【開発】女神さまとお鍋

担当 もこな
出発2017/11/20
タイプ ショート C(Lv無制限) 神代
結果 大成功
MVP 真神河絶斗(ka01644)
準MVP 根子 ナラ(ka01549)
暦 紗月(ka01738)





オープニング

◆タタラの女神さま
 寛永17年の神在月。
 新たな装備・道具を求めて各地を彷徨う来世人たち。
 それを作り出してくれる職人を求める傍ら、思い出したのは神代のお方の力。
 そして訪れたのぼり湯で。
 今か今かと、お呼びを待つ来世人たち。

登場キャラ

リプレイ


「女嫌いって、珍っしっよな。初めっからそう言われっと気になっけど、それを逆手にとってもいっよな」
 『女性が嫌い』だという金屋子について、平口 工助がそう言うと、藤枝 桜花が頷いた。
「神だからとて、言いようもあろうかと思いますが、私たちと関わりたくないと言うなら、そのような鍋を提供すれば良いだけのこと」
「お。桜花にはもう考えがあるみてっだな」
「そうですね。ここはずばり、女神様には黙っていていただこうかと」
「へえ。そんなことできんのか」
「あの食材を使えば、恐らく……」

 根子 ナラは襷掛けして気合を入れる。
「金屋子さまにうどん打ちのパフォーマンスをお見せ致します!」
 小麦粉に水を足しながら、よーくこねこね。
「良かったら、真琴さまもご一緒に」
「そ、そうですか? では、お手伝いしまーす」
 真琴も襷を掛けて、こねこね開始。
「しっかりしっかり。美味しくなーれってこねるのですよ!」
「はい。分かりました!」
「真琴がんばれ! ナラも美味しいの期待してるっぜ!」
 工助の声援を受けながら、こねこねこねこね……。
 と思ったら。
「真琴様。気合が足りませんよ。全ての母たちから受け継がれてきた血と涙と、その誇りを込めて打つのです! キエエエエーーーー!」
 生地に向かって正拳突きを繰り出すナラ。
「ええ!? そんな感じなんですか? キ、キェー……」
「気合が足りませんよ。真琴様。キエエエエーーーー! です」
「キ、キエエエ」
「もっと! ドーンとぶつけて!」
「キエーー!」
「良くなってきましたよ!」
 
 大きな魚を前に包丁を構えるのは、真神河 絶斗
 旬のブリを使った、ブリしゃぶを振る舞うつもりだった。
「料理の特訓の成果をお見せする時ですね」
 丁寧に捌き、新鮮な刺身を大皿に盛っていく。
「すげ、凝ってんな! 刺身でも食べったくなっな!」
「なるほど。では、こちらの鯛と一緒に刺身の盛り合わせもお出ししましょう」
 工助と盛り上がり、絶斗は鯛のお刺身も皿に盛り。
「いかがでしょう?」
「美味っそ。俺は料理できねっから食べるだけっだけどな」
「美味しく召し上がってくださる方がいませんと、料理しても張り合いがございませんからね。工助さまも、たくさん召し上がってくださいませ」
 金屋子の鉄鍋に出汁を入れ、あとは仕上げるだけ。
「と、つけだれもお作りしないといけませんね。ポン酢はないので……」
 酢と醤油を混ぜ合わせ、酢橘で味を調節。
「いかがですか?」
「ん、ちょうどいっな!」
 ぐつぐつぐつぐつ。
 鍋からはお出汁の良い匂いが漂ってくる。

 小冷 煌尚は来世の食材を持って来ていた。
「お鍋を作るなら、これらの食材を使ってくれ」
 チーズにお蕎麦。
「カルボナーラっぽく、チーズ蕎麦とか美味いと思うぞ」
「初めての味だっな!」
 すべてはできてからのお楽しみと言ったところだろうか。
「それから……これを差し上げよう」
 言って、煌尚が金屋子に差し出したのは、圧力鍋。
「その鍋はなんじゃ?」
「圧力鍋という来世の鍋だ。構造を研究してみたらどうかと思ってな」
「珍しいものじゃな。普通の鍋とどう違うのじゃ?」
「きっちり蓋を締めて……」
 ひとしきり圧力鍋の仕組みで話が盛り上がる、金屋子と煌尚だった。

 暦 紗月は季節のアンコウ鍋。
「来世ではアンコウ鍋のお祭りもあったりしたがのう」
 蕗人ノ誓を成就して数分後、望んだアンコウや野菜などが届けられた。
 上級の英霊占術を成就して、英霊の力を借りつつ吊るしたアンコウを手早く捌いた。
「女性が嫌いじゃろうと、美味しいものに文句はつけまいて」
 新鮮な野菜にしみたアンコウの出汁。
 想像するだけでお腹が空いて来る。
「他の鍋も良い匂いをさせ始めたのう」
 
 さて……と、お鍋が仕上がるまでの間、紗月はお酒でおもてなしすることに。
 くるくると回り始めたボトルに、金屋子が目を見張る。
「ほう……、これが来世の技というものかい?」
 女嫌いを公言する金屋子も、紗月がボトルやグラスを自由自在に操る技に興味津々。
「見事じゃないか。もっと見せておくれ」
 神代の指輪で凍らせた氷と、成就した蕗人ノ誓で届けられたカボスの汁で。
 できあがったジントニックを女神の前に。
「お酒は飲めるじゃろうか?」
「好きに決まっておる」
「少々強い酒じゃがの。神様なら大丈夫じゃろう」
 
「お、酒なっら、俺も持って来た」
 工助がリンゴ酒やウィスキーの瓶を取り出した。
 そして始まった酒盛り。
 金屋子は相当強いのか、まるで水でも飲むように次々グラスを開けていく。
「良い飲みっぷりじゃのう。作り甲斐があるな」
 紗月は引き続きフレアバーテンディングで盛り上げた。


「今度は足でふみふみです!」
「ふ、ふみふみー」
 一度寝かせたうどん生地を足で踏む。
 ナラに習って、真琴も一生懸命足を動かすが。
「これ、けっこうきついですね。ナラさん、足攣りませんか?」
「まだまだです。もっと踏んでくだーい」
「う、うどん作りって、鍛錬よりきついかもー」
 
 そこへ。
「さて、そろそろ鍋もいい感じになったので召し上がってもらいましょうか」
 絶斗を先頭に、男性陣によって運ばれてきた、旬の食材をふんだんに使ったお鍋の数々。
 自分と部下たちが作った鉄鍋の中で魚や蟹が踊っている光景に、金屋子はごくりと唾を飲み込んだ。

「それで? ここにおなごの作った鍋はあるのかい?」
 問われ、顔を見合わせる来世人たち。
 「いいえ」と答えてしまうのは簡単だが、そんなウソ、すぐにばれてしまう。
 桜花がつと膝を進め。
「この蟹鍋を私が。こちらのアンコウ鍋は紗月さんが作りました」
「ほう……」
「私どものお鍋はお気に召さないかも知れませんが、嫌い嫌いも好きの内という言葉もございます。ここはひとつ、忌避される所にも思い切って飛び込んでみられては? そのような優しさを見せられた方が異性受けも良いかと……。いえ、これは個人の感想で効果には個人差がありますけど……」
「美味そうじゃな」
「は?」
「たまらん! ぜーんぶ、いただくぞ!」

 箸を取った金屋子は、まずは蟹から。
「う、美味い……」
 ひと言零したかと思うと、その後は無言で蟹やブリやアンコウをせっせと口に運んだ。

「さすが蟹ですね。女嫌いの神様も黙らせるとは」
「脂の乗ったブリの中毒性には恐ろしいものがあるようでございます」
「アンコウの淡泊な身に出汁がしみてるじゃろう? 上手くないはずがないのじゃ」

「みんな、お疲れさんっ」
 工助の乾杯で、来世人たちもお鍋をいただくことに。

「締めにはお蕎麦やチーズを用意してるからな」
 チーズ蕎麦を諦められないらしい煌尚が、しきりに鍋奉行たちに進める。
 すると。
「やーっと、打ちあがりました!」
「ナラさん、渾身の手打ちうどんですよ」
 茹で上がったうどんに、たくさん食べたはずの金屋子のおなかがぐーっと鳴った。
「あ、いや。……そなたたち、美味しいもの、作り過ぎじゃ!」 
 少々ひねくれてはいるが、金屋子は女子も含めて、来世人のことをすっかり気に入ったらしい。
「しっかりこしもあって、最高のうどんじゃな」
「チーズうどん、美味しいと思うけどな」
 しきりにチーズを進める煌尚。
「小冷。それは絶対美味いっ奴」

 蟹の出汁でひとしきり茹でたうどんにチーズをかける。
 チーズがとろとろに溶けたら食べごろだ。
 
「やべーな」
 締めのチーズうどんを食べながら、いつしか金屋子だけでなく、来世人たちも無言になっていた。
 

「美味しいお鍋と、美味しい酒をたんといただいたからの。お礼に、鉄製の道具か装備を作ってあげよう」
 金屋子の申し出に、来世人たちは。

「私は、『蒟蒻ノ体を無視できる包丁』とか『火加減の調節できる鍋』がほしいですね」
 何か他で作業をしている時に、火加減を自分で調節してくれる鍋があれば便利だろう。
 桜花がそんな道具を提案した。

 うーんと考えて煌尚は。
「俺は『燃える刀』がいいな。寒い冬も温かく過ごせそうだし、鬼は火に弱いからな。何かと使えそうだ」

 絶斗は装備を提案。
「私は格闘用の魔的効果を持つ手甲が良いかと。ぜひ、お願いいたします」
 神代の指輪で作った氷でキンキンに冷やしたビールを金屋子に進めながら言った。

 最後に紗月が。
「ウチは道具じゃなくて鎧がいいんじゃが。魔法反射する鏡面装甲の施された、ピッカピカの鎧を提案させてもらうのじゃよ」

 それぞれの要望を聞いた金屋子は。
「よし。では、しばし待っておれ」
 と鍛冶師たちと鍛冶場へ向かった。

 その後女神が何を作り出したかは、見てのお楽しみということで……。



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参加者

c.俺も食う方ー!!
平口工助(ka00157)
Lv294 ♂ 22歳 武僧 来世 傾奇
b.……よし、蟹鍋にしましょう。鍋言葉は『いいから黙って食え』です(嘘
藤枝桜花(ka00569)
Lv244 ♀ 23歳 武忍 来世 大衆
a.それでは〆のうどんでも打ちましょう……キェェエエエエ!!!(どぱーん
根子ナラ(ka01549)
Lv236 ♀ 22歳 神僧 来世 異彩
c.圧力鍋とチーズ持ってきた…。〆に蕎麦…おやつにゼリー。美味しい鍋期待…
小冷煌尚(ka01631)
Lv113 ♂ 23歳 陰忍 来世 影
b.では、女神さまの為、ブリしゃぶをご用意したいと思います。
真神河絶斗(ka01644)
Lv155 ♂ 31歳 武陰 来世 大衆
b.&a。材料は何にしようかのう・・・?
暦紗月(ka01738)
Lv177 ♀ 29歳 流誓 来世 麗人
 女嫌いなんて、なんか悔しいから頑張る……!
安桜真琴(kz00002)
♀ 16歳 武神 来世人