【SH14】薩摩はろうぃん

担当 黒鳥
出発2017/10/15
タイプ ショート C(Lv無制限) 連動
結果 成功
MVP 藤あきほ(ka01228)
準MVP 藤枝 桜花(ka00569)
潤賀 清十郎(ka00609)





オープニング

◆いざ薩摩へ
 寛永17年のはろうぃん祭、その開幕とも言える前半部をイイ感じに盛り上げ。
 ギルド員の皆々が、さらに祭りをイイモノにすべく奔走を続ける頃。
「山王祭の時‥‥お芋を届けてくれたお礼に、楽しいお祭りをプレゼントしましょう!」
 立花 流々子ら、数名のギルド員も今。来世人仲間や各方面からの要望をもとに、朝も早くから薩摩国へと訪れているようで。
「おお、立派なもんじゃのう!」

登場キャラ

リプレイ

◆祭ノ朝
 そんなわけで、薩摩国は‥‥鶴丸城の一画にて。
「お芋の魔女、すいーと茶倉参上! はろうぃんのお菓子は私にお任せだよっ!」
 ひとまず、セクシー魔女衣装一式を身に纏い。
 どこかヤケクソ気味に、菓子作り前の口上を述べた梧桐 茶倉が。
(‥‥これ結構露出度高くねぇ? しかも何だよ、この口上‥‥!)
 胸元開きのミニワンピなど、自身の見た目や発言をもって。しばしの赤面を続ける、その隣側では。
「アッキーも魔法使い、せくしーな魔女なのだよー」
 同等の衣装一式、それを纏った藤 あきほはというと――逆にノリノリで、魔女っぽく立ち振る舞い。
「悪い霊が妖怪と勘違いして、とり憑かなくするために‥‥子どもたちは仮装をしないといけないのだ」
 集まった子どもらへ。
 己が知る範囲での、はろうぃん説明を述べつつ。
「そういうわけだから、僕たちと一緒に衣装を作るのだよー」
「「はーい」」
 優しいお姉さん、もとい魔法使いの一人として。彼女も衣装を作るべく、ともに大部屋への移動を始め。
「薩摩の皆、楽しんでくれるといいわね!」
 さらに、その姿を見送る立花 流々子や。
「楽しんで貰えると嬉しいですよね~」
 彼女に応えながら、自らもカボチャを用い‥‥いわゆる南瓜ランタンを作ると述べる空木 椋
 そうした仲間たちの言葉に頷いてか。
「たくさんの子らが期待しとう祭りなんや。最後まで笑顔で終えたいものやね」
 潤賀 清十郎も気合を入れるとともに、お供の柴忍犬『まめ』を呼び寄せ。
「それでも、たくさん居れば喧嘩や怪我は付き物やし。むずかる子はなだめよう思うから‥‥その時は、まめも手伝ったってね」
「わふっ!」
 その思いを口にしたところで。
「では、薩摩の芋を使ったカップケーキを――」
 持参のふくらし粉などを手に、藤枝 桜花も作る場所は違えど。同じように城の調理場へ足を運び。
「おねーちゃんも、いこう?」
「ん、ああ‥‥そうだね」
 加えて。子どもに手を引かれ、すいーと茶倉もハッと我に返ったが――顔を赤くしたまま。
 芋の魔女として、菓子作りへ向かったあと。
「裁縫の腕も上げてかなあかんしな! ええ練習やと思って、今日は働かせてもらうで!」
 作るモノはもちろん。
 働く覚悟が決まったのか、三ツ橋 春椛も気合を入れたのと同時に動き出し。
「‥‥祭りの出来上がりが楽しみだな」
 あとから、ひと通りの様子を眺め終えた由良 悠頼も祭り全体への期待をもって続き。
「「!!」」
 改めて、皆は各々。はろうぃん祭の準備へ取り掛かった。

 と、皆がモノ作りへ向かい。
「小さな子は‥‥そうやね。僕らと一緒に遊ぼか」
 残った童らを相手に、清十郎が。
 上級の人遁ノ術でもって。子どもたちを含め、いろんな人物の姿へ変わり。
「はしゃぎ過ぎてはぐれたら、知らぬ間に入れ替わられてしまうかもしれんよ?」
「「こわーい」」
 楽しませつつも、少しだけ釘を刺すことで。
 気を付けて遊ぶようにと、軽く注意を促すなか。
「用意するお菓子や食べ物ですが、多めに配ったほうがいいと思うんです!」
 先ほどから。考えを巡らせていた御前 萌茄が、ひとつの答えに至ったらしく。
「雄藩薩摩の島津様なら‥‥どーんと用意できますよね!」
 褒め殺しのもと、島津 光久へ。薩摩藩からの食糧放出を願い。
「好きなだけ持っていくとよか!」
 その訴えも快く、光久が受け入れたのち。
「さすが、島津様!」
 嬉しげに手を叩いた萌茄は、さらに褒め殺すとともに。
 それらを届けるさいは率先し、手伝うとの約束を交わした。

◆祭ノ昼
 程なくし、城の調理場にて。
「ふくらし粉、菓子用の小麦粉。それらに黒糖と鶏卵、豆乳を加え――」
 優れた調理技術や料理人セットなどを駆使し、カップケーキ作りへ取り掛かる桜花が。
 先ほどの持参品と、薩摩藩用意の食材を混ぜ合わせながらも。
「あとで潰した芋や菜種油を加えるとして、容器は‥‥湯呑み茶碗でいいか」
 菓子を入れる器もまた、いくつか用意してもらったものを選び。
「どうなるんだろう?」
 それを、子どもたちが不思議そうに見つめる傍ら。
「‥‥芋餡を使った団子はできそうだけど、寒天を使った芋羊羹は無理みたいだね」
 同じように、茶倉は薩摩の芋を用いた芋団子の他。
 練羊羹を作ろうと考えたものの。菓子に使う寒天が、寛永17年に入手不可ということで――断念。
「ひとまず、団子用の芋餡を作ろうかな」
 ないものは仕方ないと、彼女が‥‥桜花ともども。
 皮を剥いた芋、小振りの何本かを茹で。井戸水をもって冷やしたのち。
「おてつだいするー!」
 子どもたちを交え、芋をペースト状に潰していく頃。

 大部屋のほうでも。
 子どもたちの採寸を終えたあと。
「黒と紫の布、その中表に合わせ‥‥周囲を縫い。縫い合わせた布を裏返し、返し口を閉じるのだ」
 藩用意の黒布・紫布を、あきほが受け取り。
 持参のソーイングセット、優れた家事技術をもって。魔女・魔法使いの衣装制作へ取り掛かり始め。
「紫のが上側へくるように横長へ置き、上部を適度に折って縫う‥‥これで衣装完成なのだよー」
 おおよその衣装完成図が頭に浮かんだのか、それを実際に形作っていくなかで。
「細切れの布を、ちぎり絵感覚で。大きめの布にぺたぺたと――」
 悠頼も。とりあえずは持ち前の工作技術や細工工具セットを駆使し、可愛い衣装と南瓜飾りの制作へ取り組み。
「色とりどりで楽しいほうがいいよな‥‥ああ、加工を終えた布はマントや帽子にしようか」
 まずは寄って来た子たちと一緒に、笑い合いながらの衣装作りを目指すと。
「南瓜の目は花や星の形など、ポップな感じに――」
 椋も子どもらを前に、薩摩藩から借りた筆の一式を手にし。
 お手本として、カボチャのひとつへ絵を描き。
「おはなー!」
「おさかな描くー!」
 それにならい、子どもらが各々。好きなようにカボチャへ絵を描く間。
「お菓子とか、料理を貰うのに必要ですし‥‥これで」
 細工工具セットを取り出した椋は、手頃な大きさのカボチャを横からふたつへ割り。
 縁(ふち)を波型にしたような、手製の皿を人数分。テキパキと準備し始めたようで。
「こっちもランタン作るけど‥‥先に衣装から作ってくで」
 同じく。春椛もまた細工工具セットのハサミ、それと針・糸を用い。
 受け取った白い布へ。目や口っぽく切り取った黒い布を――何とか縫い付け、前が見えるよう覗き穴を作るとともに。
「兄ちゃん特製のシーツおばけやで~」
 簡素ながらも味のある、西洋お化けを模したものを作り上げたところ。
「へんなのー」
 どこか愛嬌のある姿に、子どもたちはキャッキャッと喜び。
「アッキ―も負けてられないのだ」
 そんな様子を見て‥‥制作意欲に火が点いたのか、あきほもすかさず
 効果上昇術を併用の仙級式神道術、その成就によって自分の特徴を持った式神。それを五体ほど生み出し。
「「‥‥!!!」」
 衣装作りを手伝わせることで、量産体制を整えつつ。
「がおー」
 庭先から見守り中のお供、赤兜ノ子『アイアイ』へも。
「魔法使いマントも作ってあげるから、良い子にして待っているのだよー」
 衣装を作ると、彼女は述べ。
 祭りの衣装、その子ども用・アイアイ用のを。式神五体と一緒に作り出していった。

◆祭ノ夕
 そののち。城の広場にて。
「ほら、まめやお姉さんも来てくれたよ」
 転んだ子へ。駆け寄った清十郎が声を掛け。
「わんっ」
「もう大丈夫よ、泣かないで――」
 まめや流々子と一緒になだめ、癒しながらも。
「お菓子配りいく時。少し出し惜しみして、悪戯受けたって欲しいて言付け頼んでもええかな? せっかくのハロウィン、菓子だけでは勿体ないからね」
 ちょっとしたサプライズを考え、提案したのに頷き。
「子どもの笑顔を見るほうが、大人たちも嬉しいだろうし。伝えておきますね」
 自分にお任せと、萌茄が義理人情暑くも手を挙げたところで。
「手の込んだ菓子も作ってみたいけど‥‥このくらいが限界かな」
 菓子作りが完成に近付いたのか、調理場のほうでは。
 己の技量などを考え、芋餡を包んだ団子‥‥その一種類へ絞った茶倉が。形は不揃いながらも菓子作りを終えたらしく。
「そろそろ、ケーキが出来上がりますよ」
 同じ一画でも。桜花がまたも薩摩藩から、せいろ(蒸し器)を借りつつ。
 子どもらの作った芋ペースト、それを加えたカップケーキ生地入りの湯呑み数個を蒸し上げ。
「仕上げに黒蜜を――」
 取り出した菓子の上へ。
 黒糖を煮詰めたもの、そのソースを回しかけ。目的の菓子を予定通りに完成させると。
「どっちも、おいしそうー♪」
 お待ちかねの菓子完成に沸く、子どもらの歓声やら。甘い匂いは大部屋のほうへも届き。
(お、いい匂いがしてきたな‥‥)
 時同じくして。隠れ甘党ゆえ、声には出さないが悠頼も。少し頬を緩ませ。
 出来るだけ工程を短くし、作り上げた布製のマント・帽子を傍らに。
「南瓜マスコットは‥‥杖の先へ付けるか」
 もう一種類、小振りのカボチャを選び。藩用意の木杖へ取り付けた小道具を完成させたようで。
「お菓子くれない時は悪戯するけど、貰ったら掃除するのだよー」
 あきほも同様に、人数分の衣装作りを終えてか。
 お祭り最中の注意をひと足早く、ソワソワし出した子どもら全員へ伝えた。

 ――続いて。
「‥‥絵に沿って、南瓜をくり抜き。ランタンを仕上げましょう」
 工具セットの小型ナイフを用い、またも手本を示しながら。
 怪我しないようにとの指導を行なう、椋の見守りがもと。
「ここを、こうやって‥‥」
「慎重に‥‥」
 年長の子を中心にした南瓜ランタン作りも、仕上げの段階へと突入し。
「ええかー! 兄ちゃんの真似して、呪文を唱えるんや」
 少し前に、木蝋(もくろう)入りの南瓜ランタンを作り終えた春椛もまた。
 残りの子どもらを前に、ねだるさいの言葉を教えると述べ。
「トリックオアトリート! この呪文を言うとな、お菓子が貰えんねん」
 悪戯か、菓子か――を意味する、その呪文を聞き。
「「と‥‥とり?」」
 お菓子をもらうと一生懸命、子どもらが声を揃え始めてから。
 数十分が経過した‥‥そんな、お昼頃。
「もし、祭りを邪魔する輩が居たなら。手足を極たり、投げ飛ばしたり――」
「「‥‥」」
 萌茄が何やら、物騒な発言を口にしつつも。
 数名の薩摩武士と一緒に、来世人製の菓子や藩放出の食べ物を乗せた大八車。それを町へ運んでいく姿を見送ったのち。
「子どもらの髪や顔整え、違う自分にしてあげようか」
 理美容技術と理美容セットをもって、清十郎が率先し。子どもらの身なりを整え。
「妖精っぽくていいじゃないか」
 そうした彼や皆に続く形で、悠頼も着替えなどを手伝い。
 自分たちの制作物を身に着けた子どもら、その化身衣装姿への感想を述べると。
「えへへ♪ たのしみー」
 それに伴って。魔法使いや魔女、お化けなど。
 可愛らしく扮装した子たちの準備は完了し。あとは夕刻を待ち、町へ繰り出すのみとなった。
 ‥‥。
 そして、夕暮れ時。
「食べ物を届け終わりました――」
 不届きな輩は見付からなかったものの、己の役割・頼まれごとはキチンとこなしたという萌茄が。
 鶴丸城へ舞い戻ったことで、薩摩のはろうぃん祭は本格的に始まり。
「しゅつじーん!」
 各々の子がカボチャのランタン、もしくは皿や杖を携え。城を背に歩き出す‥‥その最後尾から。
「がお♪」
 マントを纏ったアイアイと、あきほを筆頭に。
「いよいよですね~」
 骸骨の全身タイツなど。
 皆と同じく、祭り用の衣装へ着替えた椋や。
(もしもに備え、これを‥‥)
 提灯とともに応急セットを携行する、悠頼らへ続き。
「楽しめるのが一番ですが‥‥子どもらに危険が及ばないよう気を付けないと」
 周囲に目を光らせる、桜花――それぞれ。各来世人の皆が歩き出し。
「「とりくおあとりいと!」」
 町へ到着後。
 子どもたちが例の呪文をもって。出会う人々に黒蜜の芋カップケーキ・芋団子といった、手作り菓子をねだり。
「あまーい♪」
 それらをもらった子が皆。今日一番の笑顔を見せるなか。
 出し惜しみしてとの、言付けをもった大人たちは悪戯を選び。
「菓子をくれへんかったら‥‥こうや!」
「――ん!? 変な声に!??」
 ここは出番と、春椛が変声ガスの一缶。それの正しい使い方を教え。
 ヘリウムガスを吸ってもらうことで、悪戯の手本を示し。
「皆、笑顔で何よりだ」
 その笑い声の絶えない様子を見てか。ほほえんだ悠頼に加えて。
(帰ったら。この時代のようかんを作れるよう、料理の腕を鍛えるかな)
 次こそはと誓った茶倉らも、今宵の祭りを楽しみ。
「約束通り、楽しんだあとは‥‥お掃除するのだよー」
 喜びに満ちた、はろうぃん祭の終わりぎわ。
 人数分の箒を用意してもらった‥‥あきほが、それらを子どもらへ手渡し。
「お掃除、よく頑張ったのだ!」
 最後には、ご褒美として。
 はろうぃん魔女の箒からクッキーを生成し、同じように配るも。それは苦く、子どもたちは甘い菓子を今一度求めた。

 こうして。はろうぃん祭は、賑やかしく解散を迎え。
「ありがとう、次の年もこうやって楽しい祭りができるとええね」
 今回、立ち寄った家の主人や薩摩武士らへ。
 清十郎は労いの気持ちを込め、仲間と高級1角樽の日本酒を振る舞い。
 その盛り上がりは、子どもらが帰ったあとも続いたという。



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参加者

a.子供達に絵を描いてもらった南瓜を、くり抜いてランタンにしようかなと
空木椋(ka00358)
Lv186 ♂ 20歳 傀僧 来世 大衆
b.大量生産時のベーキングパウダーは正義です
藤枝桜花(ka00569)
Lv227 ♀ 23歳 武忍 来世 大衆
c.子供らの相手をしようと思うよ。
潤賀清十郎(ka00609)
Lv226 ♂ 27歳 神忍 来世 異彩
c.いろいろ思いつくお手伝いしますね
御前萌茄(ka00753)
Lv136 ♀ 21歳 神忍 来世 質素
a.南瓜飾りや、あと衣装も何か作るかな。
由良悠頼(ka00943)
Lv156 ♂ 17歳 陰忍 来世 大衆
a.魔女や魔法使いの衣装をつくるのだよー
藤あきほ(ka01228)
Lv275 ♀ 20歳 陰僧 来世 異彩
a.裁縫の腕も上げてかならんしな!衣装もドーンと作ったるで!
三ツ橋春椛(ka01473)
Lv168 ♂ 18歳 忍僧 来世 大衆
b.子供達と一緒に薩摩の極上の芋を使った極上のお菓子を作ってみせるよ。
梧桐茶倉(ka01729)
Lv113 ♀ 19歳 神忍 来世 大衆
 持ってきたカボチャは仮面によさそうね‥‥!
立花流々子(kz00022)
♀ 22歳 武陰 来世人