【開発】用法用量を守り

担当 K次郎
出発2017/11/26
タイプ ショート C(Lv無制限) 日常
結果 成功
MVP マリン・カイザー(ka01727)
準MVP アイナ・ルーラ(ka00830)
森住 ブナ(ka00364)





オープニング

◆いおりんの誘い
「皆さんの望みに応え得る職人‥‥かどうかはわかりませんが、私の伝手で職人、というか、とあるものを作る達人に話をつけることができました」
 と語るのは来世人に協力してくれた宮本 伊織であった。
「で、その達人というのがですね‥‥」
 伊織に連れられ訪れたその先は江戸郊外の寺。そして、そこで待っていたのは‥‥。


登場キャラ

リプレイ

「絶対、クスリなんかに負けたりしない!!」
 強き意志を宿し、マリン・カイザーは力強く宣言した。屈しない、そんな想いは瞳にも宿る。この輝きがあれば必ずや!

「あはっはっは」
 クスリには勝てなかったよ‥‥。
 パンツが見えるのも気にせずドカッと胡坐をかき酒を呷り出すマリン。アイドルにあるまじき絵面。
『しばらくお待ちください』
 いつもの如く撮影していたマリン専属カメラマン的かめらおは静かに首を振り、マリンから視線を逸らした。
「ククク‥‥まさか秘められし闇の衣を晒すとは‥‥侮れんな」
 パンツが丸見えなのを眺め、遠前 九郎が呟く。その呟きはなぜか斑鳩占術の遠話によって他の者の頭に届けられたりとか、なんの演出だ、これ?
 既にクスリによる影響が出ている。マリンはテンションがおかしいし、九郎は発言がアレだ。
「暑ーい!」
 更にセクシィイベント? 唐突飛服を脱ぎ出したのは伊東 命である。
「空前絶後のぉ! 超絶怒涛のフンドシキラー!! じゃーすてぃーす!!!」
 そして、超ハイテンションで何か叫び出したのは、自己紹介というか口上。これは止まらない。
「スーパーナイスバディのぉ! セクハラ討伐人にしてぇ!」
 えー、以下略。とにかく長い自己紹介。
「I・TO・U・命、イェーイ!!」
「み、皆さん、凄いですね‥‥」
 若干引き気味の伊織はクスリを飲んでいない。
「フン、やはりな‥‥始まってしまったようだ」
 伊織の横で九郎が腕を組み意味深に頷く。いや、だから、何が始まったんだってばよ!
「はっ、忌むべきことよ。だが、この僕の、カイザー家の血がそれを欲しているようだ」
 九郎に同調するようにミア・カイザーもよくわからないことを言い出した。
「いや、一体、何が? え、あの?」
 混乱する伊織。
 そしてカオス極まった感があるのが‥‥。
「男は何処だー!!」
 寛永男日照りアイナ・ルーラさん(24歳)。
「!」
 アイナの明らかにヤバそうな叫びにビクッとなる伊織。正直怖い。今はなるべく視界に入らない方が良さそうだ。
 正常な人間なら「こんなところにいつまでもいられるか!」になってフラグを立てるレベルだ。因みに、クスリを渡した後は甚内は部屋の梁の上に飛び移り退避中。流石忍者、汚い。
「ここはまさしく寛永に現れたソドムだね。ふふ、でも僕の手に掛かればどんな場所でもエデンになるのだけど」
 そう呟くミアの言葉の意味はよくわからないが、伊織にとっては何か恐ろし気なものにも聞こえ。
 だが、癒しの園はそこにあった。
「心配しなくていいよ。いおりん」
 小さな手で伊織の手を取るのは森住 ブナだ。
「おお、ブナ殿は正気で!」
「いおりん、あなたの何て親切で善良な事か」
「ブナ‥‥殿?」
 いや、なんか変だ。
「私はそのひたむきな誠実さに、いつも助けられているぞー!!」
 がっちりシェイクハンドしブンブン振り回す。
 明らかに異常なテンションだ。
 あ、いや、いつもテンションは高いけどね。
「なぜ今まで気づかなかったのか、世界は喜びで満ち溢れているではいかっ!!」
「も、もし、ブナ殿?」
 ブナの瞳は輝いていた。

 このままではタイヘンなことになるよ。
「ああ、暑い、ああっ‥‥折角ですからクールダウンもいいですね。た・と・え・ば、クスリのアイデアを出す、とか」
 あんたが出してのはもろ肌ですから!
 と下着すら外しかねない勢いの命だが、何故か意見はまとも。
「そういう話なら聞こうではないか」
 と梁の上から甚内の声がする。
 いや、こんなテンションで意見が出るのか!?
「くくく、いいだろう。古より連綿と続く冒険者の系譜たるカイザー家の僕に意見を求めるかね?」
 なんだか自信満々のミア。そもそも、冒険者とクスリに何の因果関係が?
「そうだな、僕が求める薬は見た目が可愛い化身なんか相手にしたときに、邪気眼‥‥覚悟が足りなくて戦意が鈍る来世人すらも洗の‥‥高揚させるもの。すなわち!」
 ミア、意味もなくオーバーアクション。
「戦い難い相手と遠慮なく戦えるよう、目の前の相手を『理想的な敵役』に脳内変換する薬」
 そしてカッコイイ(彼女なりに)ポーズ!
「ひゃー、凄い! 凄いよミアさん! 完璧だよー!」
 速攻で褒めちぎるブナ。クスリのせい‥‥だよね?
「ああ、我が忌むべき才能が怖ろしいぜ」
 ノリはアレだが、内容はまともだった。

 しかし次は、こいつの意見は絶対まともじゃないだろ、という状態のマリンが徳利片手に語りだす。
「クスリっていえばビンビンになる系? ってことで一発凄いのがヤれちゃうけど、出し切った後はヘロヘロになるクスリとか? マリン星でも大人気だよ」
 要するに、凄い一撃が放てるが、その後は不能‥いや、戦闘不能になったりする系の効果ということか。
「マリン星! 禁じられし楽園‥‥まさか、存在していたのか!」
 何故かそこによくわからない反応する九郎。
「そう、マリン星。どこにあるのか、といわれると津田沼だよ」
「津・田・沼!」
 マリンの爆弾発言に、かめらおがそれ以上はダメ、と腕でバッテンを作る。
「凄い、凄いよマリンさん! 津田沼だよぉ」
 ブナの謎のよいしょ。
 何故かそれで気を良くしたマリンは伊織にも絡む。
「ああー、伊織ちゃん、可愛い顔してんじゃないの。お姉さんと付き合っちゃう?」
「え、いや、あの」
「あはは、突くのはそっちかぁ」
「いや、そういうのは私は‥‥」
 困惑する伊織。
「たまには羽目を外してさぁ‥あ、ハメるのもそっちかぁ」
 と、マリンが更に絡んでくる。ピンチ!?
 だが、そこへ割り込む危険なパワー。
「男だ、おとこぉー!」
 ちゃんとした(?)意見交換の場にしびれを切らしたアイナだ。
 マリンと伊織の間に割り込み、伊織にのしかかる。巧みな寝技で抵抗を許さない。
「ふ、ふふふふふ」
 伊織の身体を弄りだすアイナ。これはいけない!
「ふひゃあ!」
「!!?」
 突然、伊織が素っ頓狂な声をあげ、驚いたアイナの腕が緩んだところを巴投げ気味に投げ飛ばし危機を脱出。
「ん、今の感触は‥‥一体?」
 怪訝な顔で手をワキワキさせるアイナ。何かあったのか?
 と、そんなことをやっていると。
「アイナさん、貴女こそどんな困難も乗り越える強さと美しさを兼ね備えた真のヴィーナスじゃ~!!」
 アイナの耳元で聞こえるブナの褒めちぎり。そして、何故かそこには丁度布団が敷かれていて。
「ふふ、そうか、そうかぁー! 男でなくても、ブナでもいいぞぉー!」
 あ、そっちもイけるんですね、姐さん。
「ありがとー! 女神のアイナさんにそんなことを言ってもらえるなんて最高の栄誉だよぉ」
 そしてブナは布団を‥‥使ってアイナを簀巻きにし出す。女神だからこそ大事にしまっておかねばなるまい。
「神が俺に語り掛けるのだ。封印を施せ、と」
 それをせっせと手伝う九郎。
「いいだろう、神よ!」
「‥‥それって貧乏神か疫病神なんじゃ」
 などと誰かの呟きが斑鳩占術の効果を通して九郎にも伝わるが、聞こえなーい! あーあー、なーんにも聞こえなーい!
 えー、とりあえず伊織の貞操の危機は脱した。

「ふぅ」
 そんな熱気というか熱狂に包まれる中、命の熱気も最高潮。
 既に大量の汗が下着を濡らし‥‥。
「これは‥‥神の涙が、闇の衣を溶かそうというのか」
 真剣な表情でそういいながら、ガン見している九郎。
「ああ、暑いです。視線も、熱いです。こんなクスリは‥‥」
「ふむ、この寒い時期になぁ。なるほど、そちらの女の意見は、寒さにも耐えられるような薬がいいと、いったところか」
 命の反応をそう捉える甚内。いや、いいの、それで?
「凄い、凄いよ命さん! せくしぃナイスバディだよぉ!」
 拝むように褒め称えるブナ。もはや、カオスは止められない。
「そういえば、アイナの意見はどうなんだ?」
 簀巻きにされて転がっているアイナに、ミアが声を掛ける。
「そうだな、やはり、男は何度でもビンビンになる鬼のような超再生能力があれば、最高なんだな、これが」
 クスリのせいであれな感じだが、言いたいことはわかる。
「流石は我が従姉妹、戦意高揚と再生能力があれば、これはもう敗北など有り得ぬと知れ!」
「凄い、凄いよ(以下略)」

 クスリダメ。ゼッタイ。

 そして、狂乱の宴は終わる。クスリの効果が切れてくる者が出始めたのだ。
「俺の意見は‥‥そうだな、自身の思った通りの演技が出来るクスリ、って面白くないかな?」
 まともなテンションで意見を述べる九郎。どうやらクスリが切れたのか? いや、それとも演技だったのか?
「んー、面白いんじゃないかな?」
「お、おう」
 ブナが頷いてくれるが、今までの褒めちぎりからの急な落差に肩透かしを食らう。
 しかし、平和は訪れたのだ。
「ふぅ、一時はどうなるかと思ったぜ」
 やれやれ、と呟くミア。
「やはりこれは我がカイザー家の宿業だというのか‥‥」
 って、あれ、戻ってるんですよね?
 戻るどころか取り返せない人たちも。
「正直、スマンかった‥‥」
 簀巻き状態ながらも頭を床にこすりつけて謝るアイナと。
「お、お嫁に‥‥行けない‥‥」
 虚ろな目で体育座りの命。
 クスリの効果が切れてやっちまった感満載である。
 そして、更に悪いことに。
「え、ナニ? かめらお、その映像は忘れなさーい!」
 かめらおの首を掴みガクガク揺さぶるマリン。そう、彼らの霊修はその目で見たものを映像として‥‥人に見せて自慢することに有るのだ!
「「「な、なんだってー!!!」」」
 このあとどうなったのか、それはわからない。
「そこまで、責任はもてませんね‥‥」
 剣の修行を圧倒的に上回る疲労を感じるいおりんであった‥‥。

 クスリはダメ?
 いやいや、何かできちゃうかもしれないんだな、これが。



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参加者

a.ひゃっはー、見るもの全てが美しい!!!
森住ブナ(ka00364)
Lv215 ♀ 15歳 神陰 来世 異彩
b.ふふふ、古より連綿と続くカイザー家の僕の意見を求めるかね?
ミア・カイザー(ka00679)
Lv218 ♀ 24歳 陰忍 来世 大衆
c.男は何処だー!! もう、女でもいいぞ!!(マテコラ)
アイナ・ルーラ(ka00830)
Lv321 ♀ 24歳 武僧 来世 婆娑羅
a.空前絶後のぉ!超絶怒涛のフンドシキラー!!じゃーすてぃーす!!!
伊東命(ka01412)
Lv243 ♀ 27歳 忍傀 来世 大衆
b.ククク…神に魅入られた俺に意見を求めるとは賢明な判断だな。
遠前九郎(ka01660)
Lv134 ♂ 19歳 武流 来世 異彩
a.絶対クスリなんかに負けたりしない!!
マリン・カイザー(ka01727)
Lv163 ♀ 21歳 陰流 来世 麗人
 皆さん、申し訳ありません。不覚‥‥
宮本伊織(kz00008)
♂ 26歳 大和