……コシャクなぁ!」
 モミさんはノリノリである。
 巫女装束に身を包んだ月の戦士アキラは、ふわりと身を躍らせ、華麗に舞い――月の矢を放った。
 地上では、彼女を指差し歓声をあげる子供の姿があり、掴みは上々だと確信する。
「折角だから、派手にやらせてもらうぜ!」
 元より自分達来世人はヒーローのようなものだ。期待には応えなければ、と次に金平糖を掲げるのは莱堂 凌駕だ。
 食べると同時に大日如来真言を成就させ、閃光と共に巨大幻影を出現させる。――巨大ヒーローのお約束という奴だ。
「来世人、莱堂凌駕だ! 見知っとけ!」
 高らかな大声で響き渡る名乗りに、モミの木が凌駕の幻影を見返した。
「ゴーゴー! スーパー来世人♪ みんなの心が一つになれば♪ 感謝! 完璧! 雨あられ! 鬼も妖怪もなんのその! はばたけ! スーパー来世人♪ 戦え! マジカル来世人♪」
 凌駕マンの歌をBGMで入れてくれるのは朱凰 魅衣奈
 めっちゃ恥ずかしがってるけど、雰囲気にはばっちり合ったぞ!
「はい凌駕、目印の高さにパンチ! 目線そのまま! ジャンプして必殺キック!」
「おう! 任せろ! ダムネイションパーンチ!」
 神宮寺 咲夜の指示に従い、幻影を操る凌駕。恥じらいは捨てた。昨日に捨てて来た。
 もう恐れるものなど何もない!
「さて、焼石に水かもしれないけど……」
 幻影では、弱体化させても実際のダメージを与える事は出来ない。
 地上で構える渋川 香は、ツリーの法力を少しでも削ろうと、必死の攻撃を繰り返していた。
 モミの木の関心は完全に巨大化組に移っているようで、定期的に吐き出される凶悪なモミボックリアタックは、幻影に向けられるばかりで、地上への影響はほとんどなくなった。
「このままバテてくれたら楽なんだけどな」
 そうは上手く行かない事も解ってはいるのだが、思わず口をついてしまう。
「まあまあ、……私達は私達に出来ることをしましょう」
 怪我人の治療に回っていた佐藤 長行に肩を叩かれ、香は頷いた。
 何としても、ここでこのツリーを倒さなければいけない。
「さあ、まだまだ行きますよ」
 続いての巨大化組、富島 沙織が用意したるは、巨大な河童機巧だった。
 相撲レスラーと化した河童さんの幻影は、果敢にツリーに向かっていく。
 時折子供達に向かい手を振るなどのファンサービスも忘れない。河童イケメンだ。
「さあ、河童大決戦の始まりです」
 何と、ツリーと河童、前代未聞の決戦が始まってしまった。
 しかもこの場には渚さんという河童っぽい仲間もいる。数の上ではこちらが有利――。
「河童アタックです!」
 凄まじいキレの良さでツッコミアタックを繰り広げる巨大河童。
 その手にはここにはない筈のキュウリが見えて来るような……!
 幻影の動きのずれで上手く当たらず、けれどそれがかえって苦戦っぷりを表しているようで中々いいかんじだ。
 これで地上組の攻撃が通るようになればいいのだが――。
「行くぜオイ! 来世の河童、大文字渚ダァ! 行くぞ怪人もみの木ツリーマン、俺達が相手だ!」
 噂の河童っぽい人、こと渚が名乗りを上げれば、モミの木が驚愕の声をあげる。
 『漆黒の掌』で纏ったドス黒いオーラが巨大な河童から立ち昇り、河童はにやりと不敵に笑った。
「派手さ重視のレッツゴーカッパーマン! 行くぜ!!」
 跳びはね、派手なプロレス技を繰り出す巨大河童の幻影に、周囲からは感嘆の声が巻き起こる。
「俺が、俺達が! 来世人だッ!!」
 ※来世に河童はいないと思います。多分。
「モミィイイイ」
 幻影の技に合わせ、地上組が攻撃を叩き込む。
 流石のタフさでそれ程ダメージは与えられていないものの、モミは、何か相変わらず楽しそうだ。
 本当にこいつ遊んでもらいたかっただけなんじゃないのか?
 モミが動き出した経緯を考えると、少し不憫な気もしないでもなかった。
 と、その時だった。
「我輩の、参上――で、R!」
 高らかなる声が響く。
 それと同時、ピッカーーと光る江戸の一角に、誰もが息を飲んだ。

◆その時、江戸は動いた
「ぬぅん! 我輩も素晴らしき来世人の一角を担う者、で、Rからしてぇ――」
 巨大化したのは他の来世人と同じく金平糖の力であろう。
 けれどこの存在感は、他のどの来世人とも、違った。
「歌と踊りで弱体化を狙うの、で、R!!!!」 
 先程眩ゆく光ったのはこちらの変t、河童?さんのようだ。
 ほら、思わずモミの木も動きを止めてガン見してる。
「あいあむ、あ、河童、あいきゃん、びーむ……ぬん、河童びーむ!」
 礼儀正しくまずは挨拶だ。言葉の通り、河童衣装に身を包んだ白羽瀬 倫太郎は、固まるモミの木さんをしっかりと見つめ、何故か丸太を掲げた。
「丸太もみの木ー、河童びーむ……ぬん! 丸太もみの木河童びーむ」
「アイハブア丸太! フー! モミマルタッポーリンタローモミモミ!」
 同じく、丸太を掲げる巨大な青年、不知火焔羅。こちらは河童ではなく人間だ。ただし着衣は六尺褌だけだった。
 河童と褌が一心不乱に腰を振り、丸太を掲げてくるくると回り始める。
 これは何かの儀式だろうか? 突然始まったショウタイムに、逃げ惑っていた大和人でさえ動きを止めてしまっていた。
「モミ……」
 どうしたらいい?と言わんばかりにモミの木が来世人に目線を送って来る。知った事か。こっち見んな。
 そんな中でも、狂った宴は止まらない。どころか更に盛り上がっていく。
「丸太もみの木河童びーむ!」
「丸太もみの木河童びーむ!!」
 くるくると回る変態達はくるりと振り返り、最高の笑顔を見せる。
「「まもかび♪」」
「モ、モミィイイイイイ!!!!!?」
 何と、何の合図だったのか、決めポーズを終えた河童が雄叫びをあげながら河童衣装を脱ぎ放ちモミの木に突進して来たのだ。
「いっしょに踊ったけど俺は変態じゃねぇぞ!!」
 褌も丸太を振りかぶりながらそれに続く。
「いーっつぁ、カパーーーーッ!!!!」
「モミィイイイイイイイ!!!!!!!!!!!!」
 その日、モミは知った。
 得体の知れぬものが一番怖いのだと。
「ねえあれ収拾つくの?」
「子供が泣くんじゃないか逆に」
 モミの木がもし泣ける生き物だったらきっと今号泣していただろう。
 正義の味方どころか今の光景は通報物である。
「一体どうしてこんな事に……?」
 阿鼻叫喚な地獄絵図を前に思わずそう呟いた高杉 蘭子は、その意味をすぐに理解する事になった。
 件(くだん)の金平糖を食べた彼女を襲ったのは、強烈な脱衣衝動であった。
「……なるほど、そういう事でしたのね」
 蜘蛛次郎のくれた例の金平糖には、ごく一部だがハズレがあるのだ。
 それを身をもって知る事になった蘭子の、社会的な闘いが幕をあける。
「……あのツリーは来世人の業が集まったもの……。ワタクシにできる事はつまり――やるしかないって事ですわ!」
 皆の想いを集めて魅せるわ――そう告げた蘭子の身体を、巨大な幻影が包み込んだ。
 つまり、今脱衣したら巨大な幻影も脱いでしまうという事だ。それだけは絶対に避けなければならない。
「……お前の事だ、何か策があるんだろう? 邪魔が入らないように守ってやるさ」
 険しい表情の蘭子を見やり、蓮美 イヴが太刀を構える。
「くっ! 策はありますが……これは予想外の事態でしたわ……!」
 もし天照大御神ノ舞が視覚的に見えにくくなる魔法であればよかったのだが、そうではない以上、それに頼るわけにはいかない。むしろかすかに発光するであろう彼女の巨体は、平常時よりもよほど目立ってしまうだろう。
 というかそんなものはどうでもよくなる程に、脱ぎたい衝動は彼女を襲い続けた。
 がっと衣服に手をかける蘭子の姿に、護衛にあたっていた九条 鰤々之進が息を飲む。
「まじかよ。脱ぐのかよ。……どうなっても知らん」
 これは不味い事態であった。
「最後の手段ですわ……!」
 ばっと舞う蘭子の衣服――これはアウト――と皆が思ったその瞬間。
「あ、あれは……」
「シュラフ……!」
 イヴと鰤々之進の言葉が重なる。彼らの目線の先には、シュラフ(円筒状の寝袋のようなものである)がででんと立っていた。
 脱衣衝動に抗いきれなかった彼女の最後の抵抗である。
 江戸の町に、巨大な寝具が佇んでいた。――それはさながら、何かのさなぎのようにも見えたのだった。
 蘭子さんの咄嗟の判断、GJ。けれど、彼女は気付いていなかった。
 寝具であろうが、サナギ化――即ち身に纏ってしまった時点で、シュラフは彼女にとっての衣服となった事を。
「ぬ、脱ぎたい……ですわ!!」
「おわ、やばいやばい。ちょっとあいつ止めろ」
 すぐに猛烈に襲う脱衣衝動。本気のやばさを感じたイヴによって取り押さえられたサナギマン蘭子は、衝動が過ぎ去る10分間、こうしてアウトを逃れたのだった。

◆なまはげどん
 ところでこのヒーローヒロイン大作戦であるが、一番の目的は『子供達の喜びや憧れを集める事』なのである。
 それにはまず子供達の関心を惹く必要があるのだが……。
「泣く子はいねがぁーーーーー!!!」
「わあああああん!」
「怖いよぉおおおおおお」
 これである。自称助太刀に来たなまはげさん達であったが、ぶっちゃけ……ほんと……正直邪魔しかしていない。
「はいそこまで!」
 子供達を追いかけるなまはげの足を、割って入った霧ヶ峰 えあ子が必死に止めんとする。伊舎那天鬼門封真言の結界はなまはげには効かぬため‥‥ボディアタックだ!
「ぬわっ!?」
「あのねぇ、体の小さい子供達は大きな人に追いかけ回されるとそれだけで怖いんだよ?」
 特になまはげ達は顔が怖いから余計にだろう。そこまでは言わなかったけれど。
 因みに今日のえあ子の服装はサンタ衣装である。
 夢溢れる霜月祭、子供達が少しでも悪印象を振り払えるように、出来得る限りの笑顔で彼らを励まして回った。
「そうそう、ちょっと黙ってて欲しいんだしオジチャン」
「ぬっ!? お、オジチャン!?」
 儂のこどが!?と驚愕するなまはげさんに頷いたのは城田 真子だ。
「オジチャンのお仕事は子供泣かせることなのは、真子ちゃんわかってるけどぉ……今そんな事してるばーいじゃないって、判ってるんだし?」
 ぐ、と言葉を詰まらせるなまはげさん(その1)。
 助太刀するぞと意気込んだ手前言えなかったが、やっぱり何か違うとは思っていたらしい。
 けれど自分達にはこのやり方しか無いのだ。不器用なりに、子供達を鼓舞しようと必死だったのだ。
「――僕の話は長いけど最後まで聞いて欲しい」
 そんな中、昭和臭の漂うウェスタン衣装に身を包む越中 団次郎がなまはげ達の前に出た。
「君達が優しい存在で邪気を祓う為に脅してるのは理解してる。子供達に恐怖を与え困難を乗り越え強い精神を植え付けるのは正しい。……だけど今の現状を見て欲しい。君達はあの巨大な樹と妖怪の仲間だと思われて子供達に絶望感だけ植え付けてる」
 なまはげは見る、住む場所が燃え、親が傷付き、呆然と立ち尽くす子供の姿を。
 怯え、諦め、その目には陰りが差しているように見えた。
「此のままでは町は火の海になり、住む場所も無くなる。――そんな子供達が立ち直れる訳がない。ずっと泣き続け、弱り野垂れ死んでいく。そんな涙を、君達は望むのか?」
 なまはげ達は顔を見合わせた。彼らは子供達が憎くて泣かせるわけでは無い。むしろ逆だ。
 子供達を愛しているのだ。決して追い込み絶望させたいわけでは無い。
「ぐぐ……しがしだなぁ」
「……あの変な木倒すまで、しばらく黙ってることは出来ないんだし? 別に、変な木が倒れたらオジチャンの本来の仕事に戻っても良いって真子ちゃんは思うんだよねぇ」
 ある程度実力行使も致し方ないと思ってはいたのだが、予想より聞く耳を持っているなまはげに、真子が後押しの言葉を続けた。
「僕は子供達を笑顔で暮らせる世にしたいんだ。……その為の障害になるなら君達でも刺し違えてでも倒す。僕が勝ったら――」
「まあまあ、遠路遥々来てくれたなまはげさん達を邪険に扱うのも、道理じゃないだろ」
 団次郎の言葉は、霧原 矢塚が遮った。
「子供の前だ、血生臭いのはご法度だろ。……ところでこれ、きっつい酒だが飲み比べといくかい? 大人の付き合いって奴だよ」
 酒瓶を軽く掲げて見せれば、なまはげさんらは満更でも無さそうに顔を見合わせた。
 結構いけそうな雰囲気だ。
「うむ、なまはげらに悪気は無し。拙僧の推理が正しければ、神であるなまはげが来てくれたお陰で、この混乱でも鬼や邪悪な化身が江戸に近寄れぬ筈。――なれば神仏を持て成すのは僧侶の務め」
 矢塚の案に頷いたのは富栄弩院 頼伝だった。
 彼と同じように考えていたらしく、自前の酒を。
「皆々様、折角ですので、あの巨木と来世人の戦いを肴に一献やりませんか」
「ぬ、ぬう!? そうがぁ!?」
「クリスマス、と言えばシャンパンですね。珍しいお酒ですよ、なまはげさんはお飲みになった事ありますか?」
 羽柴 司がおもてなし勢に加わり、なまはげ達が渋々と集まって来た。
「接待言うたら俺の出番やろ。俺の接待スキルでなまはげの神さん達をもてなしたろやないの。行くで文福! 接待も明日のビジネスの為やでー!」
 そこに三ツ橋 春椛も割って入れば、各々から次々に酒が飛び出してくる。
「なまはげ師匠、是非ともお手合わせをお願いします!」
 酒で歓待する意向なのは承知だったが、是非この機会にと申し出たのはアイナ・ルーラだった。
「あ、じゃあ真子ちゃんともダンス勝負して欲しいんだし~」
 わいわいと始まる宴会の中、なまはげさん達は首を傾げながらもそれに承諾を返した。

◆江戸の子供達
「……お爺ちゃん的には愛情なのかもですが、子供にはわかりませんよね」
 ようやく何とかなりそうな空気に水上 澄香が安堵したように溜息を吐く。
「ほら、こっちですよ。皆で一緒に怪獣を倒そう!」
 澄香の操る豆狸の機巧が、ぽんと人間の子供に変化した。
 泣きじゃくっていた子供達が驚きに目を見開き、そこを緑色の鳥機巧が戯れのように身を躍らせる。
「大丈夫、大丈夫。お爺ちゃんはもう追いかけてこないし、悪さする木は正義の皆がやっつけてくれるから」
 励ますように身を寄せる豆狸に、子供達が誘われるようにそちらへと目を向けた。
 まだ納得のいっていないなまはげが何人かいるようだったが、実際に泣き止んだ子供達を見れば流石に再度追いかけ回す事はしないようだった。
(少しは落ち着いたみたいでよかった……)
 なまはげの勢いは落ち着き、これで多少子供達も泣き止むだろうか。
 とは言え、脅威は去ったわけではない。泣き止ませるだけでなく、自分達の応援をして貰わなければいけない。
 混乱巻き起こるこの状況で、それは酷く困難な事だった。
「子供達の想いが重要なんて、やっぱりクリスマスなんですねぇ。ようし、頑張りますか!」
 綾城 姫莉が、泣きじゃくり逃げる子供の手を取り、安全なところへ誘導する。
「泣かないで、大丈夫。お兄さんやお姉さんたちが何とかするから」
 手が触れ合っているとそれだけで落ち着くものだ。
 大丈夫、大丈夫、と根気強く子供を励まし、笑顔を作る姫莉。
 けれど、逃げこそはしないものの、一度泣きだした子供を泣き止ませるのは至難であった。
 その時だった――。
「子供達よ、泣いているのか!? 確かにアレは怖いな!! だから私も泣くじょ!!!」
 颯爽と登場。――そして宣言の後、ばたーーん!と地面にひっくり返り手足をばたつかせるのは盛上森住 ブナだ。
「うああああ~~~っ、びええええええっ!!!!! 怖いよー、怖いよー!!!」
 じったんばったんばたばたばた。
 人間というのは不思議なもので、自分よりめちゃくちゃびびってる人がいると、自分はやけに冷静になってしまうものである。
「うわ、あれ……」
「お姉ちゃんおっきいのに……」
 呆然と立ち尽くす子供達。インパクトは与えられただろうか――とりあえず泣き止んだから結果OK!
「あっ! あそこにいるのはなまはげだ……、まずはこれを見て下さい!」
 天河 静水の作戦はこうだった。
 未だ子供を追いかけたそうにしているなまはげに声をかけ、びっくり箱で脅かします。
 驚かす→悪戯→悪い子!という事で。
「江戸で一番の悪い子は俺だ!」
 さあ捕まえてみろと言わんばかりに逃走する彼を、やはり追いかけるのが性に合うらしいなまはげ何人かが張り切って追いかけて行く。
「……ナイスです、ブナさん、静水さん」
 子供というのは泣き出せば厄介だが、一度落ち着かせる事が出来れば素直にこちらの話を聞いてくれる事が多い。
 空木 椋は、呆気にとられ素に戻った子供達に穏やかに微笑んで見せた。
「大丈夫、来世人が来ましたよ。悪い連中は、きっとすぐに倒しちゃうから。一緒に応援しようね」
 空を見上げた先には、果敢にツリーと戦う巨大な正義の味方達の姿。
 逃げる事に夢中で気付いていなかった子供達も、ぽつりぽつりと上空を見上げ始めた。
 不安で震える子供にはキャンディを。転んで怪我をした子供には癒しの真言を。椋の優しさに、子供達が次第に笑顔を見せ始める。
「子供達を励ます! それすなわち! アイドルの出番!」
「同感です。それじゃあ早速――」
 沖田 芽衣子茂呂亜亭 萌瑠、アイドルのスキルとヒーローショーの司会アルバイトの経験、ここで生かさねばいつ生かす。
「みんなー、もう大丈夫だよ。来世人のお兄さんやお姉さんたちが助けに来てくれたからねー!!」
 さながらここは遊園地のヒーローショーの会場の如く。
 萌瑠のよく通る声が響けば、子供達の目が彼女らへ向いた。
「皆が応援してくれないと、来世人は怪物に負けちゃうかもしれないんだ。みんな勇気を出して、来世人に声援を送ろう!!」
「ほらほら、一緒に!」
 芽衣子が泣いている子供の元へ行き、踊るように跳びはねる。楽しそうなそれにつられて泣き止んだところを見計らい、芽衣子は天女の羽衣で空へと舞い上がった。
 ヒーローヒロインと来れば定石は歌だ。得意分野のそれに、最高の笑顔を浮かべた芽衣子が、アップテンポの楽し気なリズムで歌い始める。
 誘われるように集まって来た子供達にお菓子を配る土方 萌田中 カナタ
 芽衣子の歌に続き、戦う巨大ヒーローを応援する歌を共に奏で、締め括りは即興のモミラの歌(合唱)だ。
「「モミラ~や、モミラ~」」
 ………………。
 アウ……ア、セーフ!!
 因みに何故モミラかというと、あの怪獣とモミの木をかけているようです。
(モミの木に宿るブサメンの怨念が少しでも浄化されるのを祈って……)
 とはカナタの談だ。
 ともあれ、覚えやすいフレーズに楽しくなったらしい子供達が、彼女らと一緒にぽつぽつと歌い始める姿に、萌瑠が頷く。
「それじゃあ一緒に来世人を応援するよ! なまはげさんたちにも負けない大きな声で、せーのー!」
「がんばれー!!」
「負けるな、らいせびとー!」
 子供達から次々に声援があがる。子供だけではない。大人も皆、戦う来世人達を見つめ、応援の言葉を放った。
 江戸の平和を託せるのは、最早彼らしかいないのだ――!

◆こちら引き続き来世人さん達です
「ツリーの供養ですか……」
 繰り広げられる怪獣合戦の中、見上げて呟いたのは藤枝 桜花だった。
 ドルイドと呼ばれる樹木信仰者が木に生贄を捧げるのを妨害するため、木を切り倒したという話を聞いた事がある。
 故に、斬り倒せば解決するのでは無いかと考えたが――何分相手は巨大ツリー。道具があれば切り倒す事も可能かもしれないが、そもそもあの様子では大人しく切り倒されてはくれないだろう。
「まあ、そもそも元の由来で化けたわけではなさそうですが」
 子供達の声援を受け、巨大化組達のバトルは更にヒートアップしている。
 ツリーの弱体化が子供達の憧れの類で起こると言うのなら、そろそろ良いだろうか――。
「行きましょう」
「ええ。……千絵さんはわたくしが必ず守ります。参りましょう」
 今が機と、前に出る升田 千絵代に続き、彼女の夫、遠野 絃瑞もツリーへ向かう。
(くりすますツリーは人の思いが宿る大事なもの。こんな騒ぎが起こっていては霜月祭開催が危ういわ。……クリスマスは本来人が人を思いやる大切なお祭り、夫に告白した大切な日だもの。――其を守らなきゃ)
 ふと、彼女はツリーの天辺、大きな星の飾りを見遣った。
 ベツレヘムの星を現すと言われるその星は、生まれた事を東方にいた賢者に知らせキリストの許へ導いた星と言われている。
 いわば、くりすますツリーの象徴と言えるものだ。
 もしかして、歪んだ想いは其処に導かれた弱点かも知れないと、千絵代は考える。
 神代の簑で一反木綿ごと姿を消し、一気に上まで飛び、星を目掛けて一気に薙刀を突く。
「モッ!!」
「効いた!?」
 星にびしりとヒビが入る。弱体化をしているからか、そこが弱点なのか――判断はつかなかったが。
 続いて第二撃を撃とうとした瞬間、モミの木の枝がしなり千絵代と一反木綿を叩き落とした。
「……くっ!」
「千絵さん!」
 落下する身体を、猿飛ノ術で加速した絃瑞が抱き止めことなきを得る事が出来た。
 けれど、先程まで手も足も出なかった巨大ツリーに、変化が起こっている事は確実だった。
「モミモミィモミィ」
「俺だってモミモミしたいんだよ! ……おっと、違った。とにかくぶった切ればいいんだろ?」
 待ってましたとばかりに太刀を抜き放つ吉弘 龍重が、好戦的に口端を上げる。
「巨大怪獣とか天下無双の相手として相応しいしな!」
 敵はあまりにも強大で、小さな自分の一撃など大した傷にはならぬだろう。
 けれど、だからこそ倒し甲斐があるというものだ。
「はっ!」
 撃ち出されたモミボックリを加速術で回避し、巨大ツリーの幹へ刃を叩き付ける。
 岩を叩いたかのような衝撃に手に痛む程の痺れが走り――龍重は笑みを深めた。
 気力体力尽きるまで、斬り合い、向き合うのみ。
 人々の想いが集まっているというのなら、発散させるのが一番良いだろうとも思う。
「男にゃ、負けられない意地があんだよ! ガキどもに見せなきゃなんねえだろ…誰が相手でも、立ち向かう姿勢ってヤツをな!」
 吼えるように言い放ち、剣戟を繰り返す彼の背後――被害を最小限に抑える位置取りを確認した桜花が、自らの刀に強化の魔法を施し、巨大剣を構えた。
「ねいさま頑張って下さい☆」
 藤枝 梅花が素戔嗚息吹迎えノ舞で吹雪を起こし、姉をサポートする。
 その姿に目線だけで礼の意を返し、桜花が巨大ツリーに向け駆け出す。背後の妹に、遅れるなと言わんばかりに。
「一気に押し切りますよ」
「はぁい!」
 二人の娘達の戦いを目にした藤枝 藤花は、一瞬だけ穏やかに目を細め、すぐにまたツリーへと視線を戻した。
「さて、では拙者達も行くとするでござる」
 襲いかかる枝を大太刀で振り払い、ミスト・カイザーが藤花へと声をかける。
 その姿は普段の忍び装束ではなく、ツリーになぞらえサンタクロースのものだった。
「来世が2月に差し掛かろうと、サンタはプレゼントを送り届ける」
「そうね……ミスト君を一人にはしておけないからね」
 ぽつりと洩らした言葉は小さすぎて、きっと相手には届いていないだろう。
 少々朱に染まった頬を隠すように顔を背け、藤花は自分も『プレゼント』の準備を始めた。
 遅めのくりすますプレゼントの正体は、特製の手投げ爆弾である。
 藤花がそれを投げる前にラム酒をかけ、更に延焼効果をあげられたら――というミストの作戦だった。
「清萌もお手伝いしますの、藤花様を護りますの! ……力量としては清萌はまだまだおよびませぬが……」
 醒刃 清萌も彼らに続き、機巧合身ノ伎で上空に上がった白鳳 桃花が、空からの情報を大声で伝えて報せる。
 目指すはモミの木――、こちらはモミの木の顔を狙う算段だった。
「ほんとに巨大な付喪神だな……。ミストサンタの道を拓く為に奮闘しますかねっと」
 村正 一刀が飛び交うモミボックリを払い、仲間らの道を拓く。
「なーんか厨二病に侵されてるっぽい木だけど、人格が男の子なら、私のお色気サービスで気が引けないかな?」
 空からの偵察にあたっていた希有亭 波新は、そもそも木に性別なんてあっただろうかと首を傾げる。

 一方で巨大組の方も、制限時間が迫り佳境にさしかかっていた。
「サナギマンは――イナズマンになるのです!」
 何と、脱衣衝動と戦っていたサナギマン、もとい蘭子さん。
 金平糖の力は切れていたものの、水着と仮面を着用し戦線に復帰しておりました。
 本人曰く、サナギからは無事に出れたようだ。
 その後、KKK製のプレゼントBoxでサンタの幻影を纏いつつ新たな金平糖を食べたものの、サンタ幻影は巨大幻影に呑まれてしまってなんだかもうなにがなんだか。でも、着衣しなおしてほんのり発光して巨大化してるのはとりあえず間違いない。
「お前はわしが残してしまった闇じゃ。わしが闇を打ち払う、其には皆の笑顔が必要じゃ」
 い、イナズマーーーン!!
 決め台詞を放ったイナズマンは、そのままバク天して火を吹いてブレイクダンスを踊り始める。
 物凄い光景だが、興奮した子供達からはすごいすごいと歓声があがっていた。
「モミ!」
「ガアアアアア」
 続いて登場したのは、杏花とマティルダのダブルブシラである。
 悪のモミの木を、正義のブシラが成敗する!
 これ、幻影だから良かったけど、ほんとにこのサイズだったら周辺は既に廃墟だったよね。
「まだまだ行くよ!」
 謎の助っ人グラマー天狗、こと白夜 夏岳が華麗な動きでモミを翻弄し、グレース・マガミが剣豪型機巧を巨大化し、ブシラのサポートにあたる。
 見た目が派手な巨大化組、幻影で攻撃を当てる作業は中々に神経を消耗する。
 各々に疲れの色が見え始めた頃、不意に来世人らの元に、ある声が飛び込んできた。
「皆、俺が前線のヒーロー達に皆の声を届ける! エールは希望に! 希望は力になる!」
 避難民に語り掛けるのは大狼 忍だった。
 渚の持つトランシーバーに、その声は確かに届いた。
「らいせびとぉー!」
「がんばれぇー!!」
 子供達の応援が響き渡り、傷付きぼろぼろになったヒーロー達が続々と立ち上がる。
 定石の展開だが、必要不可欠な展開だ。
 千絵代に譲って貰った金平糖で再度巨大化した透哉が、演出でぼろぼろになり汚れた頬を拭い、戦線に復帰する。
「ふ、……子供の応援とみんなの力合わせてピンチを乗り越え勝利する――王道だよな!」
 槍を構え、ツリーに向け走る。
「みんな、俺達に力を貸してくれ!!」
 凌駕の言葉に、子供達の声が一層大きくなった。
 声援を一身に受けた凌駕マンは、高く高くジャンプし、宙返りと共に必殺のキックを放つ――。
「オーバーライドストラァアアイク!!!!」
 透哉の、凌駕の一撃と共に、ツリーの顔面が爆発する。
 実際はミストと藤花の『プレゼント』が炸裂した結果なのだけれど、そこは子供達には黙っておいた方がいいだろう。
 狙っていた延焼効果はラム酒ではあまり効力が無かったようだったが、それでも派手な爆発は演出としては十分だった。
「モ、モミィイイイイイ!!!」
 雰囲気に飲まれたモミは、絶叫をあげその巨体をふらつかせた。
「今じゃ!」
 この瞬間なら攻撃が通じるだろうと、荒戸 美乃がチェーンソーで大木の幹を切り始める。
 モミは慌てて彼女を振り払おうとするものの、一斉に攻撃に転じた来世人らに阻まれ、叶わない。
 美乃が切りつけた場所に向けて、毒島 右京がありったけの火器を集中砲火し、鏑木 奈々薬師寺 勢司がそれに続いた。
 見事な一点集中に、連携に、モミの幹がみしりと音を立てる。
「!!! たーおれーるぞーーー!! 皆、避難せよ!」
 美乃の声と共に、ゆっくりと巨木が傾いていく。
「よし、ここでもっかい言っとこう!!」
 ずいっと前に出た渚に続き、子供達が大きく口を開いた。

「俺が、俺達が!来世人だーーーーーーーーーーッ!!!」

「ふう~‥‥今夜は悪夢じゃなくて、いい夢が見れそうですね‥‥」
 アステはへなへなと膝をつく。
 かくして、江戸に訪れた危機はまぬがれた。
 子供達は、今日この日の光景を決して忘れないだろう。
 そして、宿にしていた木が倒れたからか、あれ程いたキジムナーらもいつの間にか姿を消していた。
 けれど、燃えた家屋や怪我人が無かった事になる訳ではないのだ。
「消えたキジムナーはいいキジムナーだ」
 ミアはそんなことを言いながら、がれきの処理を手伝っている。
「……片付けも終わったらさ、このツリーもちゃんと供養してやろうぜ」
 香の言葉に、あきほも賛成の声をあげる。
「やっぱり、粗末にされて悲しかったからこんな風に暴れちゃったんだろうしね」
「あとは……もうこんなことが起こらないよう、ツリーをお焚き上げするべきでしょうか」
 椋がそう提案する。しかし、澄香は思案すると。
「‥‥思うんですが、使われなくなって捨てられたから、こんなふうになったのだとしたら。使ってあげることが、供養になるんじゃないかと」
「うん、一理ありますね」
 衛は澄香に賛同する。
「結局、必要とされるのが一番大事なのではないでしょうか。我々来世人も、お互いがお互いを補佐しあってなりたっていますし」
「なるほど、いいこと言うのです」
 杏花はひどく感心したふうだ。とんがった親族が多いせいだろうか?
 何か、この木が満足する供養方法はないだろうかと話し合う来世人らの中で、ふと彩霞が提案する。
「そうじゃ、先日頼んだ職人たちに、このツリーの木材で何か作って貰えないじゃろうか」
「何か……ふむ」
 美乃は、基本的に賛成を示したが‥‥このメッチャ巨大な木材で、何が生まれるのかは、ちょっと想像がつかない様子。
「その通り。まさにそれが御仏の心にかなう選択であろう」
 頼伝がブツブツ念仏唱えながら同調したので、グレンが「知っているのか頼伝!?」と叫んだけど、知ってないです、たぶん。
「手裏剣‥‥は木では無理でござろうな」
「刀もな。うーん、うーん」
 ミストと龍重も首をかしげる。
「何なら子供達が好みそうな玩具にでも加工して貰ってはいかがでしょう」
 カミラの提案には、藤花も「ありかもね」と返すのだが。
「というか、この人騒がせなツリーの残骸を運び出すのが大仕事ですよ、いやはやまったく」
 萌瑠が笑顔でそう言うと、ちょうど、子供達が集まってきた。
「らいせびとさ~ん!」
 そう、彼らにとり、来世人はヒーローなのだ。いまだヒーローの名残りが残るグレトラマンや月の巫女戦士さんは、子供達に大人気で、本人たちは戦いを終えて我に返ったのか、恥ずかしそうに目線を泳がせていた。
「おねえさん、びっぐごんすけ触らせてぇ」
「おお、おぬし見る目があるの! じゃあ一緒にやるぞえ! しーばーわんだふる!」
「わんだふるー!」
 早くも子供達と打ち解けたヤームルは、ゴンスケを抱いて恒例のわんだふるを披露していた。
「もうビッグじゃないですけど、河童もどうぞ」
 沙織の河童機巧も、子供達がベッタベタいじり倒す。
「ああっ、このキジムンはんは悪いキジムンじゃないんよ!」
 海里はペットをかばう。が、子供らはおそるおそる手を伸ばすと、どうやら気に入ってもふってくれるようで。
「やれやれ。見なよ、子供らを。楽しそうに目をキラキラと輝かせる子供を見れば、自然と戦闘の疲れも癒えてくるってもんだよねえ」
 春子は大きくため息をつきつつも、いまや心身の疲労を感じてはいない。
「とってもかっこよかった!」
「ありがとう、すごかったよ!」
 興奮気味に話しかけて来る子供達に向け、工助は頼もしい笑顔を返し、その頭を撫でた。
「だって俺らは、この世界のヒーローだかっな!」
「そして、この世界の未来のヒーローは‥‥きみたちやね」
 清十郎も、子供らの頭をなでる。団次郎も、衣装のせいかやたら子供になつかれており、がははがははとなでまくっている。
「そういやなまはげさん達もどっかいっちゃったね?」
 えあ子が言うとおり。いつの間にか、なまはげも帰ってしまったようだ。
「はあ、怒涛の一日でしたね‥‥でも、これでやっと、みんなが笑顔になれそうです」
 姫莉は心底、安堵した表情で空を見上げた。そう、江戸の危機は回避され、子供達は笑顔を取り戻し、いや倍化させたのだ――あとは、この平和が続くのを、来世人は祈るだけである。あるいは、陰に陽に、命がけで守り続けるだけである。



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参加者

a.大文字渚ァ!ここが男の魅せ所よォ!
大文字渚(ka00052)
Lv149 ♂ 19歳 武僧 来世 婆娑羅
サポート
g.ここは一つ、アイドルとして歌やアクションで子供達を元気づけるわよ!
沖田芽衣子(ka00120)
Lv199 ♀ 22歳 武忍 来世 大衆
a.いけ大空の覇者スーパーホー君!
マティルダ・モロアッチ(ka00124)
Lv192 ♀ 16歳 忍傀 来世 質素
f.沓ノ屋に式神で確認して貰いつつ、土地勘で広い場所捜して誘導すっかな、と
平口工助(ka00157)
Lv307 ♂ 22歳 武僧 来世 婆娑羅
サポート
b.あいあむ、あ、もみの木、あいはぶ、あ、丸太…ぬん!丸太もみの木!(踊)
白羽瀬倫太郎(ka00283)
Lv171 ♂ 19歳 武僧 来世 傾奇
サポート
c.強敵とか上等じゃねえか!
吉弘龍重(ka00291)
Lv155 ♂ 17歳 武忍 来世 大衆
g.来世人のお兄さん・お姉さん、頑張って~(子供に混じって応援中
空木椋(ka00358)
Lv188 ♂ 20歳 傀僧 来世 大衆
サポート
g.機巧で少しは子供たちを励ませたら…と。(提出済み)
水上澄香(ka00399)
Lv145 ♀ 17歳 陰傀 来世 異彩
a.子供ら楽しませる、ハデで王道ないい勝負にしてぇな!(提出済み)
鈴城透哉(ka00401)
Lv150 ♂ 15歳 武僧 来世 傾奇
サポート
b.ホーホーホー。ワタクシには隙しかないですわね(モスラのつもり)
高杉蘭子(ka00512)
Lv387 ♀ 20歳 武神 来世 傾奇
サポート
e.壺中天道術で大和人がいない場所を結界に取り込んで来世人で戦いましょう。
五百田衛(ka00535)
Lv228 ♂ 20歳 神陰 来世 異彩
a.一斉に巨大にするとアレなので、少し時間をずらして大きくするのです。
藤枝杏花(ka00565)
Lv159 ♀ 15歳 傀僧 来世 異彩
サポート
c.とりあえず斬り倒せば万事解決しませんかね
藤枝桜花(ka00569)
Lv228 ♀ 23歳 武忍 来世 大衆
サポート
f.主に火の対処を。後は少しは怪我した人診られたらと思うよ(提出済み)
潤賀清十郎(ka00609)
Lv227 ♂ 27歳 神忍 来世 異彩
サポート
a.せっかくだから、派手にやらせてもらうぜ!
莱堂凌駕(ka00613)
Lv254 ♂ 17歳 忍僧 来世 大衆
サポート
c.よし、ツリーの念を昇華するため、プレゼントを送り届けると致そう。
ミスト・カイザー(ka00645)
Lv201 ♂ 24歳 武忍 来世 質素
サポート
e.ヒャッハー、逃げる奴はキムジナーだ、逃げない奴もキムジナーだ!ってね☆
ミア・カイザー(ka00679)
Lv173 ♀ 24歳 陰忍 来世 異彩
サポート
d.だんじろちゃん賛成ー♪真子ちゃんも、ダメなら実力行使なんだしぃ♪
城田真子(ka00801)
Lv168 ♀ 21歳 神陰 来世 麗人
c.法力が弱まったら一気に行くわ
升田千絵代(ka00869)
Lv177 ♀ 25歳 武陰 来世 異彩
サポート
a.さあ行くのじゃ!ビッグゴンスケー!
ヤームル・アイマーヴィ(ka00918)
Lv205 ♀ 15歳 忍傀 来世 異彩
d.ナマハゲさんを説得するけど、最悪拳で語るよ
越中団次郎(ka01138)
Lv287 ♂ 32歳 武僧 来世 婆娑羅
サポート
f.延焼を食い止めるのだよー
藤あきほ(ka01228)
Lv276 ♀ 20歳 陰僧 来世 異彩
d.dとgの間くらいかなー。悪気がないなら仲良くできたらなって思うし☆彡
霧ヶ峰えあ子(ka01260)
Lv258 ♀ 16歳 神僧 来世 麗人
c.ウチは下からじゃ。
荒戸美乃(ka01301)
Lv121 ♀ 25歳 忍僧 来世 質素
サポート
e.これより青キムジナーの大掃除を開始します。
カミラ・ナンゴウ(ka01313)
Lv147 ♀ 23歳 忍僧 来世 大衆
c.ミスト君に付き添って一緒に「プレゼント」を届けるわね。
藤枝藤花(ka01346)
Lv175 ♀ 40歳 武僧 来世 大衆
サポート
g.良い子の皆で、正義の味方を応援しよー!!(ショーの司会のお姉さん風に)
茂呂亜亭萌瑠(ka01356)
Lv141 ♀ 23歳 神傀 来世 麗人
サポート
a.巨大な河童で相撲をとります。
富島沙織(ka01381)
Lv183 ♀ 25歳 陰傀 来世 異彩
f.怪我した人はウチに任せて!応急手当ならお手のもんや!
蓑下海里(ka01493)
Lv202 ♀ 18歳 忍僧 来世 質素
a.月の力でお仕置きです!
近藤彬(ka01498)
Lv259 ♀ 19歳 武神 来世 婆娑羅
e.壺宙天道術で魔法を封じる。魔法メインの仲間には申し訳ないが延焼防げるよ
池袋春子(ka01511)
Lv239 ♀ 34歳 神陰 来世 麗人
e.これは悪い夢…目を覚ましたら、ママが朝食の用意をしてる筈…フ、フフフフ
アステ・カイザー(ka01612)
Lv152 ♀ 16歳 神陰 来世 麗人
サポート
c.ツリーの法力を少しでも削れないか試す
渋川香(ka01617)
Lv250 ♀ 25歳 忍流 来世 質素
サポート
e.目標火炎キジムナー、狙点固定、ヘルファイア対地ミサイル発射!(矢です)
小鳥遊彩霞(ka01619)
Lv167 ♀ 25歳 武流 来世 異彩
d.なまはげが来たお陰で、鬼や他の化身は近寄れぬ筈。ここは一献いくかの。
富栄弩院頼伝(ka01639)
Lv187 ♂ 36歳 僧流 来世 大衆
サポート
a.今こそ府中の王者(自称)の力を見せる時!! デュワッ!!
グレン・ギーガー(ka01653)
Lv199 ♂ 35歳 忍流 来世 異彩
z.よろしくお願いします。
ト・リモチ(ka01687)
Lv138 ♂ 50歳 傀流 来世 異彩
g.子供達の誘導や励ましを頑張ってみましょうか。
綾城姫莉(ka01690)
Lv109 ♀ 26歳 武僧 来世 異彩