堕とせ、ロリババアを

担当 北野旅人
出発2017/12/06
タイプ ショート C(Lv無制限) 日常
結果 成功
MVP 水上澄香(ka00399)
準MVP 大門 静(ka01515)
空木 椋(ka00358)





オープニング

◆ょぅじょっょぃ
「アバーッ!?」
 パオロ・ベルカント無残、その眼には大量の砂が投げつけられてしまった。
「目がぁ、目がああああっ!」
「フン、わしに説教しようなぞ200年早いわっ」
 砂を投げつけた妖怪は、白い着物と灰色の髪色、なんともシックな装いの――

登場キャラ

リプレイ

◆かわいいは正義
「話は聞かせてもらったぜ! ロリばーさんは陥落する!」
 吉弘 龍重はそう断言してパオロ・ベルカントの肩を叩くと、ヒソヒソとなにやら打ち合わせを始める。
「は~い、ど~も~☆ 『FreshGUMI!!』の専属マネージャー、カモちゃんで~す☆」
 カーモネギー・セリザワは、そう言いながら土方 萌の肩を叩くと、皆にヘラヘラと愛想を振りまく。
「チッ、まさかマネージャーのセリザワさんまで合流するとは‥‥いきなり引っ張り込まれて参加しちゃったし」
 萌が諦めムードでため息をつくと、大門 豊も「はあ~‥‥」。
「私も知り合いの警部に、『私が普通に歌うよりお前の方がかわいいだろう』と言われて‥‥かわいいって何だ‥‥? 私の人生に一度として出てこなかった言葉だ。かわいいって何だろう‥‥? 警部に選ばれたこの衣装も、かわいいのかどうか分かりません‥‥」
 豊の格好は、サンタ衣装に天女の羽衣、きらめくイヤリングに艶やかな扇子『舞神』であった。
「まあまあですかね、警部のセンスがイマイチなのか、姉さんの素材のせいなのかはさておき‥‥というか、なんでお米を?」
 大門 静は、ジャカジャカと米をとぐ空木 椋を見やった。なにか作るつもりらしいが、椋は笑顔で肩をすくめるのみ。
 そしてその頃お砂は、水上 澄香の連れたペットらを、ウットリと眺めていた。
「おおお‥‥なんともめんこい‥‥」
「この柴犬がころさんで、座敷童子が手鞠さんで、豆狸が豆次郎さんですよ。みんな可愛いけれど、もっと可愛くなって貰うため、今しばらくは、他のみなさんを愛でていてもらえますか?」
 澄香はそう言うと、椋と同じく、なにやら仕込み始めた――裁縫だろうか?

◆機巧はかわいい
「ではまず! どうですか、この子達。可愛くないですか?」
 静は、すでに操作を開始していた機巧たちを、物陰から飛び出させた。
「わあっ!?」
 お砂の目が光る――テディベアの機巧、メイドドール機巧、緑の鳥(仏法僧)な機巧。それ単体でも気を惹けるものだが、それが生き物のように動くのだから、効果はばつぐんだ。
「おーいい反応。可愛い子は、歳が幾つだろうと正義よねー☆」
 そううなずくはカーモネギー。自身も若作り中の30歳。そんな彼女も、柴犬の機巧、イルカの機巧、ブシラの機巧を動かし、その場へ整列。
「さあ、どう反応するかなー☆」
 カーモネギーが、そして機巧らが手招きする。お砂はフラフラと前に出たが、そこで「フン!」と我を取り戻す。
「しょせん玩具じゃろう。そんなものにこのわしがほいほいと――」
「いえ、オモチャじゃないですよ。この子達は‥‥貴女とお友達になりたくてやって来た、妖精さんです。それっ」
 静、そこで一気に機巧をけしかけた! カーモネギーも同時! メイドが抱きつき、柴犬がよじのぼり、仏法僧が袖を引っ張り、イルカはぽふぽふつつき、テディベアがすりすり、ブシラがヨイヨイと踊れば、お砂は悶絶!
「わわわわわ、ヨーセイサンなのじゃ、ヨーセイサンなのじゃ!」
「いいですね~。でも、僕は自分の作業に集中しないと‥‥」
 椋は、わんこの機巧を眺めながら、自身もわんこの枠を作り始めた。

◆しくじる男はかわいい
「はぁ、はぁ‥‥ま、まあ悪くはなかったかの」
 服を乱れを直すお砂。それを観察した龍重は、最後の仕上げにと、大きなつづらの中にグリグリと潜り込んで体を丸めた。
「ふっ、女性の扱いはお手の物さ。じゃ、打ち合わせ通り手伝ってくれ、パオロ! あとは頼む!」
「オッケーヨ! でもコレ、うまく行くのカナ‥‥」

「‥‥なんじゃコレは?」
 お砂は、目の前に置かれた大きなつづらと、小さなつづらをいぶかしげに眺める。
「えーとネ‥‥す、好きなほうを選んでネ。その中身をあげるからネ」
 パオロはそう告げながら、打ち合わせを思い返す。

『女性というものは、たいていの場合、サプライズに心を震わせるものさ。というわけで、古式ゆかしく、大きいつづらと小さいつづらを用意するんだ。選ぶという行為にロリ心を掴みさ!』
『う、うーん、そうカナ‥‥』
『小さいつづらにはアニマル写真集だ! 大きいつづらにはもちろん、可愛いきぐるみを着た俺! 飛び出して頬ずりすりすり!』

 ――なお、『可愛いきぐるみ』とは、いかついヒグマの着ぐるみであるのだがさておき。
「ふーむ、どっちかと言われれば、やはり大きいほうかのう‥‥な、なんかこのつづら、震えてないかの?」
「き、気のせいヨ、きっと」
「ていうか、中からハァハァ聞こえないかの!?」
「あ、穴でも開いてるんダヨ、たぶんネ」
「‥‥‥‥やはり小さいほうにするぞ、ぱかっ。わあっ、なんじゃこの書物は、カワイイわんこやにゃんこがいっぱいではないかー! わあ~い!」
 パオロは、嬉しそうにはしゃぐお砂を眺めると、大きなつづらに、そっと耳打ち。
「――あー、龍重、その、選び終わったヨ‥‥」
「そ、そうか‥‥じゃ、あれだな、選ばれなかったつづらは‥‥退場、だな‥‥」
「だネ‥‥」
「パオロ、よろしく‥‥ていうか無理な姿勢で首がつりそうで‥‥!」
 パオロにずりずり運ばれていく、なにかモゴモゴするつづらなんかには、お砂は一瞥もしないで写真に夢中なのだった。

「――ぶはーっ! こんだけ苦労して、俺、出番ゼロ‥‥こんなに可愛いのに!」
 ヒグマ野郎が愚痴っていると、それを見た豊は愕然。
「あ、あれがかわいいというやつなのか‥‥! 底が知れんな、かわいいめ!」

◆歌う娘はかわいい
「かわいい。かわいいとは。正義なのか、なんなのか‥‥とりあえず、歌います」
 豊はハンドマイクを振りかざすと、
「私の歌を聴けー!」
 ガイ~ンと叫んで、ディスコクイーンな歌をがなり始めた!
「うああっ、なんじゃなんじゃ!?」
 お砂、ビクリとすると、声を張り上げる豊をぼーぜんと見やる。
「な、なにをしてるのじゃ‥‥戦の名乗りか?」
「かわいいをこじらせた結果ですよ。一夜漬けでディスコソングをがなり立てても、鬨の声にしかなりませんよね」
 静が解説(?)すると、豊は「もうっ!」とハンドマイクを地面に叩きつけ。
「だから数合わせだって言ったでしょ無茶言わないで下さいよ! 私にカワイイは無理! この格好もたぶんなにか違うんでしょう!?」
「う~ん、もう少し洗練させてみてもいいかもしれないわねー」
 そう語るカーモネギーはちなみに、メイドカフェ風の衣装に猫耳付きといういでたちであるのだが。
「おまいが言うなおまいが‥‥というかなんだこのカオス状況は‥‥かくなるうえはもう‥‥私の歌も聞けー!」
 叫んだのは萌だ。新撰組風味のアイドル衣装を着た萌は、勢いに任せ――かと思いきや、聞き馴染みのある童謡を、穏やかに歌い始めた。
「なるほど、寛永の化身に自分の持ち歌や来世のヒットソングを聴かせてもしょうがないものね。さすが萌ちゃんわかってるわ☆」
 カーモネギーの解説を、内心「ケッ」と思う萌であったが、その童謡の上手さは揺るぎなく。
 そこへ、澄香がフルートで伴奏に入る。その優しい音色は、お砂の心にじゅうぶん響いたようで。
「わああ、聴いたことないけど、いい歌じゃのう、いい音じゃのう‥‥とってもいい気分になるのう‥‥」
 お砂が萌と澄香をきらきらと眺めるあいだに、豊はそっとフェードアウトし、静に無言でドロップキックをかました。

◆キャラめしはかわいい
 その歌が終わるか終わらないかのうちに、お砂の前に、ごちそうが差し出された。
「わああっ、カワイイ! なんじゃこれは!?」
 犬や猫の顔をした――ちらし寿司。椋の料理だ。
「かわいい料理もあるんですよ」
 それは、缶詰の空き缶を加工し型とし、それで犬猫の輪郭をかたどったもので。希少な海苔(のり)に、錦糸卵等、見た目もカラフルな一品だった。
「さあ、召し上がれ――の前に、スマホで写真撮っておきましょうか。ほら、お砂さんも一緒に」
「こ、こうか? ‥‥ほうほう、これは『かわら版映え』しそうじゃの! では、いっただっきまーす!」
 うまいうまい、と食べるお砂。龍重も味見をパクリ。
「うまい。これなら女心だけでなく、男の胃袋もガッチリつかんでしまうだろう。いや、俺はすでに掴まれてしまった」
「ウホッ」
 とぼやいたのは萌だった。

◆うちの子かわいい
 そこへ再び、フルートの音色。奏でるはもちろん澄香で、曲はジングルベル等、クリスマスもとい霜月祭なチョイス。
 それに合わせて登場したのは、いつの間にかくりすますな服飾をした、澄香のペットたちであった。
「わああ‥‥これは‥‥!」
 お砂は、思わずころさんをもふる。ころ、手鞠、豆次郎はみんなお揃いのサンタ帽をつけ、ころは赤い腹巻までしていた。澄香が大急ぎでこしらえたものだ。
 そして、ころはもふられ続け、手鞠と豆次郎は曲に合わせてルンルン踊り出す。お砂もつられて、楽しそうに踊り出す。
「ふふ、もうみんなとってもとっても可愛いです!」
 澄香が優しく見つめるなか、ペットらとお砂、さらにカーモネギーと静の機巧、そして龍重とパオロも踊り出すのだった。

◆正義はかわいいもの
「これがかわいいというものか‥‥」
 豊は、ちらし寿司の残りをモグモグしながら腕を組む。
「で、結局‥‥なにがしたかったんだったっけ?」
 萌が首をかしげると、澄香は「そうだ」とお砂に迫り。
「可愛いもの他にもたくさん溢れてます。でも悪戯してはきっとみんな近付き難いから、可愛いものにたくさん出会うためにも、悪戯は控えめにね?」
「む、むむむ‥‥そういう話か‥‥そ、そう簡単に乗るわしではないぞ‥‥!」
「拒否するならば‥‥機巧ハーレム軍団、エンドレス再攻撃開始!」
 静の合図で、機巧軍団が再びお砂に跳びかかる! しかも今回はコチョコチョつき!
「うわ、うははははは! わーかったわかった、イタズラせんからもう、助け、ひーひー地獄じゃ!」
 笑い転げるお砂とたわむれる機巧、さらに澄香のペットら。椋は「これが天国」とうなずくのだった。



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参加者

c.芹沢さんに引っ張り込まれたんですけど…私の歌も聞けー!!
土方萌(ka00069)
Lv117 ♀ 18歳 武神 来世 異彩
c.話は聞かせてもらったぜ!
吉弘龍重(ka00291)
Lv130 ♂ 17歳 武忍 来世 大衆
z.可愛い感じに、ちらし寿司でも作ってみようかなと思ってます~
空木椋(ka00358)
Lv109 ♂ 20歳 傀僧 来世 大衆
b.可愛い衣装で、可愛い曲に合わせて踊って貰ったら、とっても可愛いです!
水上澄香(ka00399)
Lv181 ♀ 17歳 陰傀 来世 異彩
c.数合わせで呼ばれました。もうヤケクソです。……私の歌を聴けー!
大門豊(ka01265)
Lv79 ♀ 15歳 武忍 来世 質素
a.機巧ハーレムです! 囲んで侍って悶死させてやりましょう!
大門静(ka01515)
Lv69 ♀ 15歳 傀僧 来世 異彩
z.可愛い子は幾つだろうと正義よね~☆(←若作りな30歳)
カーモネギー・セリザワ(ka01912)
Lv179 ♀ 30歳 武傀 来世 異彩
 ヘーイ、パオロだヨ‥‥アバーッ目がああああ!?
パオロ・ベルカント(kz00007)
♂ 30歳 武僧 来世人